第2話 新たな仲間と繋がり
有根萌々……青葉学校の学生、パプル達の世界のハンマーを使いバケモノを退治している。
僕達は水口さんに夜ご飯をいただき、水口さんの部屋で眠りへと付いた。
翌朝
「ふわぁ〜」
大きなあくびをして目を覚ますと他の人達は眠っていた。
(みんな寝てる、少し外の風に当たろうっと)
僕は建物から出て、近くで目を閉じる。
朝の少し冷たい風が頬を撫でる。
とても気持ちがリフレッシュされる感じがする。
(バケモノが現れた場合どうしよう……後でアップグレードしてもらおうかな?)
?
コツコツ。
するとこちらに歩いてくる者が。
!
(あれは!)
それは昨日情報を知った有根萌々だ。
「……貴方……一人?」
!
(喋った!?)
「え、あ、はい」
僕は突然声をかけられたのでしどろもどろな感じで言う。
「……私の名前は有根萌々、貴方は?」
「僕は新田遥斗です」
「……数年前……バケモノと戦ったのよね?有川亜津紗と言う別の世界の者と」
!?
「何でそれを?!」
「バケモノが倒された時煙が出るでしょ?その煙を吸ってないから」
「どういう事?」
「あの煙はバケモノによって破壊された人、建物などを修復するだけでなく、人の記憶からバケモノの記憶を消す効果もある」
「でも!僕達はその煙を一番最初に吸った時……記憶を失わなかったけど?」
「それは分からない……私もそこまで調べた事ないし……」
「そもそもその煙の事……どうやって調べたの?」
「え?まぁ……煙に詳しい人に出会ったから教えてもらったの。
それで新田遥斗に頼みがあるの」
「何?」
「バケモノ退治をして欲しい……これからもこの先も」
「いや当たり前じゃん、元々僕はやる気だし。
平和になった世界にバケモノは不要だからね」
「ふふ、それを聞けて良かった。
私はもう無理そうだから」
「どういう事?」
「私は命を狙われている……」
!?
「は?何を言って」
「最近、私の事を探っている者が居るの。
そして数日前、私は奇襲を受けたの……」
「奇襲!?もしかして別の世界の者?」
「分からないわ……だけど、私はバケモノ退治をする前から命を狙われている可能性がある、そう思ってもう目立つようなバケモノ退治はやめるの。
だからこれ……」
萌々はハンマーを遥斗に渡した。
「これは…萌々さんの武器」
「好きに使って……私は命を狙われてまでバケモノ退治をしたくない。
それはたまたま拾ったの、持ったらとてつもない力を得たの。
貴方も同じ力あるでしょ?それなら使えるじゃん」
「…………有根さん」
「何?」
「有根さんにはこれからもバケモノ退治をして欲しい」
「何で!!私は命を狙わたくないの!」
「だとしても……それを拾った以上……命を狙われると思う。
やめたとしてもバケモノを退治出来る人間の一人に過ぎない、相手が殺しを諦めると思う?」
「それは……」
「それに、その力があればその者を見つけられる。
バケモノ退治をしていたらね」
「………死にたくないの……」
「なら、僕達の仲間になってよ」
!?
「な、仲間!?」
「うん、他の仲間の事も知ってるでしょ?」
「うん、三神洋介と春野沙織よね?それと別世界の者達」
「うん、でも別の世界の人達は今回二人しか来てないから」
「そうなんだ」
「それでだけどみんなに会わせたいから来てくれない?」
「………別にいいけど」
「ホント?学校とか大丈夫?」
「まぁ…私、成績あんまり良くないしたまに授業を抜けて呆れられているからいいけど」
「そっか…まぁ行こうか」
そうして僕は有根萌々を連れて水口さんの部屋に向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガチャリ。
中に入ると水口さんが起きていた、他の人達はすやすやと眠っている。
「あら?居ないと思ったら外に行ってたのね」
「はい」
「お、お邪魔します〜」
!?
