第1話 バケモノ再び
メインキャラ
・新田遥斗・・・普通っぽい顔立ち。
・三神洋介・・・目つきが鋭い少しヤンキーっぽい感じ。
・春野沙織・・おっとりとした穏やかな顔立ち、タレ目。
・水原亜香里・・すらっとした顔立ち。
数年が経った青葉町。
僕達も大人になり、あの頃起きたあの最悪な事はもう忘れかけていた。
しかし、また思い出されるような事が起きたのだ。
数時間前
青葉カフェ
4人はカフェに来ていた。
メンバーは自分と洋介、沙織、そして亜香里だ。
「久しぶりだな遥斗、急にカフェとかどうってメール来たからなんかあったのか?」
洋介が言う。
「うーんまぁ、それは後に話すとして久しぶりにみんなに会いたくて」
僕は笑顔で答えた。
「それくらいで呼ぶなよ〜、俺はさっきまで対戦ゲームしてたんだぜ?」
「こら洋介!……ごめんね遥斗くん」
強い口調で言う沙織。
ふと指を見ると指には指輪がはめられていた。
「ううん、いいだよ。
それでさ2人……結婚おめでとう〜」
僕は2人に向かって言う。
「ありがと〜」
「沙織、はいこれ」
亜香里は可愛いマグカップを沙織にプレゼントした。
「ありがと亜香里」
沙織は嬉しそうに受け取った。
「……で、本題なんだけど……いいか?」
「そうだったな、で何だ?またしょうもないような事だったら帰るからな?」
「……最近……あの紫色髪の女の人の夢を見る」
!?
その言葉を聞き洋介と沙織の顔色が変わる。
「ホントか?……」
「遥斗くん……それ、ホントなの?」
「うん……」
「ねぇ、私……何も分からないんだけど……その紫色の髪の人がなんかあるの?」
「学生の頃……あったでしょ?別の世界からの来た人達……亜香里も見ているはずだし」
「あ~あの人達ね、ごめんごめん忘れてた」
「はぁ〜……亜香里は気が緩いね。
それで……夢で何かあったの?」
「うん……それが」
夢の中
……。
この世界にまた災いが来ます……救世主達を揃え……災いの排除を……。
「こんな夢なんだよね」
「災い……亜津紗以外の何者かがまたこの世界に攻めてくるってことか?」
「分からないけど……多分……この声の言うとおりなら」
「なら、こんな所でカフェなんかしている場合じゃないな。
俺はあれを取ってくる……沙織はここに居な」
「うん……」
「ねぇ……遥斗……もしかしてまた怪獣が攻めてくるの?」
「怪獣じゃないよ、バケモノが攻めてくる可能性がある。
それに対抗するには……あれが必要なんだ。
今は洋介に預けているから」
「もしかしてあの剣?」
「うん……」
「私の分は無いんだよね?」
「ごめん……でも、亜香里には危険に晒したくない。
だからもしもバケモノが現れたら急いで逃げて欲しい」
「嫌よ……私は遥斗から離れたくない」
「亜香里……頼む……この世界を滅ぼされたくない。
それに未来ある子にもな?」
僕は亜香里のお腹をさする。
……。
「うん……でも危険な事はあんまりしないでね?
私、遥斗が居なくなったら狂っちゃうかも」
「ああ、僕は亜香里の前から居なくならないよ。
亜香里の隣は僕の特等席だから」
………。
「ジ〜」
!
「あ!悪い沙織!変な所見せて」
僕は焦ったように言う。
「ふふ、いいの。
私も洋介とそう言う関係だし……それにしてもまさか亜香里…妊娠しているなんて。
びっくりだよ」
「ごめん」
「亜香里、亜香里と遥斗の未来は守るから。
亜香里は何も心配しなくて大丈夫、遥斗もけろっとした顔で必ず帰ってくるから」
「うん……ありがと沙織」
「はぁ……はぁ……」
息を切らして3つの剣を持ってきた洋介。
「ありがとう洋介」
「ああ。
これでまた戦える」
その時
グオー!!!!!!
!?
