電車で少女に襲われました
声・・・声が聞こえる・・・
なに・・・聞こえない・・・
喘ぎ?・・・叫び?・・・
目の前は真っ赤・・・
これは・・・体の一部?・・・
足が見える・・・誰の足だろうか・・・
赤い・・・視界が赤い・・・
夕日・・・夕日・・・
朝日?・・
光・・・
朝日のようだ・・・
いやだ・・・
光はきらいだ・・・
照らすな・・・
闇は心を侵食するように包んでくれる・・・
闇が存在するには光が必要・・・
光が輝くには闇が必要・・・
闇と光は紙一重・・・
どちらかを選ぶことはできない・・・
光に照らされるというのは闇になるということ?
きずいたらまわりは目が痛いほどの光で満ちていた
ピピピピピピピピピ
どこからか電子音が聞こえる、まだ眠いのに。
「おに・・ちゃん-----おにいちゃん・・・・・・お兄ちゃん!!」
・・・・・声?
バンッ!
「いったああああぃ!」
鋭い痛みがほっぺから神経を伝い脳に響いた。目を開けるとそこには僕の妹、可奈が仁王立ちしていた。
すぐそばに壊れた目覚まし時計が転がっていた。(投げたのかよ・・・こいつ)
可奈「お兄ちゃん!目覚ましうるさいよ!今日土曜でしょ!」
そう言うと可奈は怒りながら部屋から出て行った。
土曜?あそうだ今日は休みだったんだ。
翔太「あ・・わるい・・・」
とはいったものの聞こえるはずはないのだが。
俺の名前は、菊地翔太高校二年のさえないオタクだ。休みの日はアニメとかでつぶして学校ではずっと寝た振りをしている。友達?そんなのはいない。
着替えをしていると一回から可奈の声が聞こえてきた。
可奈「お兄ちゃん!私遊びに言ってくるね!」
翔太「ああ、わかった」
俺はそっけない返事を返した。
妹の可奈は俺とは違い成績優秀で運動ができる・・・のだが俺とは仲が悪い。
なんというか、頭をなでてやると顔を赤らめて「さ、触るな変体!」といってグーパンしてくれたのを思い出した。
「うーん、アニ○イトでもいって時間をつぶそうかな」
俺はリュックサックを背負い出かけることにした。
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俺は、電車に揺れながらのんびりのスマートフォンの1ちゃんを見ていた。席はがらがらだまあお昼だし当たり前か。目の前にはめずらしい金髪の少女とあとはスーツを着た男性が数人いる。
すると、気になる記事を見つけた。
国籍不明の少女が逃走中、殺害の罪が疑われている模様。
2:名無しさん
これまじ?
3:名無しさん
新しく情報入って来た。高校生くらいの金髪だそうだ。
4:名無しさん
殺害ってだれを?
5:名無しさん
ツ○ッターで現場の画像きた、やべえよリーマンのおっさんが血を流してる・・・
6:名無しさん
この警察の人数でどうやって逃げてるんだ?
翔太「金髪で高校生・・・」
まさか・・・俺は目の前に座る人物をみた。金髪で華奢な体をしており帽子で顔を隠しているが隠しきれていない。
って・・・おいまじかよ!どうする!?警察に電話するか!?
と、一人で悩んでいると前の少女が隣に席を移ってきた、脇腹に棒でつつかれたような感触がした。
「へ・・・あの?・・・グブッ!」
あああ・・・視界が薄れていく・・・
???「ごめんね・・・君、連れて行くから」
声が聞こえ俺は意識を失った。
なるべく早めに投稿します!