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5話

クロスドミナンス5


8月9日


兄とけんかした笠寺アリスは家を飛び出し、近所の飛騨川に掛かる橋へ向かった。

飛騨川はまるで何かに不満があるかのようにゴーゴーとすごい音を立てて流れていた。

大雨が降る中、欄干から身を乗り出して体を後ろの川の方へと傾けていく。

笠寺アリスはそのまま濁流にのまれていった。


8月10日


「ここはどこ・・・私は一体・・・誰・・・・」

目を開けると、金髪の少女(ヘラ)がのぞき込んでいた。

その金髪の少女(ヘラ)が言う。「やっと、目を覚ましたー」

真面目そうな、黒髪の少女(知美)が「ヘラよかったね。この子が目を覚まして。死んじゃったら僕、ヘラちゃんの死神説だそうかと、思ったから」と言い笑った。

ヘラは言う。「やめてくださいー、知美先輩ー」

知美は言う。「ヘラちゃんのそういう反応かわいいいから、みおさんに狙われるんだよー」

笠松ヘラは何かに気づいて「そう言えば、どこかでこの顔・・・見覚えがあるんだよなぁ」と言い、携帯電話のSDカードをPCに挿した。

PCの矢印キーを押して何かのデータを探すヘラ。

そこに八木沢みおが来て言う。「あら~、目を覚ましたの~」

すると、笠松ヘラは言う。「ああッ!!これだ!!!」

笠松ヘラは「この前、行った川で仲良くなったから、一枚だけ撮ったんだけど、この子に似てないかな?」と言いその画像を見せる。

そこには、なんとなく面影があるような・・・無いような・・・金髪の女性が写っていた。

一同は・・・ってなる。

そこに、買い物に行っていた黒血川愛海と益鷹香奈子が戻ってきた。

益鷹香奈子は言う。「大丈夫?あなたが、河原に打ち上げられている所をヘラちゃんが助けてくれたのよ?」

黒血川愛海は「アイス、買ってきたから遠慮無く食べてね」

笠松ヘラは言う。「私は、笠松・ヘラ・キャロライン・朱莉って言うんだけどね?ねぇ、名前はなんて言うの?」

金髪の女の子は言う。「思い・・・出せないのです・・・・・・」

一同はその言葉に固まる。

その女の子は続ける。「自分がどこの誰なのか・・・まったくわからないのです・・・」

笠松ヘラは言う。「とりあえず、紹介だけするね。この子は香奈子でこの子は愛海でこの人がみお先輩、この人が知美先輩そして真面目そうで、すこし不真面目な優菜部長」

山県優菜は言う。「私、そんなに・・・不真面目じゃないし!!!」

山県優菜は言う。「とりあえず、仮でも良いから、名前があった方がいい」

八木沢みおが言う。「金山 茜って言うのはどう?」

益鷹香奈子は言う。「よくそんなに、女の子名前、思いつきますね。」

八木沢みおは、「昔、女の子が生まれると、かわいらしい名前ばっかりを思いつくと言うことで、小学生くらいの頃から女の子が生まれると、私に命名の依頼が来まして・・・そのせいか、結構女の子の名前を考えるのは得意なんです」と言う。