「まさか!!!」
4人はカフェを出ると遠くにバケモノが現れていた。
(バケモノ!?)
「亜香里!家に戻れ、僕と洋介、沙織で倒す!」
「うん!頑張ってね」
そうして亜香里は急いで家へと向かった。
剣を持ち、少し息を吐く三人。
「ふふ、久しぶりな感じがする」
「確かにな……まだ馴染むぜ」
「行こう洋介、沙織!」
「ああ」
「ええ」
そうして三人はバケモノに向かって行った。
数分後
グオー!!!
バケモノは近くのビルや病院、デパートを破壊していた。
スタッ。
三人は少し高いビルの屋根からバケモノを見つめていた。
「……見た感じ、あの頃のバケモノに似ているな。
もしかして、亜津紗が抜け出してこの世界に来たとかか?」
「いや、どうだろう……分かんない。
まずは目の前のバケモノを退治するまで!!」
「そうだな!!」
三人はバケモノに向かって斬りかかる。
ガキン!!
(な!?)
なんと攻撃が弾かれた。
(嘘だろ!?攻撃が弾かれるなんて!!!)
!
するとバケモノがこちらに気づき
「グオー!」
!
火球を放ってきた。
「ぐああ!!!」
三人はバケモノの攻撃に吹き飛び壁にぶつかる。
(クソ!!まさか攻撃が弾かれるなんて)
ドシン、ドシン
バケモノがこちらに向かってくる。
「洋介!」
「うっ……」
「沙織!」
「うっ……はる……と、逃げて……」
「にげ……れるかよ……」
遥斗はふらふらしながらも立ち上がりバケモノの方を向く。
(はぁはぁ……クソ……僕達では対処できない敵なのか……剣がアップグレードしたら対応出来るのか……)
ドシンドシン。
(はぁ……はぁ……まぁ……ここまでだけど…)
遥斗は諦めようとした時
「粉骨!!!破壊!!!」
!?
ドシン!!!
どかーん!!
突然バケモノが倒れ爆発が起きる。
(い、一体何が?)
すると紫色の煙が来た。
「この煙は!」
遥斗は2人を抱きかかえ、ビルの屋上に飛んだ。
その時
目先のビルに一人の女が立っていた。
片手にはハンマーを持つ。
「……」
女はこちらを見て何も言わず何処かに去っていった。
(な、何者何だ……あの人は……)
遥斗は少し息を整え、二人が目を覚ますのを待った。
数分後
「うっ……は!?バケモノは!?」
洋介が目を覚まし辺りを見渡してきた。
「バケモノはもう居ないよ」
「お前が倒したのか?」
「違う……ハンマーを持った女性。
髪は緑色のロングヘア、顔は美人顔、星のヘアピンをしていて胸に水色のリボン、服装は学生服だった」
「学生?!……まさか俺達以外にもそう言うバケモノに対応出来る奴が居るのか?」
「そうみたいだね……でも、僕の顔を見るなり何処かに行っちゃって……」
「何だ……と言うか、そいつの持つハンマーならバケモノに対応出来るんだな……」
「そうだね……、でも一人の女性を探すって結構酷だよ……」
「分かってる……もしもあの人達がこの世界に来ていたらいいが……」
すると
プルプル
電話がなり洋介が電話に出る。
「もしもし」
「……!?マジですか!?……はい、……はい。
………はぁ……あのビルなんですね……分かりました。
で?一応入れるようになっているんですか?…………はぁ……まぁ分かりました……今行きますんで」
そう言い洋介は電話を切る。
「誰から?」
「行けば分かる、沙織は俺がおんぶするから」
洋介はそう言い倒れる沙織をおんぶして、ビルへと向かった。
僕は後を追う。
そうしてたどり着いたのは少し古いビル。
中に入ると一人の女性が待っていた。
その人は僕達の知っている人……
そう……水口プレスさん。
通称プレお姉ちゃんだ。
「水口さん!お久しぶりです!」
「ふふ久しぶりね三人とも……おっと、沙織ちゃんは怪我しているみたいね。
部屋に行きましょ?」
そうして水口さんの部屋へとたどり着き沙織をベッドへと寝かした。
「水口さん……もしかして他の人達も?」
僕は水口さんに向かって言う。
「うーん、他のみんなは違う任務の為にこの世界には来ていないの。
来てるのは私と……」
ガチャリ。
「うん?洋介か、お前」
その声に振り返るとそこに居たのは、橋原スマッシュさんだ。
「橋原…さん…来ていたんだな」
「何だ?俺じゃ力にならないって思っているのか?」
「いや?そんな事ないですけど……それでお二人だけ何ですか?」
「そうよ」
「実は……」
僕は先程あった事を話した。
そして僕が見た女の人の事も。
「ふ~ん……バケモノに対抗出来る学生……聞いたこともないわ。
橋原、知ってる?」
「いや、俺も聞いたことねぇよ。
パプルから何も聞いてねぇし、災厄が起きるから行けって言われただけだしな」
「だよね……それにバケモノを召喚出来る者がまたこの世界に来てるとしたら、狙いはなんなのかしら……」
ビビビッ
「あ!通信だわ」
水口は通信を壁に映す。
「水口……今は大丈夫か?」
通信の相手はアフロヘアの黒いサングラスをかけた男性だ。
「うん、それと元救世主達にも再会できた」
!
