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無垢なる花の名は

私は次の世界に旅立ち、その世界で最初に見た光景だった

赤黒い空に乾き切った大地

(この世界はもう……救えない)

もう草木も生えず生物も存在出来無い

諦め次の世界に飛び立とうと準備を

始めた、だが視界にたった1輪の花が目に入った、その花に近寄ると強く光り輝く

そこから段々と人の形が出来上がる

「此れは!!…」

久方ぶりの同胞の誕生に嬉しさが溢れ出る

最終的に少女程の身長で光が止まり

目の前の少女がゆっくりと瞼が開き、その綺麗な瞳が顕になる

その少女にすかさず声を掛ける

「こんにちは!いや?こんばんは?」

そうぶつぶつ呟き

まぁいいかと結論づけ

「お誕生おめでとう!!」

笑顔で話し掛ける

目の前の生まれたばかりの少女は

戸惑いながら

「あっえっと…ありがとうございます貴方様は?」

と聞かれ

「私の名前は、アヤメだよ!貴方の名前は?」

私は興奮を抑えられず目の前の少女の顔に

ずいっと近づく、少女は1歩下り

「…なまえ?」

どうやら名前と言う言葉が分からないらしぃ

おかしい、生まれたばかりとはいえ

私達フロラントには、生まれて来る前にある程度の常識的な物は身に付く筈それなのに

名前と言う単語が分からない?

もしや…世界からの祝福がされていない…?

よくよく考えるとこの荒廃した世界に花が咲いていること事態が異常、どうなっている?

そう長考していると目の前の少女から

恐る恐ると言う様な感じで声をかけられた

「ぁ…あの、どうかしましたか?」

その言葉に深い思考から一気に目の前の事象に引き戻される

「あぁいや何でも無いよ、名前と言うのはね

物や人の事を指す言葉だよ、生まれる前に何か言葉が聞こえなかった?」

少女は思い出す様に顎に手を当てて目を瞑り

そうしてゆっくりと言葉を紡いでゆく

「…カ……ル…ミ…ア…?

…所々抜けている箇所もございますが…」

そう言葉にした少女に


花が咲くような満面の笑顔で…


「それが恐らく君の名前だ!改めて…

 



 お誕生おめでとう!カルミア!    」


目の前の少女…カルミアは嬉しそうな柔らかい笑顔で恥ずかしそうに小さく

「ぁりがとぅござぃます」

そう言葉にした…


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