笠松ヘラは言う。「すごいじゃんかー、みお先輩ー」

益鷹香奈子は「まぁ、すごいなぁ。そんなすぐに人名を思いつくなんて・・・」と言った。

黒血川愛海は「とりあえず、食べましょうか」と言い、冷凍庫からアイスを持ってきた。

山県優菜は言う。「いつの間にしまって、いつの間に持ってきたの??」

八木沢みおは言う。「まぁ、良いじゃないの」

一同はアイスを食べ出した。

笠松ヘラは一番に食べ終わり言う。「キーンときたぁぁぁぁ」

郡上知美は「早く食べるからだよ。私みたいにゆっくり食べれば…うぅう…」

笠松ヘラは「ほら、先輩もー」と言い知美をからかう。

八木沢みおは「ヘラちゃん…かわいい…」と言った。

益鷹香奈子は「ほんと、相変わらず変態ね」と言った

山県優菜は「みおさん、こういう人だから許してあげて」と言い、土下座する。

益鷹香奈子は「いや・・・優菜先輩に謝られても・・・」と言った。

金山 茜(仮)は黒血川愛海の家で一時的に預かって、本当の家族を探すことにした。


8月14日

郡上知美は地元に帰り盆踊り。


山県優菜は郡上知美と一緒に踊る。

山県優菜は思う。「こんなにも、一緒に踊るのが楽しいなんて・・・」

郡上知美は言う。「声に出てるぞ・・・」

山県優菜は恥ずかしそうに「えっあっ・・・」と言った。








8月15日

午前4時頃。

踊り終えた山県優菜は言う。「なんか、達成感があります。今日はありがとう」

郡上知美は言う。「どういたしまして、これからもずっと友達で居られたら・・・いいね」

山県優菜は言う。「そうだね・・・」


正午頃、笠松ヘラとその家族はお墓参りを終えて、お昼をちょっとしたお店で食べる。


郡上知美は学校のある地域に帰ってきた。




午後7時頃。

笠松ヘラは親戚達と花火をみている。



8月31日

宿題を全然していない事に気づいた笠松ヘラ。

1課題の鉄道模型はすっかり完成させていたが、宿題が終わってなかった。

完全に絶望し、宿題を諦めたのだった。


9月1日

始業式

宿題を忘れた事を、担任の先生に怒られる。


笠松ヘラは追加で出された宿題にブーブー言いながら廊下を歩いて行く。

そんな中、郡上知美とすれ違う。

郡上知美は立ち止まり言う。「あれ、それを持っていると言うことは、宿題をしなかったって事かな?」

笠松ヘラは言う。「そこには触れないでよね・・・先輩・・・・」

そのまま、二人は教室の方へ向かっていった。


帰宅後。

黒血川愛海と益鷹香奈子は笠松ヘラのようなへましておらず、普通に家でのんびり出来た。

笠松ヘラは追加宿題と忘れた夏休みの宿題に追われていた。

笠松ヘラの携帯に香奈子から電話が掛かって来る。

笠松ヘラは電話を取る。「もしもし?」

香奈子「もしもし?今日よかったら、公園でキャッチボールしない?愛海ちゃんも来てるんだけど?」

ヘラ「今日は追加で宿題、出されたんだよねぇ・・・」

香奈子「そうかぁ、残念。じゃあまた今度ね?」

ヘラ「そうだね。そういえば、金山 茜ちゃんってどうなった?」

愛海が横から言う。「あの子まだ、記憶・・・戻らないみたい・・・」

ヘラは「そうかぁ・・・・」そう言う。

香奈子「じゃあね、またねヘラちゃん」

ヘラは「今日はごめんなさい。誘ってくれてありがとう」と言い電話を切る。

そして、笠松ヘラは宿題をどんどん進めていく。

そして、夜には全て宿題を終わらせた。

次の日

笠松ヘラは宿題を全て提出する。

先生は驚きのあまりあいた口がふさがらない。


放課後部活の時間

郡上知美は言う。「さぁー、やっと停滞していた作業の再開ですよ」

山県優菜は言う。「そうですね、じゃあ、始めましょうか」

一同は、作業を始める。

笠松ヘラは夏休みの間にひそかに、PCのCADで作っていた建物を印刷して、それを作り出す。

しばらくして、金山茜が学校に来て言う。

金山茜「愛海さん、これお願い」と言い、両手をあわせて絡まった靴紐をほどいてくれるよう頼む。

八木沢みおは「仕草がいちいちかわいい・・・」複雑な感情を抑えながら言う。

郡上知美は言う。「みお、それ嫉妬?」

八木沢みおは「べつに、違うわよ。」と言った。

笠松ヘラは言う。「茜さんって何歳くらいなんだろう?」

郡上知美は言う。「体の発育の具合を見て、おそらく高校生くらい・・・しかし、一時的な記憶障害により、中学校一年生レベルから、小学校六年生レベルの思考力に下がって居るのかもしれない」

