先生の過去
「あ……え……?柚葉……?」
胸が張り裂けそう。言っちゃった。
「だって柚葉……将哉が好きなんだろ…?」
甲賀くんが顔を真っ赤にしている。
「柚葉……?」
「私は、甲賀くんが好き。」
そう他の誰でもなく、甲賀くんが。
「……早く戻る方法見つけなきゃな。もし戻ったら真っ先に柚葉のこと抱きしめていい?」
「……うん…!」
この体で何度かされているけどやっぱり見た目の問題だよね。
私からしたら甲賀くんにされてるけど甲賀くんからしたら加瀬さんにしてるんだから。
「俺も柚葉が好きだよ」
甲賀くんは優しく私の手を握った。
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あたしはクラスのみんなに嫌われたせいでクラスの出し物に参加出来ないから保健室に来ていた。
「はいじゃあ花宮さん熱はかってね」
「はーい。」
「ねぇ花宮さん。1ついいかしら?」
「ん?なに?」
「あなた加瀬さんでしょう?」
「……は?」
あたしは持っていた体温計を落とした。
「分かるわよー。こう見えてアタシも入れ替わった身だからね。」
「え?!先生も?!」
「ええ。アタシ達の場合は事故だったけど。」
「先生達は戻ったんですか?」
「あら貴方戻り方知らないの?」
「……うん。」
「同じことをすればいいのよ。簡単でしょ?」
「……うん。」
「でも、戻れるのはどっちか片方だけ。」
「……え?」
「どっちかが戻れたならどっちかは死ぬ。確実に」
「絶対……なの?」
「絶対よ。」
あたしが生きるか柚葉が生きるか…
柚葉には戻って欲しくない。




