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戻るべき日  作者: 半間浦太
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1話

午前6時00分


 スマホのアラームが鳴った。

 目を覚ますと、僕はカマキリになっていた。

 二度目のカマキリだった。

 開けておいた窓から雑踏へ飛び出す。




午前7時00分


 一時間かけて、僕は『彼女』の家に辿り着いた。

 どうやら間に合ったようだ。

 今日、この時間帯に、『彼女』は殺される。

 そうさせないために、僕はここで待ち伏せしなければならない。


 学校の制服を着た少女が、玄関から出てきた。

 僕はしばらく彼女の後を追った。




午前7時??分


 残念ながら今の僕に時計は無い。カマキリだからしょうがない。

 そろそろだろうか。宙を飛翔する僕は少女の前に回り込んだ。鎌を振り上げ、その場で静止してみせる。

 少女は立ち止まり、少しびっくりした様子で僕を見ていた。

 直後、歩道に車が突っ込んできた。

 雑居ビルと車の一部だったであろう破片が勢いよく周囲に飛び散る。

 少女は驚いて尻餅を突いていた。黒服の男たちが車から出てくる。


 ああ、今回もダメそうだ。

 ダメ元で、やるしかない。


 僕は黒服の男めがけて鎌を振り下ろした。蟷螂の鎌とはこのことを言うのだろう。

 黒服の男たちは鬱陶しそうに僕を振り払った。

 それでも僕は、めげずに男の周囲を飛び交い、鎌を何度も振り下ろす。

 黒服の男は、僕を掴んで、握り潰した。




午前6時00分


 スマホのアラームが鳴った。

 目を覚ますと、僕は亀になっていた。


続きます。

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