3話
季節は初夏の放課後部活の時間。
郡上知美は言う。「この教室は冷房効き過ぎ。寒い」
笠松ヘラは言う。「えー? ちょうどいいくらいだけど?」
山県優菜は言う。「もう、冷房の入る時期になったのですね」
八木沢みおは「このくらいがちょうどいい温度ですわ」
益鷹香奈子は教室に入るなり言う。「寒ッ!!!! この教室北極??」
黒血川愛海はしみじみとした感じで言う。「もう、冷房の季節ですかぁ・・・・」
「そろそろ、PCの熱暴走の季節ですね」と郡上知美は言う。
「X60は放熱が弱いのですぐ、OSが落ちて困ります」益鷹香奈子は言う。
「さすが、兄がThink○ad信者w知識が半端ないw」郡上知美は言う。
八木沢みおは言う。「ヘラちゃんの水着・・・が見れますね・・・・フフッ」
笠松ヘラは言う。「見せませんよ!!!! 変態!!!」
八木沢みおは言う。「上から見ますね」
笠松ヘラは、黙り込んだ。
郡上知美は言う。「その時は僕が止めますんで、安心して下さい」
笠松ヘラは言う。「ありがとう」
しかし、午後から大雨が降り、水泳の授業は中止になった。
帰りの自転車、笠松ヘラはカッパを忘れていた。
笠松ヘラは言う。「うわぁぁぁぁぁああああああああああ今日雨予報なの忘れていたぁぁぁああああああああああああああああああ」
八木沢みおは言う。「私のカッパ、貸しましょうか?」
笠松ヘラは「ありがとう。みお先輩」と言い、みおのカッパ来て帰った。
偶然同じ日曜日、笠松ヘラと黒血川愛海は電車を国鉄熱田駅に撮りに行く。
笠松ヘラは岐阜まで、名鉄電車で、黒血川愛海は国鉄電車で、岐阜まで出て。
そこから熱田へ向かった。
国鉄岐阜駅で、偶然二人は同じ車両に乗る。
黒血川愛海は笠松ヘラに気づき、席を立ち、「ごきげんよう」と、お辞儀をする。
笠松ヘラも気づいて、「おはよー」と挨拶をする。
黒血川愛海は言う。「どこ行くの?」
笠松ヘラは言う。「熱田で昼寝してる、117系撮ってきたら、大須のアニメショップに行くよ」
黒血川愛海は言う。「私も熱田で117系撮ろうと思っていたの」
笠松ヘラは言う。「まさか、偶然会うとはね」
笠松ヘラは言う。「一つ、気になる事があるんだけどねー」
黒血川愛海は言う。「なんでしょう」
笠松ヘラは続ける。「日本人がカーテシーをすると、妙な違和感を感じるんだよねー」
黒血川愛海は言う。「うちの家では普通なんだけどなぁ」
そんな会話をしつつ、二人は快速列車に揺られる。
二人は名古屋に着いた。
そして、熱田に行くため1番線に停車中の普通列車に乗り換える。
そして、二人は熱田にすぐ到着した。
熱田に着くなり、二人は言う。
「こんなに、撮りやすい所に新快速色復元の117系が!?」
二人は興奮しながら、カメラを取り出し117系を撮影する。
「どうせなら、一般色も撮ったらどうだい? もう、この電車、先が長くないから・・・」
後ろ見ると、保線係員が居た。
笠松ヘラたちはそれもそうだなと思い、一般色にもカメラを向けた。
しばらくして、お昼時になっていた。
黒血川愛海は言う。「私は大須の方でお昼にしたいと思います。一緒にアニメショップに行った後にどうですか?」
笠松ヘラは言う。「私は名古屋まで戻って、駅の立って食べるタイプのそば屋に行きたかったので、そこで済ましたいと思います」
黒血川愛海は言う「へぇ、そう」残念そうに。
そんなことはお構いなしで、笠松ヘラは名古屋に一人で戻って駅に立ち食いそばを食べに行こうと歩きだす。
黒血川愛海は「ちょっとはかまってよ!!! 私にもあわせてよ!!!」感情的に言う。
笠松ヘラは立ち止まる。