「有根萌々!?」
水口さんは驚いた声で言う。
「!?有根萌々だと!?」
その水口さんの声に気づいたのか橋原さんが目を覚まし、飛び起きた。
「……はい、私……有根萌々です」
「あの……突然なんですけど有根さんは僕達の仲間になります」
「へ?」
「ほ?」
2人は目が点になる。
「水口さん?橋原さん?」
僕が驚いている2人に言うと、
「え!?あ、そう……突然過ぎてちょっと頭が追いつかなかった。
そ、そう……もしかしてさっき出会った感じ?」
「はい、早朝の朝にたまたま僕が外の空気を吸っているときに現れて」
「ふ~ん、貴方には少し聞きたいことがあるしまぁいいんじゃない?橋原はどう?」
「仲間になりたいのなら別になったらいい。
情報さえ知れればな」
「分かりました、何でも話します」
「その前に3人は大丈夫?会社とか、有根さんも学校でしょ?」
「大丈夫ですよ、色々と上司に話してあるので」
「俺も大丈夫だ、勿論沙織も大丈夫だぜ」
「私も大丈夫です、問題ないです」
「そう、それならよかったわ。
ところで聞きたいことがあるのだけど……どうやってバケモノを倒したの?」
水口さんは有根さんに向かって言う。
「私の武器…このハンマーで倒しています。
これはたまたま拾ってそれを使ってます」
「そう、アップグレードとかしてもらったとかある?」
「アップグレード?……うーんよく分からないです。
この武器って強化出来るんですか?」
「え!?アップグレードしなくてバケモノを退治出来るなんて……それにその武器……私達の世界の武器よ。
多分、貴方も会ってない?私たちのような別の世界の者達に?」
「………会っているわ……そしてその人が情報を色々と教えてくれたの。
そしてここまで生きてきた」
「そう……」
「……会わせてくれないかしら?その人に……もしかしたら私の同僚または上司かも知らないから」
「多分会ってもいいと思いますよ」
「あの、僕も一ついいですか……有根さんじゃなくて水口さんと橋原さんにです。
お二人にとってこの世界は一つの世界に過ぎないのですか?」
……。
「……何が言いたいの?急に」
「他のメンバーは別の任務をしているって言ってたじゃないですか。
なら、この世界は作り物に過ぎない……僕も有根さんも……この世界そのものも……」
「……私たちを観測者って言いたいわけ?新田遥斗」
「はい……そしてこの世界を調整または強制的に何かしらの事は出来るはずなのでは?」
「………………出来るって言ったらどうする?」
!?
僕は息を飲み込む。
「……災いにも対処出来るんじゃないんですか?この世界にわざわざ来なくても」
「………そうね、可能よ。
でも私達はそんな適当なやり方で世界を修正をしないの。
なぜだか分かる?」
「………分かりません……」
「そうね、実は数年前に私達は別の世界を修整していたの。
その時は貴方の言っている通り、世界に入らず…外から災いや災厄を取り除いていたの。
だけどね……ある日」
・・・・・・・・・・・・・・・・
数年前、パプル達の世界
ピーピーピーピー。
「ブザー音!?何!?」
水口さんは観測所の部屋へと入ると画面に映されている球体が揺れ始めていた。
(何よ……これ……)
バタバタ。
「水口!」
走ってきたのはパプルだ。
「パプル!これは一体!!」
「何だか変なの……これ……この世界の者達の繋がりが……消えそうなの……」
!?
「つ、つまり……」
「この世界が消えるって事……」
パプルは泣きそうな顔で言う。
「そ、そんな!!」
二人が何か考えようとしたその時
プチン!!!
何かが切れる音がして、画面に表示されていた球体が消えた。
「……え……消えた?……」
パプルは言う。
カタカタ。
水口さんはパソコンのキーボードを叩き確認する。
「……嘘……何もかも消えてる……情報もその世界の何もかも……」
顔が真っ青になる2人。
「あ……あ……ああああ!!!!!」
パプルは膝から崩れ落ち、泣き叫んだ。
「パプル……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そして私達は対策としてこの世界の住人と仲を深め繋がりを強く太い糸のようにしてきたの」
「その世界は消えたんですか?」
「ええ、真っ白になったわ。
何一つ残ってない……目の前に書いていた資料の紙も白紙になっていたの……」
「……そんな……じゃあ僕達は消えるんですか?」
「分からない……そもそもその世界が消える数ヶ月前までなぜだかバケモノが頻繁に出現していたの。
壊れるたびにパプルが直していたし負担をかけていた……」
……。
「なら、この世界ももしかしたら消えちゃうかもしれないですね」
!
「遥斗……何を言って……」
「今回、急に現れたじゃないですか……バケモノが。
これって……その消えた世界と同じ事になりません?」
「!……いや、ありえない……そんな事させてたまるか……」
ドシン!!!
!?
「これは!!!」
「私が倒します!!」
有根萌々は部屋を飛び出した。
「水口さん……アップグレードって出来ますか?」
僕は剣を渡す。
「ええ、可能よ……新田遥斗……頼みがあるの」
「何ですか?」
「この世界を守って欲しい……もう世界を消滅させたくないの、パプルの辛い顔を見るのは見たくない」
「ふふ、当たり前ですよ。
これは僕達の世界なのですから」
「ありがとう、直ぐにアップグレードするから他の2人を起こして」
「はい」
「洋介!!沙織!!起きて!!バケモノが現れた!!」
僕は2人に向かって言い体を揺する。
「!?マジか!!!遥斗!」
「うん!」
「ね、眠い〜」
「沙織!バケモノが来たんだ!」
「ほ、ほんと〜?」
「うん!」
2人は服を着替えて、準備を済ませる。
カタカタ。
「よし!アップグレード完了よ」
水口さんは3人に剣を渡した。
「行こう!洋介、沙織」
「お、おう!」
「うん」
(何だ遥斗の奴……何かあったのか?)
3人は部屋を飛び出した。
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