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THE プレゼン  作者: 玲於奈
3/27

ポスターセッション

話題からおそくなりましてすみません。

メイン会場には

ところせましと研究ポスターが

ならべられ

ポスターセッションも

随時進行中で

若い発表者が

同じく若手の質問に答えて

二重三重の

人だかりがすごい。


また、いくつかのホールでは

大物科学者や

学者による

セミナーもひらかれており

熱狂的なおっかけを中心に

開場を待つ人が

ホールの前に並んでいる。


一部セミナーでは

スターのおっかけがいるだけ

整理券も配られたとの話もある。


さすが

スター選手をそろえ

高い会費を年間はらっているだけの

学会だけはある。


ロービーには

いくつかの製薬会社や

試料会社が、

研究に役立つ製品や実験器具。

本の販売を行っている。

そちらのセールスの売り込みも

すごく

熱気のあること

ほんとうに

このうえない。


さて私は

そんな欲望うずまく

会場を

外に出て

木々のしげる

並木の構内をしばらく歩いて

ここのようかなという

つたのからまった建物で

足をとめた。


どんぴしゃで

案外

おれって

他大学の理学部や薬学部

よく知ってるなあと思いつつも

某テレビでの特集などで

有名すぎるほど有名で

テレビで

かってしったる

某学部棟に潜入する。


しかしながら

あれだけの大会にも

かかわらず張り紙もない。


かくいう

第15講義棟が

わたしの

もとい

わが大学を

代表して私が発表する

プレゼンの舞台のようだ。


まあ、どこの世界にも

陽のあたるところがあれば

そうでないところもある。

まあ、じぶんみたいなペーペーが

いくらコンテスト形式をとっているとはいえ

学会で発表できるだけ

おそれおおい。


はっきりいって

本来であれば

こんなプレゼンなどできる身分でもなく

若手研究者の登竜門である

さきほどの

ポスターセッションくらいが

身の相場といえようが・・・


まあ昨今の不景気による

就職難。

輪をかけての卒業しない

輩たち。

研究者も

供給過多との話もある。

いい研究学生も

わるい研究学生もいるが

それをさしひいても

ポスターセッション参加も

高倍率との

話もある。


今さらながら

そういえば、

なんでまあ

私ごときが

プレゼンできるのだろうかと

でかくて立派な

有名大学の校舎を歩きながら

入った暗がりで

思わず考えてしまった。



なし

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