山県優菜は言う。「知美なんで分かるの?」

郡上知美は言う。「いろいろあってね・・・」

山県優菜は言う。「まあ、そんな言い方なら探らないでおくよ」

黒血川愛海は言う。「ほらー、ほどけたよー大丈夫?」

益鷹香奈子は言う。「コラー!!!!目の前の天使に見とれて私のこと忘れるでなーい!!!」

郡上知美は言う。「香奈子は天使と言うよりは、堕天使だな」

益鷹香奈子は言う。「うれしくないような、うれしいような・・・・」

郡上知美はあっさり、「いい意味じゃないから」と言う。

益鷹香奈子は言う。「ひどいー!!」

八木沢みおは言う。「暴力堕天使・・・・」

その一言に、笠松ヘラは紅茶を吹き出し笑う。

益鷹香奈子は言う。「何も、みんなしてそんなことしなくて良いじゃん・・・」

そこに山県優菜が香奈子の所に来る「大丈夫。みんなそこまで悪意は持ってないから。嫌なことがあったら、部長の私に言いなさい。話、聞いてあげるから」と言う。

そして、山県優菜は言う。「知美、今度から気をつけようね。本人が嫌がってるから。みおも余計な一言は言わない。ヘラ、笑いすぎ」

知美は言う。「ごめんなさい、そこまで嫌だったのですね…以後気をつけます」

笠松ヘラは「笑っちゃってごめんなさい」と言い深々と頭を下げる。

八木沢みおは言う。「いつも蹴られるからって、さすがに言い過ぎたわ」

山県優菜は言う。「はーい、みんな作業に戻って~」

金山茜は深々と頭も下げて言う。「愛海・・・ありがとうございます」

郡上知美は言う。「今日、茜さんどうする?一緒に作業してく?」

金山茜は、「愛海さんの父が待っていますので・・・・」と言い断る。

郡上知美は「いつでも、おいでー」と言い、送り出す。

笠松ヘラは言う。「金山茜さん、やっぱりあの人の血縁だよ」

黒血川愛海は言う。「まだ、それを引きずっているの?」

笠松ヘラは言う。「顔が似てるもんー」

黒血川愛海は言う。「その人の電話番号、知っている?」

笠松ヘラは言う。「知っているよ」

黒血川愛海は言う。「でも、確証もないのにかけてもねぇ・・・・」

笠松ヘラは言う。「そうだねぇ・・・・」

ガラガラと,突然ドアが開く。

すると、腕から血を流した状態の女子生徒が部室に来た。

???「ちょっと、匿って・・・」

郡上知美は慌ててドアを閉めて、山県優菜はカーテンを閉める。

八木沢みおはその女子生徒の腕に刺さったカッターナイフを見て言う。「これ、他のカッターより切れ味のイイ奴だね」

郡上知美は言う。「新 舞子さん。近江さんにやられたの?」

新舞子は言う。「あなたたち、だけには言うけど、近江舞子はそんなに悪いやつじゃないわ。ただ、たまにカッとなって刺してくるだけで・・・・それさえ直れば・・・」

八木沢みおは話に割り込んで言う。「じゃあ、あれは演じているの??」

新舞子は言う。「そうなんです」

益鷹香奈子は言う。「ちょっと!!!ヘラちゃんが気絶してる!!!!!」

黒血川愛海は言う。「ヘラはきっと、血を見て卒倒してるだけだわ」

新舞子は夏セーラーの胸元のポケットから、ASUSのeeePCを取り出す。

すると、近江舞子から謝罪のメールが届いていた。

笠松ヘラは言う。「この学校の制服の胸ポッケって大きいから、そのサイズのPCなら入りますよね・・・・」

八木沢みおは「いつの間に起きてたの・・・・???起きてるなら言ってよ・・・・・」震えながら言う。

笠松ヘラは笑顔で「じゃあ 、死にますわ」と言い、筆箱からカッターナイフ取り出し、自らの心臓に刺そうとする。

慌てて八木沢みおが止めたおかげで、狙いはそれて腕に刺さる。

笠松ヘラは言う。「死んで欲しかったんじゃないの?なぜ止める・・・」

八木沢みおは言う。「そんなつもりで言ったわけじゃない!!!」

