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37  勇者の存在を忘れてたよ

今回ほとんど会話です。


ブックマーク、評価、感想ありがとうございます!

更新ペースをあげていきたい……

「……な、んで……知ってるんですか」



「あ、もしかして本当に勇者だった?」



「え?」



「最近ギルドで有名だよ!シュナちゃんが倒した魔族が勇者がなんとかーって言ってたって。気になって調べたら王様が勇者を召喚してて、しかも勇者のほとんどが珍しい黒髪、黒目だって。」



ちゃんと王様隠しとけよ。……あ、でも魔王にはバレてるんだっけ?



「……で、も黒髪の人街で見ましたよ。」



「黒髪の人はたまーーにいるけど黒目の人は本当に少ないんだ!だから、その容姿と強さで勇者だと思ったの!」



「……で、私がなんで知ってるか聞いたから、召喚された勇者だと確信したってことですか?」



「そーゆーこと!!」



すばらしい笑顔で親指を立て、こっちに向けるニーサーさんとネッシさん。



あ、ネッシさんは真顔だ。



「はぁ……そうですよ。私、王様に召喚されました。」



「へへ~ん!大当たりだね!!」



「でも、私勇者じゃないと思います」



「え?」



「召喚された時、皆…他の20人位いる勇者のステータスはオール200だったんです。レベル1で」



「…さすが勇者!わたしはオール80位だったなー」



「…ネッシも。」



「………私だけお、オール10だったんですよ」



「へー。すご………えッ!?オール10!!?」



「しかも職業なし、魔法適性?ってやつはひとつもない状態でした。これは勇者から外されてますよね。いじめです」



「は………?」



目を見開いて固まるニーサーさんと、さっきまで私の刀をさわっていた手を止め、こちらをみるネッシさん。



私は二人を置いて話を続ける。



「あ、でもステータスの中に固有スキルがありました」



「…こッこゆースキル?」



「はい。なぜか他の勇者たちにはなくて、しかもこの世界の人も、もってないって言うじゃないですか。……それでその固有スキル、絶対吸収って言うんですけど、見ただけで魔法を使えたり、戦って勝ったら、負けたもしくは倒した人、魔物のステータスを自分のものにできるんですよ。」



「それで、「ちょっとごめん。まって」アッ、ハイ」



「固有スキル?見ただけで覚える?ステータスを自分のものに?……いろいろすごすぎて、追い付かないよ!!」



デスヨネー……。





ちょっとよく分かんないから整理する。と言って、ニーサーさんとネッシさんが話し始めて約10分。



私は二人に近付く魔物をずっと倒していますよ。ええ。



しかも話しながら下の層へ歩いて行くから魔物がだんだん強くなっている。……気がする。



……ん? なんだか甘い香りがする。



香りが出ている方へ歩いていくと、壁に大人が余裕で二人入れる位の穴が開いており、奥に続いていた。

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