感情的になった黒血川愛海に驚きながらも「一緒に買い物したいの?」と笠松ヘラは言う。
黒血川愛海は言う。「立ち食いそばは一緒に食べよ」
笠松ヘラは言う。「うん!!」
二人は立ち食いそばを食べて、そのあとに大須に行った。
笠松ヘラは大須のお店でI○M Think○ad X41t を見つける。
本体と互換ACアダプター、収納できないタッチペン(X61t用)などがついて、税込3万円ぽっきりだった。
笠松ヘラは祖母に言われたことを思い出す。「この茶封筒は、わくわくしたときにあけなさい」
あけると、それは3万円だった。
笠松ヘラは迷わずそれを買った。
それから、というもの笠松ヘラはどっぷりアニメやPCなどにハマって行ったというのは言うまでも無い。
その後、愛海の提案で大高の大型ショッピングモール内にある某アニメショップに行く事になった。
笠松ヘラは、帰るときに言う。「母方の祖母がくれたのが、まさか、3万円だったとは」
黒血川愛海は言う。「ヘラちゃんもこれで、晴れてPCデビューだね」
笠松ヘラは言う。「まさか、こんな良いのが、かっきり3万でしかも、祖母のくれたもの3万でなんか、運命みたい」
笠松ヘラは隣に居る愛海に訊ねる。「なんで、そういえば穂積方面から来たの?」
黒血川愛海は答える。「今日は祖父母宅に居たからだよ」
笠松ヘラは「帰りは、岐阜だよね?」
黒血川愛海は言う。「岐阜から岐阜バスに乗って伏屋の方まで帰るよ? ヘラちゃんの方はどうやって帰るの?」
ヘラは答える。「私鉄に乗って、家の方まで帰るよ」
二人は帰りの電車の中そんなこと話していた。
月曜日の昼休み。
益鷹香奈子が訊いてくる。「ねぇ、パソコンデビューしたの?やっぱりメビ○ス?ダイ○ブック?それとも?eee○C?」
笠松ヘラは言う。「放課後部活のお楽しみだよー香奈子さんー」
放課後部活の時間。
笠松ヘラは祖母に貰ったお金で買った。X41tを披露した。
香奈子は言う。「これは・・・・私の兄でさえ手に入らず。持っていない、X41タブレットモデル・・・・」
笠松ヘラは言う。「これってそんなに珍しいものだったの?」
香奈子は言う。「それを知らず買うなんてなんてラッキーな。見る目あるねヘラちゃん」
笠松ヘラは珍しさがいまいち分かっていない様子だったが、香奈子は興奮が収まらない。
ほぼThink○adなら全シリーズ持っていて死角は無いといわれる、あの益鷹清輝が持っていないモデルなのだ。
笠松ヘラはオフィス2003を使い部活紹介を作り出した。
郡上知美はそっと、部活で使っているデジカメのメモリーカードを差し出す。
笠松ヘラは「ありがとう」と言いそのデジカメのメモリーカードをマイPCに挿した。
そして、古い町並みの画像、鉄道の画像、鉄道模型の画像を貼り付ける。
そして、文章を保存した。
笠松ヘラはPCをシャットダウンする。
郡上知美は言う。「結構、使い込んだ?、練習をしたのかな?初めての割にはよく出来てたよ。見栄えもいいし」
笠松ヘラは答える。「まぁ、ちょっとの練習はしたかな」
郡上知美は言う。「そう言えば、話は変わるけど夏休み、皆で海に行かない?」
八木沢みおは言う。「行きましょう!!!」
山県優菜は言う。「うぅーん、海より川が・・・・」
黒血川愛海も言う。「やっぱり、私も川かな?」
益鷹香奈子は「岐阜には海が無いし海にしようよ。ヘラちゃんはどう?」
笠松ヘラは答える。「やっぱり、海かな?」
郡上知美は言う。「海でいいかな?優菜さんと、愛海さん」
優菜は不機嫌そうに言う。「べつに、いいわ」
愛海は仕方ない感全開で言う。「まあ、いいわ」
「そうと決まったら、海に行く計画立てるよーーー!!!」と郡上知美は言う。