笠松ヘラは「じゃあ、なんであんな発言したわけ?」と言い、八木沢みおに詰め寄る。

八木沢みおは言う。「少し、驚いて発言が変になっただけだわ」

笠松ヘラは我にかえり「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・」と絶叫しそのまま卒倒した。




笠松ヘラは病院に居た。

笠松ヘラは言う。「あれ・・・ここは?どうして、病院に・・・?」

笠松ヘラは右腕に痛みを感じる。

郡上知美は言う。「なんか、昨日のヘラ、おかしかったけどなんかあった?」

笠松ヘラは言う。「なんか、よく分からないんです・・・・」

笠松ヘラは「昨日の記憶がほぼ無くて・・・・」と言う。

郡上知美は「何で左腕を負傷したか覚えてないの?」と言う。

笠松ヘラは答える。「全く記憶が無いのです」

黒血川愛海は笠松ヘラの頭に手を近づけて言う。「なんか、憑いてるわ・・・」

黒血川愛海は、呪文を唱え出す。




しばらくして、笠松ヘラは言う「あれー・・・、なんか昨日より体が軽くて、少し前の体重に戻ったみたい」

郡上知美は言う。「愛海さん・・・何者?」

黒血川愛海は言う。「うぅん、何者でもないよ?」




黒血川愛海は散歩していた。

そのとき郡上知美の友達の下山千景に会う。

黒血川愛海はいつものようにお辞儀(カーテシー)をする。

下山千景は言う。「あのー申し上げにくいけど・・・愛海さん死ねないねぇ・・・」

黒血川愛海は言う。「死ねないのですか?」

下山千景は「愛海さん不老不死だから・・・あと、中三で成長が止まるから、胸のサイズもそのまま・・・」と言い笑い出す。

黒血川愛海は「もぉうーーーーー!!!!!」と言い腰に挿した、日本刀で斬り掛かろうとする。

しかし、下山千景の身のこなしが意外に軽く、なかなか斬れない。

しばらく格闘の末、黒血川愛海が面を取れると思った瞬間、下山千景は愛海の日本刀を真剣白刃取りする。

黒血川愛海は絶望して、ガクッと肩を落とした。




9月終盤のある土曜日、ついに運動会の時が来た。

郡上知美と八木沢みおは同じクラスのため、玉入れを一緒のチームでやることになる。

郡上知美達のクラスは、始まった瞬間、ボールをまとめて、そのまま一気に投げ入れそのまま全てを時間内に入れきる。

その後、数で差をつけて、他のクラスを圧倒する。

その後、1年生の借り物競走の時間が来た。

笠松ヘラは、箱に入った紙を引いて中身を見る。

そして愕然とする。

なんと中に書いてあったはカツラ疑惑のある“神崎先生のかつら”だった。

笠松ヘラは神崎先生を呼び止め、紙を見せる。

神崎先生は、おでこの付近の生え際の髪の毛をちぎる。

神崎先生は「毛根があるでしょ?カツラじゃないでしょ?」と言う。

笠松ヘラは言う。「どーしよー・・・・」

神崎先生は言う。「僕が何とかする。だから、一緒に走ろ!!」

笠松ヘラは「ハイ」と言い一緒に走り出した。

一方、黒血川愛海は借り物が見つからない・・・。

それもそのはず、だれが書いたのか、“IBMロゴのThinkPad”だったのだ。

黒血川愛海は結局走ることは出来なかった。

「これって生徒会が書いて居るんですよね…誰がそんな物を…」っと笠松ヘラは言う。

笠松ヘラは生徒会室に入る。

生徒会長 猿投真由美は言う。「ヘラさんに当たるかと思いましたが、当たらなくて残念です。僕、困ってるかわいい女の子を見るのが好きでね」

笠松ヘラは「黒血川愛海さんがどんな思いしたか、分かっているのですか?」

猿投真由美は「そんなこと僕には関係ないですわ」と言う。

笠松ヘラは殴り掛かりそうになるが、黒血川愛海をそれを止めて言う。「ここで殴ったら、殴った方が負けです。あと、ヘラさん非力だから、絶対真由美さんには負けます。だから負け戦は申し込まない。それが賢者です」

