直感
私どうしよう……加瀬さんって誰か仲良くしてる人いたっけ?分からない…。
そんな時にHRが行われた。
「はいじゃあー大掃除の班決めと場所決めするからグループ作っといてー。」
それだけを言い先生は姿を消した。
「……」
今の私と班を組んでくれる人なんて…。
私はルーズリーフを取り出し元に戻る方法を考えていた。
「かーせーさん。何してんのー?」
「うわっ!?」
「あ、なんかやってた感じ?」
この人は同じクラスの甲賀雪哉くん。
「あ、いや何でもないの…」
甲賀くんは私のルーズリーフを奪った。
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俺は同じクラスの加瀬さんが1人で何かをしていたため気になってルーズリーフを取った。
「……」
前、授業中寝てて隣の席の加瀬さんにノートを借りた時凄い汚い字で何て書いてあるのか読めないくらい汚かったのに。
「あの……甲賀くん……」
「……」
この字体どっかで見たことが……
『これ、私の気持ち……直接伝えられなくて、ごめんなさい!!』
ずっと好きだった柚葉に告白した時に手紙で振られてしまったんだ。
気のせい……だよな。たぶん。
「あ、わり。返すよ。」
……………………………………………。
「中身が柚葉だとしたら、柚葉の体の中には誰が……?」