「おおーーー!!!」と言ったのは八木沢みおだけだった。
笠松ヘラは言う。「日本海側にしますか?太平洋側にしますか?」
郡上知美は言う。「なぎさドライブウエイも捨てがたいが、内海もいいなー」
八木沢みおは言う。「なぎさだと、親必須だね。内海だと、みんなだけで電車でも、いけるんじゃない?」
「それも、イイかもしれない」黒血川愛海が、急に目をキラキラと輝かせて言う。
八木沢みおも、目輝かせて言う。「イイですねー」
山県優菜は言う。「親が居た方がいいと思うよ。一応、水辺に行くんだし。いざというときのために・・・」
八木沢みおは言う。「優菜さーん。堅苦しいこと言っちゃてー」
山県優菜は「やっぱり、海や川は危険だし、親が居た方がいいと思うよ。しかもさんみおさんカナヅチでしょ?溺れて死んだらどうするの?死んだらやだよ・・・・」なみだ目になりながら言う。
郡上知美はぞっとする。「香奈子、みお、ヘラはカナヅチで泳げない。泳げるのは愛海、優菜、私くらい・・・・どうしよう」
郡上知美は言う。「なぎさドライブウェイにしましょう。やっぱり誰かしら保護者が居た方がいいです」
黒血川愛海と、八木沢みおは声をハモらせ「えーーーーー」と残念そうに言った。
黒血川愛海は言う。「私、泳げるからみんなを助ける事くらいできます」
郡上知美は言う。「泳げるのと、助ける事が出来るのは別」
八木沢みおも言う。「私は溺れません!!!」
郡上知美は言う。「プールで溺死しそうになったお前が言うな!!!」
山県優菜が言う。「そうだよ。みおが溺れないなんて保証はない」
笠松ヘラは言う。「私が波打ち際でピチャピチャしてたら、深いところまで行こうって言って、みお先輩に沈められそう」
益鷹香奈子は言う。「ヘラ、やろうか?」
笠松ヘラは言う。「やめて下さい、死んでしまいます。意外にSなんですね?香奈子さん」
益鷹香奈子は言う。「えっ?知らなかったの?」
笠松ヘラは言う。「知らなかったです」
郡上知美は言う。「みおのにドロップキックする時点で、もうドSなんだけどなぁ」
そうこう話しているうちに、放課後部活終了の音楽が鳴る。
益鷹香奈子は言う。「今日からシステム改修で、部活終了のチャイムと最終下校のチャイムが音楽になるでしたね」
郡上知美は言う。「なんか違和感」
山県優菜も言う。「違和感しかないわ」
八木沢みおも言う。「違和感・・・・」
笠松ヘラは言う。「これはこれでいい感じですけど?」
益鷹香奈子も笠松ヘラに同意する。
八木沢みおは言う。「チャイムと言えば、ウェストミンスターの鐘だよねぇ・・・・」
益鷹香奈子は言う。「アマリリスのイメージもあります。小学校の予鈴がそれだったので」
郡上知美は「そーなのか」と言う。
一同は、自転車置き場の方に向かい、おのおのタイミング、方角、スピードで帰っていった。
次の日の朝、笠松ヘラは寝坊する。
笠松ヘラは自転車に乗りながらいろいろ考えていた。
「母に怒られるかな・・・・・どうやって教室に入ろう・・・・・?」
次の瞬間、妙な感じがした。
その瞬間、羽島用水に落ちた。
笠松ヘラは自転車が重荷になって、浮上できない上、そもそも泳げない。
水の中で笠松ヘラは「もう・・・・ダメだ・・・・・・・ここで死ぬんだな・・・・・・・・・」と水を飲み苦しみながら言った瞬間。
周りに水流を感じる。
しばらくして、「ぷはぁ」っと水面に出ることが出来た。
そこには、黒血川愛海が居た。
黒血川愛海は言う。「私が遅刻じゃなかったら、死んでたわね?」
笠松ヘラは「ありがとう」と言う。
周りの人は黒血川愛海も勇気ある行動に拍手をする。