すると、生徒会担当の神崎先生が来て言う。「さっきの話は全部聞いていた。真由美、君は生徒会長失格だ、明日からこの部屋に来なくていいよ」

笠松ヘラは家に帰り、黒血川愛海とチャットで話す。

しばらくして黒血川愛海が通話をしたいと、チャットに書いてきた。

笠松ヘラはそれを許可しヘッドホンをPCに繋ぐ。

しばらく、たわいもないこと駄弁っていた。

日曜日、郡上知美は山県優菜と須ヶ口駅のほうに鉄道を撮りに出かける。

いろいろな車両を撮ったのだった。

益鷹香奈子は兄と居間で、PCを触っていった。


月曜日、運動会の振替休日の日だ。

笠松ヘラは昼まで寝ていて、母の声に起こされる。

それで、何とか目を覚まし下に降りていく。

髪の毛などを直してしばらくして、家のインターホンがなる。

母に出てと頼まれたため、玄関に掛けながら「はーい」と言う。

玄関には山県優菜と郡上知美がいた。

笠松ヘラはドアを開けて言う。「なんか、あった?」

郡上知美は言う。「茜ちゃん、こっちに来てない?」

笠松ヘラは言う。「うぅ~ん?来てないけど?」

郡上知美は「そうか、その返事は本当ぽいっね」と言い、山県優菜が「ありがと、ヘラちゃん」と言い、立ち去ろうとする。

笠松ヘラは「待って」と言い、二人を引き留める。

笠松ヘラは「金山茜さんになんかあったのですか?」

郡上知美は言う。「行方不明らしくて・・・・」

笠松ヘラは言う。「えっ!?私も手伝います」

笠松ヘラは八木沢みおとペアを組み、金山茜を探す。

八木沢みおは言う。「見つかりませんね・・・?」

笠松ヘラは言う。「こういうときは、奥の手で下山千景さんに電話!!」

八木沢みおは言う。「千景の番号、知ってるの?」

笠松ヘラは「知ってるよー」と言いおもむろに携帯を取り出して、電話をかけ出す。

笠「もしもし、下山さん?今いい?」

下「いいよ?どうした?」

笠「金山茜ちゃんの本名と、どこにいるかを占って欲しいの」

下「分かったわ。ちょうど、黒血川愛海にも頼まれてね~黒血川愛海の家にいるから、愛海の魔法力も借りてやってみるわ~」

笠「ありがとうございます。では、よろしくお願いします」と言い電話を切る。

八木沢みおは驚いた様子で言う。「すごい、ヘラちゃんタイミングよかったね・・・」


黒血川愛海の家で下山千景は、パワー使って占い出す。

黒血川愛海は魔法で加勢する。

山県優菜と郡上知美はそれを見つめる。

しばらくして、下山千景は術式を紙の上に書き出し、そしてさらにパワーを込める。


しばらくして、下山千景は「笠寺アリス・・・という名前だわ・・・あと、それとまだ、記憶は戻っていない・・・それで、白山神社というところにいるわ・・・」と言い、バタンと派手に倒れる。

郡上知美は言う。「術式を使うほど大がかりな時はいつもこうなのよ・・・」


笠松ヘラの携帯に電話がかかってくる。

電話で山県優菜は言う。「本名は笠寺アリスでまだ記憶は戻って無くて、一人で、白山神社っていうところにいるって言ったわ」

笠松ヘラは「ありがとう。今、近くにちょうど白山神社がある。そこを当たってみる」といい電話を切る。

八木沢みおと一緒に、近くの白山神社に向かう。

そろそろ、日も暮れるという頃・・・

「茜ちゃーん」と呼びながら、白山神社の境内に入る。

すると、金山茜はそろっと、裏から出てきて八木沢みおに飛びつく。「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」と泣きながら言う。

八木沢みおは「大丈夫だよ。話なら聴くから・・・」と言い、神社の境内で1時間くらい、ずっと金山茜の話を聴いていた。

笠松ヘラは、もう、家に帰ってしまった。

八木沢みおの親と、黒血川愛海の親が二人を迎えに来た。

「笠松さんから、連絡を受けましてね・・・」と八木沢みおの父が言う。

黒血川愛海の親は、金山茜をとりあえず、家に連れて帰り、八木沢みおの父はみおを家に連れ帰った。

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