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退屈な日々と自称神様

 初めての小説です。拙い作品ですが、手にとって頂けたことに感謝します。

 


 「んーーーー…、ふぅ…」


 朝だ。朝になってしまった。

 また代わり映えのない退屈な一日、いや、言うほど退屈ではないのだが、価値の薄い一日が始まると思うと、やや倦怠感に包まれるのは自明であろう。


 大学に入学してはや二年、俺、三島和成(みしまかずなり)

は、それとなく講義を受け、テキトーにサークルに顔を出して一日を終えるという生活サイクルを送っていた。


 うん、毎日これだとつまらないんだよね。


 そこで、少しでもこの状況を打開すべく、あることを決意した。そう、小説を書こうというのである!


……………………は?え、唐突にどうした?


 いやいや、自分でも最初はそう思いましたよ。

 ただ、昔から俺は周囲に感化されることが多くて、今回のこれも友人から借りた数冊の本(ほぼラノベであったが)の影響であることは間違いなかった。


 と、まぁ、今日大学から帰ってきたら始めてみようかと思う、とある一日の朝の思い付きであった。





 はい、ただいま。

 いや~、本当に特筆すべきものがないノーマル中のノーマルな一日すぎて、逆にアブノーマルなんじゃねぇかと思うぐらいの一日だったね。


 そんなことはどうでも良い。早速作業に取り掛かろうと思う。

 おもむろに自室のPCを起動させ、その間にノートにペン、飲み物にちょっとしたお菓子を用意して環境を整える。

テキスト作成ツールを開き文字を入力していく。


 「まぁ、出だしはテンプレの

『残念ながらお主は死んでしまった…。あ、そうそう私はおぬし達の言う神様じゃよ。』

 で良いだろ、うん。」


 カタカタカタカタ、タン。


「で、異世界転生の話をして…と。次は特典(チート)だな。」


 そういって、どんなチートを持たせるかを考えていなかったことに気づく。三十分ほど悩んだすえに、


 「ああ、もう、技能限界点突破、技能上達促進で良いだろ。最初から最強とかつまんないからな。」

 「んじゃ、早速

『そこで、お主には特典(チート)を与えようかの。それは“       ”と“      ”の二つじゃよ。』

 …って、なんで文字入ってねぇんだ?」


 何故か文字が入力されていなかった。

 確かに文字は入力したはずであったのに、だ。


 「もう一回やってみっかな。……………できない。」


 「きっと不具合が連続しただけだ、もう一回………できない」 

 「二度あることは三度あるって言うしな……………できねぇ…」


 「もっかいだけ…………ああ?なんで?なんなの、まじで?」


 何度やっても文字が入力されることはなくイライラしていると、不意に視界が真っ白になった。

 (……は?)

 何が起きたか分からないでいると、今度は仙人みたいに白い長いひげを蓄えたおじいちゃんの姿が見えてきた。

 (いったい、どこのじいちゃんだよ…)

 そう思った瞬間、脳天に拳骨がふってきた。


 「!?!?!?!?え、なに、なんで殴られたの俺!?」

 「やかましい!神様なめるんでない!あと、簡単に特典なんぞ渡せる訳がなかろうて!しかも、二つも!」



ーーーー自称神様のじいちゃんが文句を言ってきた。

 読みにくかったので編集しました。内容は変わっていません。

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