「本当か!」
「ええ、それで少し聞きたいことがあるの。
緑髪ロングヘア、星のヘアピンをつけた女性がバケモノを退治したみたいなの。
そっちで情報とか無い?」
「分かった……ちょっと待ってろ?」
アフロ男は他の画面を見て確認する。
……。
「……そちらの情報人間表を見たが……それらしき者は…………いや!コイツか?」
アフロ男は一つの女性の顔写真を画面に見せた。
!?
それは僕が見た女性だった。
顔も同じ…、星のヘアピン。
「あ!この人!!!」
「この人で間違いないみたい!調べて」
「ああ!」
カタカタ。
「……おっし、情報を送ったぞ。
それとパプルが少し怯えていた……その世界に災厄が起きる……対処を頼むぞ」
「はい!」
そうして通信が終わる。
水口さんは近くの大きなパソコンに通信機を接続する。
カタカタカタカタ。
!
「……有根萌々……これが貴方が遭遇した人物よ」
(有根萌々?聞いたことない……)
「何処の学校の人なんですか?」
「えーっとね」
水口さんはマウスでスクロールすると
!?
「これは!!」
「青葉学校………俺達が卒業した学校の学生…。
何か服装を見た時、初めての感じがしなかったのはこれが理由か。
年齢は……高校1年…16歳か……」
「名前と年齢、学校が分かったなら、行くしかないな遥斗」
「いや、まさか学校に行くんじゃないよな?」
「行くに決まってんだろ?そいつがそこに居るのならな!」
「お前……今日……土曜日だぞ?学校、空いてねぇよ」
「あ!……そうだったな」
「バカだな〜洋介」
「橋原ー!!!」
「こら!!!それくらいで喧嘩しない!!」
水口さんが二人を怒る。
「でも、情報がしれて良かった。
月曜日にでも学校に行って会ってくるよ……」
「分かったわ……私とスマッシュでバケモノを出しているであろう人物を捜索するわ」
「お願いします」
「……でさ……もうすぐ夜になるじゃない?ご飯食べていってよ。
沙織ちゃんもまだ起きていないし」
「いただいちゃっていいんですか?」
「当たり前よ、はい……これが欲しくてうずうずしてたんでしょ、スマッシュ」
水口さんはポケットからたばこを取り出した。
「ああ!洋介、お前も吸うか?」
「あ、俺……紙タバコじゃないんで。
まぁ一緒に吸うくらいならお供しますよ」
そうして橋原と洋介は部屋を出ていった。
「……水口さん……」
「何?遥斗くん」
「災いなんて起きませんよね」
「……うーんどうだろうね……私は未来とか見れないし、分かんないかな?
でも、パプルがそう言っているのなら近い内に何か良からぬ事が起きるかも……そっちもそっちで注意していてね」
「分かりました」
そうして僕は静かに近くの椅子に座り、ぼーとするのだった。
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