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死神さんは忙しい  作者: 橘光
3/8

第1話 楽な仕事なんて無い

花粉が…花粉が辛いです。((+_+))ゴミ箱が2日間でティッシュでいっぱいに\(^o^)/

「いやいやいやいや!ちょっと待って!」

「はい?なんでしょう?」

「いや閻魔大王のところに行くって言われても理解が追い付かないんだけど…」

ってよく見たらこいつ背中に羽生えてる!っていうことは…本物…

「ってそんなことないない。」

「どうされましたか?」

「あのね、私を騙そうっていうことならやめといた方がいいよ?その羽だって偽物なんでしょう?死神って言うんだったら大きな鎌ぐらい持っとかなきゃ…」

「鎌でしたら出せますけど…これがなにか?」

と、空中から鎌を出されて腰をぬかした。ま…間違いなく本物だ…本物の死神だ。

「じゃ、じゃあこの白い世界はなんなんだ?」

「ここは『次元の狭間』です。」

「『次元の狭間』って?」

「人間界と閻魔界の間のことです。死んだ人間は、一度ここで本人確認をしてから閻魔界に行き、閻魔大王様に天国か地獄かを選別してもらうのです。」

「でも、私は死んだ覚えが無いんだが…」

「いえ…」

そう言うと、手で不思議な軌道を描き、現実世界の光景が見える場所を作り出した。

「あなたは、居眠り運転のトラックに轢かれて死にました。」

そこには、トラックが突っ込んだ悲惨な事故の光景が広がっていた。

「………思い出したァァ!!」

そうだった!歩道歩いてたらいきなりトラックが突っ込んできて、すっげぇ勢いで轢かれたんだった!めっちゃ痛かった!死ぬかと思った!いや、現に死んでんのか。

「これでいいですか?では、これから案内しますので…」

「待ってください!私を生き返らせてください!」

「ええ!?いや、そんなこと言われてもあなたは今日死ぬ運命だったので…」

「死神なんだからそれくらいできるでしょう?お願いします!生き返らせてください!」

「いやできなくもないですけど、間違えてしまった人のためのものでして…」

「妻と離婚してしまいましたが、娘がいるんです。私が死んでしまったら娘が…娘が…」

「………」

泣きながら訴えられ、黙りながらライクは準備をした。

「………こちらを見てください。」

顔を上げると、さっきと同じような現実世界が見えた。

「……さゆり?…」

そこには、元妻のさゆりがいた。さゆりは誰かにメールをしているようだった。

「あなたが事故に遭った同時刻の光景です。このさゆりさんはあなたに報告したかったのでしょう。………あなたと、やり直したいと。」

「……!」

それを聞いたとき涙があふれた。

「よかった…本当に…娘は…さゆりが…見てくれる…」

「もう、彼女に任せてもいいんじゃないんですか?」

そう言って彼を閻魔界にまで案内した。

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