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ディメンションプリンス  作者: ひょうひょう
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過去の記憶

「突撃ーーーーーっ!」

その一声で士気が一気に高まる。

ウォーーーーーーーーーッ!

キーン!キーン!キーン!

剣がぶつかり合う音。裂帛の咆哮。

そして、悲鳴。

「ザスキエルーーーーーっ!!!」

そこで俺は目を覚ました。

「レイガーーーーーっ!!!」

俺は何者かに抱きつかれる。

「ん?誰だ?」

「私だよ、ティナだよ!もー、どうしたの今日は。なんかうなされてたような感じだったけど?」

と、心配そうに俺をみる。

「あー、ちょっとな。それより、離してくれ」

「えー、やだー」

と、離してくれないティナを引き剥がして立ち上がる。と、ここで自己紹介といこう。俺はレイガ=ファブルド。一応、ファブルド家の次期当主だ。で、こっちが俺の妹のクリスティーナ=ファブルド。(長いのでティナと呼んでいる。)ここはイスタルシア大陸に位置するパルウド国にある学校、パルウド騎士学校。そして俺とティナは全寮制のパルウド騎士学校に通っている。ちなみに寮はクリスティーナとの二人だ。パルウド騎士学校とは、パルウド国が運営する秘密の学校である。秘密というのには訳があって、この学校に入ることができるのは前世の記憶を持っている特別な者のみが入学を認められるからだ。その中でも、騎士の記憶を持っている者は上のA B Cクラスへ、そしてそれ以外の記憶、もしくは未だ記憶が完全に戻っていない者などは下のD E Fクラスへ行くことになっている。ちなみに俺はFクラスだ。二年生にもなって未だに前世の記憶が完全に戻っていないのが原因で、一年の時から仲のいいクダラ&サーシャも俺と同じFクラスだ!こんな兄を持つ妹の麗華は寮でのブラコンぶりとは違い、一年の代表者だったりする。代表者とは簡単に言えば騎士としての記憶が完全に戻っていて、なおかつもっとも優秀な騎士だった者に与えられる称号だ。あいつの場合、伝説の騎士、ザスキエルの臣下としての記憶があるのだという。そんな凄い記憶を持っている妹と未だ記憶が戻らない兄。この差はなんなのだといつも嘆いているのだ、俺は。そんなことを思いながら今日も学校に行くのだった。

「って!私のことを置いてかないでよ、お兄ちゃん!」

なにやら叫んでいる妹はほっといて俺は歩を進めた。


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