黒血川愛海は自転車を押しながら言う。「さすがに、自転車までは引き上げることができないわ。ほかをあたってみて」
そんなこともあり、二人はべたべたの制服で登校。
2時限目を担当する先生は言う。「どうした?大丈夫か?」
黒血川愛海は言う。「ヘラが自転車で川に落ちたので助けてから登校しました」
先生は言う。「そう言えば、10分くらい前にあわててた様子で、うちの中学の制服を着た子が用水に落ちたって電話が掛かって来たな。そしたら、同じ中学生に助けられて無事だったとかなんとか?」
びしょびしょの制服をみて納得する先生。
先生は言う「なるほど・・・・自転車の運転には気を付けるんだよ。笠松さん」
笠松ヘラは言う。「わかりました」
放課後部活の時間。
郡上知美は言う。「なんか、ヘラさん今日はなんか髪型違う?」
笠松ヘラは言う。「今日、自転車運転してたら、羽島用水に落ちちゃって・・・・」
黒血川愛海は言う。「私が助けてなかったら死んでたよヘラさん」
「そう言えば、愛海さんが助けてんですか?」とみおが聞く。
「そうです」と愛海は答える。
「愛海さん、すごいですね」と優菜が言う。
「そうでもないですよ」黒血川愛海は返す。
そのあとは、何事も無かったようにいつも通り部活が続く。
郡上知美はパソコンで建物のペーパークラフトの型紙作り、笠松ヘラはそれの組み立て、八木沢みおは、淡々と模型用レールを繋げていく......
山県優菜と黒血川愛海は持参した模型を見て駄弁っている。
益鷹香奈子は兄からのお下がりI○M製Think○ad X41でCADを使い、複雑な形のビルのや、Nゲージサイズの車両をペーパークラフトの型紙として、作っている。
部活終了のチャイムが鳴った。
山県優菜は言う。「今日はちゃんと本来の部活らしいことしましたね」
郡上知美は言う。「まぁ確かにいつもふざけてばっかしだし、たまにはいいんじゃない?」
「まぁ、それもそうかもね・・・」八木沢みおもそう言った。
「いつも、おふざけばっかのしの人が言っても説得力なーい」と笠松ヘラは言う。
しばらくして、皆はおのおのタイミングで帰って行った。
次の日昼休み中、部室での事だった。
笠松ヘラは言う。「文化祭の日は服装自由なんですよね?皆さんどんな服装で来たんですか?」
郡上知美は答える。「優菜はメイド服でみおは大正ロマンの矢絣模様の着物で私は制服だったよ」
笠松ヘラは言う。「統一感ないですね」
郡上知美は言う。「前の部長はちゃんと制服できたよ」
笠松ヘラは言う。「前の部長さん?!」
郡上知美は言う。「この部は意外に長くてね?学校創立当時から前身部があったらしいよ」
笠松ヘラは言う。「すごいのですね」
笠松ヘラは言う。「そういえば、今年はみお先輩、何を着てくるのですか?」
八木沢みおは「気が早くないですか?未定で当日のお楽しみですよ」ニコニコしながら答える。
益鷹香奈子は言う。「服装が自由なら、着物でも着て来ようかな?」
山県優菜は言う。「香奈子さん意外に似合いそう」
郡上知美も「意外に香奈子さん、似合いそう・・・まぁでも八木沢みおの、あの矢絣姿は本当にかわいかった。女の私でも純粋にかわいいと思った」
笠松ヘラは言う。「そんなに可愛かったですか?死ぬ前に一度くらいはみたいです」
山県優菜は「一度くらいは見られるんじゃない?」と言い笑った。
その後、昼休みが終わる予鈴が鳴り、おのおのの教室に戻り、授業の準備をした。
そして、授業のあとの放課後部活の時間。
山県優菜は言う。「さぁー、作るぞー今日も!!!」
