魔法騎士～ルーン・ナイト～

以前Web上で公開していたものです。そちらは現在、サイトごと削除してあります。基本は変えませんが、所々修正をしながら投稿します。

アストガルド大陸のスウィード王国に、一人の青年が居た。
彼は王立治安騎士団に所属し、弱冠十六歳で小隊長を務めている。
彼の容姿と、家名に爵位こそ無いものの――いや、無いが故に有名だった。
その上『人嫌い』と半ば公言していた為、限られた人間関係の中で完結していた。

あの日までは。

とある理由により双子の少女と暮らしていく事になり、彼の変化が始まる。本人も気付くもの、気付かないもの。

ちょっとした切欠で変わっていく彼の周辺環境。

彼は願う。

「願わくば、良い方向へ」

と――。