歯車①
どうしてどうしてどうして!!!?
なんで将ちゃん気付いてるの?!
「……くっ。」
むかつく。入れ替わっても柚葉が邪魔になるなんて。
将ちゃんと柚葉って幼なじみだったんだ…。
なんか、悔しい。あたしの知らない将ちゃんを柚葉は知ってて、将ちゃんは柚葉を知ってる。
「……あっ、いいこと考えた……♪」
ふふふ、この作戦さえ成功すれば将ちゃんは…!
あたしは軽い足取りで家に向かった。
****
次の日の朝、昇降口で将ちゃんに会った。
「将ちゃん!あの!」
「……なに。」
「今までごめん。その、」
「……早くしてくんない?」
「色々頑張ってください!その、告白とか……」
「……おう。ま、告るつもりだったし」
「……うん!じゃあね!」
あたしは柚葉を探しに廊下を走った。
教室に行くと柚葉は雪哉と話していた。
「ちょっといい?」
「……あ、私?」
「うん。来て!」
柚葉の腕を掴んで人気の無い場所へ来た。
「あの、私に何か……」
「あのさ、将ちゃんが告白しても振ってね」
「え?」
「え?じゃなくて振れって言ってんの。将ちゃんはあたしのなんだからさ」
「ちょっと待って、付き合ってたんじゃ……」
「バレたのよ。入れ替わったのが。で、振られたの。でも将ちゃんは渡さない。」
「と言っても……」
「と、に、か、く!振ってよね?!」
「……う、うん」
「じゃ、よろしく。ばいばーい。」
あたしは柚葉を置いて教室に戻った。
ワクワクしてきた♪