八木沢みおは「今日は自然の造形物を作りますね」と言い、家から持ってきたと思わしき鉄道模型用と、思わしきの緑の粉末を取り出し何か作業を始め出す。
笠松ヘラは何かのを思い出したかのように、自分の鞄を探り出しクリアファイルに入ったペーパークラフト型紙を出して言う。「これ、父が作ってくれました。使ってください」
山県優菜は「これ、どこのサイトでも見たことない型紙だけど..........ヘラさんのお父さんが作ってくれたのかな?」
笠松ヘラは答える。「はい。父はパソコンが得意なので、父が作りました。父は部活で使う分には、自由にコピーして使っても良いと言ってました」
郡上知美は言う。「すごい.......これ........うちの学校の校舎のペーパークラフトだ.......」
笠松ヘラは「そうです。学校のペーパークラフトも作った言ってました」
八木沢みおは言う。「ヘラちゃんのお父さんすごいね」
笠松ヘラは照れながら「へへッ」言った。
そのまま、いつも通りに作業が進んでいく・・・・ここ最近の遅れていた作業を取り戻すかのように・・・・・・。
部活終了の予鈴が鳴る。
「ここ最近真面目にやっていてしかも順調に進んでいるせいで、何というか大きい障壁に当たりそうで怖い」と山県優菜がこぼす。
郡上知美は言う。「僕が思うにね、病は気からという感じで言霊とかもあるしさ、だから、そういう所は気にしない方がいいよ」
山県優菜は言う。「ありがとう。私にこういうことを言ってくれるのは知美くらいだよ」郡上知美は言う。「そうかな?優菜さんは僕より友達が多いイメージがあるけど?」
山県優菜は言う。「たしかに、そうかもしれないけど・・・・でも、本当に私のことを思ってくれている友達はきっと知美よりも少ないよ・・・・」
郡上知美は言う。「そうかなぁ?僕はそうは思わないけど。まぁ、何でも気にしすぎなんだと思うよ。友達は自分がね、まず相手のこと知りたい、相手と話したいと思ううちに、やがて関係ができるから、まずは自分が友達を信じて、そしたら自然と何でも話してくれるし、何でも言ってくれる。やがて、自分も何でも話せるようになると、僕は思うんだ」
山県優菜は言う。「そうだねぇ・・・・・」
郡上知美は続けて言うように「僕と優菜そうであったように、ほかの人ともそう思えばきっと上手くいくよ」
山県優菜は言う。「ありがとう、頑張ってみるよ」
山県優菜は自転車に乗って帰って行った。
郡上知美は言う。「大丈夫かなぁ?あーやって言ったはいいけど、今度は頑張りすぎて空回りとか、それ以外にも、疲れてしまわないかな・・・・あぁ、僕としたことが・・・・・」
笠松ヘラは言う。「郡上先輩、悩みすぎです。病は気から!!!言霊です!!」
郡上知美は言う。「そうだったね。ありがとう。ヘラちゃん。信じてみるよ優菜を」
笠松ヘラは言う。「それでこそ、知美先輩です」
そう言われて安心したのか、用事思い出した郡上知美は「あっ、そうだ。今日、部活終わったらすぐに帰って来いって言われたんだった」
笠松ヘラは言う。「気をつけてねー」
郡上知美は振り返りながら「はーい」と言い、帰って行った。
笠松ヘラは黒血川愛海と途中まで方向が同じため自転車を押しながら一緒に帰る。
益鷹香奈子は違う方角だ。
黒血川愛海は言う。「ヘラちゃんのお父さんパソコン詳しいんだ。でも、パソコン買ってくれなかったの?ヘラちゃんのノートパソコンの使いこなし方を見ていると、かなり素質有りなのに・・・・・」
笠松ヘラは言う。「どうやら、父は私に小さい頃にPCを触らして素質有りは、確認したらしいけど、、、私みたいにはなってほしくなくて、まだ買い与えないと言う判断をしたらしい」
黒血川愛海は言う。「そう言う事だったのか」
