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THE プレゼン  作者: 玲於奈
22/27

ホワイトナイト

なし

「どこ行ってたですか」


みたいな顔で

司会に

にらまれ


そういやあの司会の

やつ

先ほどの

青ざめた顔はどこへいった

と逆に

睨み返したりして

びびらせつつ

あああ

ヤニ不足も

ここまでか

とほんとに

そこらの中校のけんか状態


正面に向かいつつ

一瞬

おれ、なにしてたんだっけと

思いつつ

そうだそうだ

T大の

内田なる

おかまみてえなものと

話していたら

いつのまにか

時間だったかと思いながら


悪びれもせず

しらっと

中央を堂々と通る

ヤニ不足のストレス化で

いらいらと


まわりの奴らにも

にらまれながらも

さっき時間

あわせてやったんだから

これぐらいという

気持ちもあって

知らん顔


原稿を探しながら

座って

やれやれとみれば

文科は

もう座っており

なんだか

先ほどから

こちらをすごい

形相でにらんでおり

かなりの念が送られていたようだ

恐山も真っ青


まあ仕方ない


前にあったが

言ってみれば


後輩と研究室で

午後いちに実験補助の約束を

しといて

昼食後にふらっとはいった

パチンコ屋で大フィーバー。

あっけなく

約束すっぽかし


後であった後輩には

すかさず

お腹おさえて


「貧乏で昼に

 残りもの

 あたためて食ったら

 古すぎて

 腹こわして

 トイレから

 でられなかった

 みたいな」


「先輩、携帯あるんですから」


と言われても


「わりい、わりい。

 すげえ、急で

 携帯、机におきっぱで、

 さらにトイレから

 出ようとすると

 行くなって

 感じで

 激痛で

 もうだめだ、

 俺はトイレで

 こんな姿で死ぬかと思ったよ」


と笑いをとりながらも

逆にこちらの

悲惨さを前面に

だし

まあ仕方がないというふうに

収める感じ


かくいう

あぶく銭はその夜のうちに

アルコール消毒で

泡の出るジュースに消え・・


さらなる形相で

あまりの念に


「おぬし

 京都の名のある

 陰陽師か、

 名を名乗れ」


と叫びたかったが


悪霊退散と

手で手刀を切りたがったが


神妙に頭をさげてみた


司会が

素早く発表に対する

質疑応答を始める旨をつげる


いよいよ

第20分科会の

最後の勝負がはじまる。



1枠 T大

やなせ氏の

名前が司会から

よばれ


質疑が始まる。


ところが

会場は

休憩をはさんだというのに

水を打ったような静けさ


この質疑が厄介だ

いちゃもんをつけてくるやから

そして正統論を

ぶつけてくるやから

多種多様

無難におさめきり

こちらの論の正しさを

立証しきらなければ

ならない。


先輩からの話では

こういうとき

大物の場合

同じ大学の講師や

学生を紛れ込ませ

偽の大学名や偽名を名乗って

さも初対面のように

質問したり

理論の有用性をごり押ししたりするときも

ないとはいえないと

聞いた


さて


准教を前にした

大物やなせし

どうでるか


こんなちんけな

分科会

雑魚相手にと

しこまなかったのか

質問がたくさんくると

大物きどりだったか


さらに

静まり返った時間は

わずか1分でも

すごく長く感じる



わたしは

何とも思わないが

プライドの高いお方なら

これほどの

屈辱もないだろう


何しろ

長年の

と思われる


自分の研究に対して

意見、感想なし

そして

まったくの

質問なし。


司会も低レベルで

アウエー感

満載で

助けも助太刀も

ならず

放置状態。


さらに無言、無言。


たぶんに

観客層の

あまりの低いレベルに

質問もしようがないという

ところもあるか



経験上

こういう場には

かならず

調子こいたやつとか

助けてやったぞ風とか

目立ちたがり屋のやつが

いるものだが

まったく

姿かたちもなく


ホワイトナイトは

現れない




なし

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