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15 ガールズトーク

読み直して酷いと思ったので手直ししてます。

《聖神女学園》

 名家や大企業の子女だけが通っているお嬢様学校である。

 全国からお嬢様がやって来るので寮も完備されている。自宅通学と寮住まいの比率は二対八である。

 ちなみに真里は自宅通学だ。




 お昼休み。


 真里は気のおけない親友六人と食堂にやってきた。


 矢須田美也子(やすだみやこ) 富山出身

 三津井涼子(みついりょうこ)  滋賀出身

 角共京華(すみともきょうか)   福井出身

 岩咲桃子(いわさきももこ)   高知出身

 登世太芹香(とよたせりか)  愛知出身

 登世太香里奈(とよたかりな) 愛知出身


 いずれも名だたる家柄のご令嬢である。芹香と香里奈は一卵性双生児で顔は判子を押したようにそっくりだ。

 六人とも真里に劣らぬ美少女であった。


 真里のFBを閲覧できるのはこのメンバーと紀夫だけである。


 六人は寮住まいなので昼食は食堂を利用している。

 真里も六人に合わせて食堂で昼食を買っていたが、今週の月曜日から弁当を持参するようになった。


 混雑する食堂で七人が揃ってテーブルにつくには、八人掛けのテーブルを確保しなければならない。いつもならジャンケンで負けた一人がテーブルを確保しに行くのだが、その役目は真里が引き受ける事になった。

 真里が確保したテーブルに、六人が思い思いのランチをトレーに乗せてテーブルにやって来た。


京華 「真里は今日も弁当なんだね。」

真里 「えへへ…」

涼子 「なんでお弁当なの?」

真里 「料理の練習としてお弁当作ってるの。」


六人 「「「「「「えええ〜!」」」」」」


 六人が一斉に手に持つ箸やスプーンを落とした。落ちた箸やスプーンがカララーンと音を立てる。


真里 「家の料理人に指導してもらってる。」

桃子 「ま、真里が料理…」

美也子「雨が…いえ槍が降ってきますね。」

涼子 「天変地異がくる…」

芹香 「人類滅亡も近い…」

京華 「箱舟が必要だわ。」

香里奈「ノアならウチで作ってますよ?」

真里 「なんで驚いてるの?」

涼子 「だって…ねぇ。」

桃子 「中等部で行った林間学校覚えてる?」

真里 「覚えてるわよ?」

芹香 「あの時のカレー…」

美也子「カレー担当を真里に任せたんだよね。」

真里 「うん。」

京華 「いざ食べようとしたら…」

香里奈「丸ごと入ってましたね。」

芹香 「じゃがいも、にんじん、玉ねぎ…」

真里 「ごめんなさい…」


 真里のポンコツぶりは六人が知るところであった。


桃子 「手作り三日目かぁ。」

美也子「真里が明日から食堂利用に百円!」

涼子 「私も乗った!」

芹香 「私も!」

桃子 「私は二百円!」

香里奈「当然ですね。」

京華 「右に同じく。」

真里 「賭けになってないよ?と言うか、なぜ賭け事にしようとするの?」

香里奈「真里は何事も三日坊主だからです。」

真里 「お弁当は絶対にやめませんよ。芹香。」

香里奈「私、香里奈ですよ。」

芹香 「芹香は私〜」

桃子 「なぜ料理を習おうと?」

真里 「婚約者の為にですね。」

京華 「バイクに乗った王子様ね。」

涼子 「王子様はともかくとして、どこの御曹司?」

真里 「一般の方です。」

芹香 「マヂで?マヂで?」

真里 「まだ婚約は認められてませんけどね。」

香里奈「よく分かりませんね。」

真里 「それにね。彼には彼女がいます。」


六人 「「「「「「はい?」」」」」」


桃子 「彼女がいるのに婚約者?」

京華 「あ〜ダメだ。理解不能。」

涼子 「もしかして浮気されてるとか?」

真里 「違いますよ。彼女がいる状態で出会いました。」

芹香 「ますますイミフ。」

真里 「出会いについては私の家の事情もあるから言えないけど、現状はそうなんです。」

香里奈「ではその件は置いておきます。で、婚約者と料理の関係は?」

真里 「彼はご両親と暮らしてたのですが、ご両親が転勤で九州に行かれまして。彼は一人暮らしになったのですが、私と同じく料理ができないそうで。彼女は料理ができるので…」

香里奈「彼女が料理を作りに行っていると。」

真里 「そうなんですよ。芹香。」

香里奈「だから、私は香里奈。」

芹香 「芹香は私だよ〜」

涼子 「で、料理をマスターして」

芹香 「通い妻がしたいって感じ〜?」

真里 「その通りです。芹香。」

芹香 「芹香は私〜ってあってるのか。」

京華 「そうなんだ。負けられないね。」

真里 「ええ、負けませんよ。」

美也子「ところで話変わるけど。」

真里 「何かしら?」

美也子「その彼氏の写真とか無いの?」

真里 「ありますよ?」

美也子「じゃあさ、FBに顔晒してよ。」

真里 「お断りします。」

涼子 「なんで〜?」

京華 「見たい!見たい!」

真里 「絶対に見せません。」

香里奈「そこまで拒絶する理由は?」

真里 「………イケメンだからです。」

桃子 「真里がデレてるよ〜」

芹香 「余計に見たくなるし〜」

真里 「これ以上ライバル増えて欲しくありません。」

涼子 「バイクに乗ったイケメン…」

京華 「ご飯三杯はいけるね。」

美也子「私は四杯かなぁ。ジュル…」

桃子 「美也子、ヨダレ、ヨダレ…」

香里奈「バイクに乗ると後ろから抱きつくでしょ?」

真里 「そうなりますね。」

芹香 「当然、オッパイ押し付けるよね〜」

真里 「ええ。」

桃子 「彼の反応は?」

真里 「全然無し。」

京華 「え?真里乳ってドデカいよ?」

涼子 「無反応ってどう言う事?」

真里 「運転に集中してるからって。私の命預かってるからって。」

芹香 「か〜!大人じゃん。かっくい〜」

香里奈「彼、いくつなの?」

真里 「二十五歳。」

京華 「アダルトだ〜」

真里 「うん、すっごく紳士。」

涼子 「あ、またデレた。」

香里奈「私もオッパイ押し付けたい。」

京華 「押し付ける程の乳あるの?」

香里奈「失礼な!ブラはCですよ。」

京華 「パッドの盛り乳でしょ?ひんぬー。」

香里奈「京華、喧嘩売ってますか?」

京華 「おおん?ヤルって〜の?」

香里奈「ヤル気なら受けて立ちますよ?」

真里 「二人ともやめて下さい。」

香里奈「あぁ、押し付けたい…」

京華 「私はDだから余裕でできる。」

涼子 「私もいいオッパイだよ。」

桃子 「どうせ私はチィパイですよ…涙…」

真里 「なんでオッパイ押し付ける話になってるんですか!紀夫さんの背中に押し付けて良いのは私だけです。」

美也子「紀夫さんね。」

芹香 「名前ゲト〜!」

真里 「あっ…」

涼子 「でも…彼女いるよね。」

京華 「真里だけ(・・)は語弊があるかなぁ〜」

真里 「ゴフッ!」




 真里の学園生活は平和だった。

お読みいただきありがとうございました。

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☆☆☆☆☆評価もお願いします。


筆者も最近多忙で壊れ気味です。

(`-ω-)y─ 〜oΟ

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