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戻るべき日  作者: 半間浦太
12/17

12話(現在)


 ひーちゃんは首を傾げた。


「えっと、幼馴染?」


 いや。そうなんだけどさ。そうじゃなくて。

 なんて言えばいいんだ? 僕はかなり混乱していた。


 僕の混乱を見て取ったひーちゃんは、ぽんと手を叩いた。


「あ、そっか! みんなから『お前ら付き合ってるんだろ』って言われたの、まだ気にしてるんだ!」


 そこなのか!? 問題はそこなのか!?


 確かに、クラスメイトには色々とからかわれた。

 僕が過剰にひーちゃんをかばいすぎたせいで、僕とひーちゃんは付き合ってるんだとか噂された。


 僕はそんなの気にしてなかったけど、ひーちゃんはどうなんだろうか。

 生まれてからずっと一緒にいて、僕を迷惑だとは思わなかったんだろうか。


 僕のことを、邪魔だと感じていなかっただろうか。 

 正直言って、『普通っぽさ』という余りにも難解な芝居の強要をしてしまった時点で、僕はかなりの負担を彼女にかけてしまったように感じる。


 邪魔だと思っていたのなら……それはそれで、怖い。


 でも、聞かなくちゃいけない。

 ひーちゃんにとって、僕は何なのか。






 ひーちゃん。

 僕は、今までずっと君と一緒にいた。

 君は、僕をどう思っているの?


続きます。

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