陰陽師
なし
「どこ行ってたですか」
みたいな顔で
司会に
にらまれ
そういやあの司会の
やつ
先ほどの
青ざめた顔はどこへいった
と逆に
睨み返したりして
びびらせつつ
あああ
ヤニ不足も
ここまでか
とほんとに
そこらの中校のけんか状態
正面に向かいつつ
一瞬
おれ、なにしてたんだっけと
思いつつ
そうだそうだ
T大の
内田なる
おかまみてえなものと
話していたら
いつのまにか
時間だったかと思いながら
悪びれもせず
しらっと
中央を堂々と通る
ヤニ不足のストレス化で
いらいらと
まわりの奴らにも
にらまれながらも
さっき時間
あわせてやったんだから
これぐらいという
気持ちもあって
知らん顔
原稿を探しながら
座って
やれやれとみれば
文科は
もう座っており
なんだか
先ほどから
こちらをすごい
形相でにらんでおり
かなりの念が送られていたようだ
恐山も真っ青
まあ仕方ない
前にあったが
言ってみれば
後輩と研究室で
午後いちに実験補助の約束を
しといて
昼食後にふらっとはいった
パチンコ屋で大フィーバー。
あっけなく
約束すっぽかし
後であった後輩には
すかさず
お腹おさえて
「貧乏で昼に
残りもの
あたためて食ったら
古すぎて
腹こわして
トイレから
でられなかった
みたいな」
「先輩、携帯あるんですから」
と言われても
「わりい、わりい。
すげえ、急で
携帯、机におきっぱで、
さらにトイレから
出ようとすると
行くなって
感じで
激痛で
もうだめだ、
俺はトイレで
こんな姿で死ぬかと思ったよ」
と笑いをとりながらも
逆にこちらの
悲惨さを前面に
だし
まあ仕方がないというふうに
収める感じ
かくいう
あぶく銭はその夜のうちに
アルコール消毒で
泡の出るジュースに消え・・
さらなる形相で
あまりの念に
「おぬし
京都の名のある
陰陽師か、
名を名乗れ」
と叫びたかったが
悪霊退散と
手で手刀を切りたがったが
神妙に頭をさげてみた
司会が
素早く発表に対する
質疑応答を始める旨をつげる
いよいよ
第20分科会の
最後の勝負がはじまる。
なし




