雪哉の告白
「なぁー将哉」
「ん?」
「柚……彼女さんとはどお?」
「文化祭終わったら家呼ぶつもり。」
「ふぉーん。」
「あいつも楽しみにしてるみたいだし。」
「……抱くのか」
「……え?ちょ、雪哉どしたの急に」
「お前やっぱ最低だな。顔で付き合って体の関係持って。中身は誰でもいいのかよ。」
「まだその話してんの?そんな分けないだろ?」
「柚葉は苦しんでるのにお前や加瀬さんは楽しそうでいいな?」
「だから……」
「柚葉は俺が幸せにする。」
俺はそれだけを言い将哉を置いて行った。
****
お昼休み、俺は(将哉)柚葉を呼んだ。
「将ちゃぁん♡」
「おう」
「将ちゃん?」
俺は無言で首筋を触った。
「ひゃあっ。」
「……やっぱりか」
「将ちゃん?」
「お前は柚葉じゃない。」
「え?」
「柚葉は首筋を人に触れさせない。」
「それだけで?」
「あいつの親父さん数年前に首吊り自殺してから首筋が怖いらしくてな。」
「……でもでも。将ちゃんは……」
「……」
俺は柚葉を抱きしめた。
「柚葉、文化祭終わったらじゃなくて今日家きて」
「……将ちゃん……うん♡」
****
放課後、俺(雪哉)と柚葉(の中身)は一緒にいた。
「甲賀くんこれどうかな?!」
「いいと思うぜ。」
「良かった〜じゃあ衣装は終わりだ!」
「お疲れ様!」
「ありがとう!じゃあ片付けてくるね!」
「ちょっと待って」
「ん?」
後ろから柚葉を抱きしめた。
「甲賀くん!?」
「この体に居る時はこんな事したくなかったけど…俺自身が持たなそう」
「え、甲賀くん?どうしたの??」
「柚葉が好きだ」
「えっ!?」
柚葉ばかり苦しむのは間違ってる…。