柚葉の告白
結局、文化祭当日まで4人は口を聞かなかった。
柚葉は将哉を振り、将哉は柚葉に振られ、
雪哉は言われた場所に行くものの2人はそこに居らず、3人を楽しむ良子。
「えーじゃあうちのクラスはお化け屋敷です」
甲賀くんが重たそうな口を開いた。
「お客さんには絶対触れない、足元には居ない、水分補給する、時間を守って交代する。これを守ってやりましょう。」
『はーい。』
「じゃあ解散!」
加瀬さんと将ちゃんは別行動だった。
「柚葉、あんさ」
「え、あ、はい!」
「これお化け役の人のスケジュールなんだけどこんなんで大丈夫かな?」
そこにはしっかりとしたスケジュールが書かれていた。
「うん、大丈夫だと思う」
「ん、サンキュ 」
そういって甲賀くんは背中を向けた。
将ちゃんに告白されてから甲賀くんが冷たい。
私が悪いって分かってるんだけど……
「こ、甲賀くんっ!!」
あ……私呼び止めちゃった。何したいんだろう。
「どしたの?」
そんなお面みたいな笑顔……向けないで……
「うっ……ひっく……」
甲賀くんまで離れたら私……
「え、ちょ、柚葉?!」
慌てた甲賀くんがこっちへ来る。
「甲賀くん……ごめんね……」
「どうしたの柚葉、何があったの?」
「甲賀くんが冷たいから……嫌われたのかなって……怖くて…… 」
「……」
「甲賀くん……?」
甲賀くんは私をぎゅっと抱きしめた。
「ここじゃあれだから場所変えようか。」
私たちは図書室に行った。
「柚葉さ将哉に告白されたっしょ。」
「え、あ、うん…」
「将哉と加瀬さん別れたんだって。将哉がちゃんと柚葉じゃないことを確認してから。」
「う、うん。」
「将哉の背中を押したのは加瀬さんらしいけどね。」
「え?」
「加瀬さんが将哉の背中を押して告白させたんだけど、柚葉には付き合うなって言ったんだよ。」
「だから『振れ』って言ったのか…」
「その時にさ加瀬さんに2人が会って告白してるって聞いたから慌てて行ったんだけど2人とも居なくてさ。てっきり付き合ったのかなって思って避けてた……ほんとごめん。」
「ううん…理由が聞けてよかった」
甲賀くんはしばらく俯いていた。
私……………………………………………
「甲賀くん、私甲賀くんが好き。」
何言ってるんだろう私。胸が破裂しそう。