笠松ヘラは言う。「持って帰って来たときに、そう、聞かされました」
黒血川愛海は言う「へぇーそうなんだ」
しばらくして、黒血川愛海と別れる交差点まで来た。
黒血川愛海は言う。「じゃあね、また月曜日」
笠松ヘラは言う。「そうだった。明日は休みでしたね!!!」
笠松ヘラは自宅の方角に向けて自転車を飛ばした。
黒血川愛海も、家の方に向かって自転車を走らせようとした・・・・・そのとき道路から、ダンプトラックが走って来た。
黒血川愛海は轢かれた。
笠松ヘラは嫌な音に気づき戻ってくる。
そこには血まみれの黒血川愛海がいた。
笠松ヘラは血を見て卒倒してしまった。
ダンプの運転手は倒れ込んだ笠松ヘラをダンプに乗せて、そのまま走り去った。
ダンプの運転手は言う。「あとで始末しないとな。やっかいな目撃者を・・・・・」
[newpage]
ダンプの運転手は計画を変えて、逃亡出来るだけの身代金を笠松ヘラの両親に請求して、逃げることを計画した。
ダンプの運転手は笠松ヘラの生徒手帳見て、ヘラの自宅の電話番号を見て公衆電話から早速かけた。
運転手「娘さんは預かった」
笠松ヘラの父「あぁ?どこの会社のものだ?それにどこの誰だ?」
運転手「身代金は300万円だ」
笠松ヘラの父「このダンプは古いニ○サンのダンプでこの車種をメインで使っているのは、○○建設だな」
運転手「えぇ・・・・・(まずいこの父親ただモノじゃない・・・・)」
しばらくして、ダンプの運転手の携帯に電話が掛かってくる。
会社本部「笠松ヘラと言う、中学生さらった運転手がいるって、怪メールが来たが、おまえだろ!!!」
運転手「・・・・・」
会社本部「声の特徴とか電話の録音とかが添付されているが、おまえの声なんだよ!!!笠松ヘラをタダ解放しないと、会社のホームページ改ざんするって脅されてんだぞ!!」運転手「そんなこと出来るんですか?」
会社本部の人は怒った様子で言う。「既にサーバーダウ一台ダウン、パソコン3台起動不能だから、言ってんだよ!!」
運転手は青ざめながら言う。「わかりました。親方、今すぐ事故現場に戻り娘を解放します」
本部は「事故まで起こしてたんか、もう知らん」と言い電話を切った。
ダンプの運転手は事故現場まで戻り、笠松ヘラを降ろした。
しかし、血の後も、轢いたハズの女性の姿も見当たらない。
仕方ないので、ダンプの運転手はダンプに乗り、そのまま走り去った。
笠松ヘラは目を覚ます。しかし、自転車がない。
家が近かったので歩いて帰った。
家には自転車が置いてあり、ヘラの顔を見るなり飛びつく母。
ヘラの母は言う。「本当に無事で良かった」
笠松ヘラはまだ何が起きたか理解できない様子だった。
月曜日、笠松ヘラは学校に行く。
そこには、何事も無かったかのような、黒血川愛海がいた。
笠松ヘラは言う。「あれ?怪我は?退院にしては早いですよね??」
黒血川愛海は言う。「私も、よく分からないんだけど.............私もあのとき死んだか、と思ったけど.......起き上がろうとしたら、身体が勝手に治って動けたのです」
笠松ヘラは言う。「えぇっ!?どういうこと・・・・?」
黒血川愛海は言う。「ヘラちゃんこそ大丈夫?金曜日に誘拐されたみたいだけど??まぁ、無事そうで良かった」
笠松ヘラは言う。「誘拐された実感が気絶してて、あんまりなくてね・・・・・」
黒血川愛海は「てことは、まぁいっか?」と言う。
ふたりは教室に一緒に向かった。
一時間目は社会の授業だった。
社会の教科担任は「今日はこの動画を見て、いろいろな事を考えてもらう授業にしたいです」と言いながら、P○nasonic Let'○ noteを出して、プロジェクターのVGAポートとパソコンのVGAポートをケーブルで繋いだ。
そして、動画の再生を始めた。
その、映像は動物のペットショップの問題などを取り上げたモノだった。
動画の再生を終えて先生はパソコンから、DVDを取り出した。
小さい割には光学ドライブなどが付いているすごいPCだ。
笠松ヘラはノートにとったメモ見返しながら先生に提出するプリントを順調に書く。
同じ班の益鷹香奈子はLet'○ noteが気になって、授業に集中できない様子だった。
黒血川愛海は香奈子に言う。「シェルドライブって言うですよね?」
益鷹香奈子は言う。「そんな、名前があったのですか」
黒血川愛海は言う。「実は私Let'○ noteが大好きでね、だから詳しいのよ」
益鷹香奈子は言う。「意外な一面を見ました」
先生は言う。「授業はちゃんと聴こうな」
益鷹香奈子は言う。「ごっごめんなさい」
笠松ヘラは先生に言う。「書けました」
先生は言う。「excellent!!!」
笠松ヘラは「飯山先生って、英語の先生でしたっけ? 発音すごい良かったですけど?」
飯山輝子先生は言う。「普通よ。別に英語教室とか通ったわけではないし・・・」
笠松ヘラは言う。「では、偶然ですね??!!」
飯山先生は「さすが、帰国子女だな、細かな発音の違いまで気づくなんて、やばいバレる海外に逃亡しようとしてるのが、どうしよう・・・・どうしよう・・・・」と心の中で言う。
山県佐奈恵は飯山先生の後ろに来て言う。「ねぇ、先生なんか悪いことしたん?逃亡するの海外に」
「ひやぁぁぁあああああああああああああ」飯山輝子は突然後ろに居る人に驚く。
飯山先生は「佐奈恵さん、3年の教室は2階ですよ。」と取り繕うように言った。
放課後部活の時間
部室に珍しく来客がいた。
笠松ヘラは「アンネ!!」と言い、見た目がヘラにそっくりなその来客に抱きつく。
アンネは「今日はね、朱莉さんにね、渡したいモノがあってきたんだ」と言い
「10日以内に再び会いに来なかったら、この手紙を開けて・・・これが恐らく最期のお願いになってしまうんだけど・・・・最期にならないように頑張るけど、まぁ、期待はしないで。」
笠松ヘラは「なんで、そんな弱気な事言うの?アンネらしくないよ。いつも私が死にそうになっても、助けてくれて、アンネは死にそうな時でも死なない」と泣きながら言う。
アンネは「朱莉さん、人間はいつか死ぬ。だから、私のことは忘れて。」
笠松ヘラは言う。「今更、忘れられる訳ないし、忘れたくない!!!!」
アンネは涙を拭きながら言う。「そう、言ってくれてうれしいよ」
それ以降、笠松ヘラはボーッとしてることが多かった。
二十日後、郡上知美は言う。「その手紙、開けなくても良いの?会いに来てないんでしょ?」
笠松ヘラは「どうも、わかりきっていて、開ける気が起きなくて・・・」
郡上知美は「でも、アンネさんは読んで欲しいからきっと渡したんだと思うよ・・・」
笠松ヘラは手紙を開ける。
そして、それを読んだ。
「ヘラさんへ、最近はヘラの方で呼ばれているのでしたよね?ヘラさんがこの手紙を開けたと言うことは、私はきっともう、この世には居ないのでしょう。今まで、ありがとう。私は幸せでした。ここまで、心配してくれる親友を置いて先に行くのは気が引けますが、今回は私、本人を狙ったもの。これ以上、他の人に迷惑を掛けないためにも、私は・・・・」と直筆の文章だった。
これ以上書けなかったのか、文が途切れて居た、中黒は後で書いたのだろう。
下には署名があった。
「氷見橋・アンネ・冬美」
「あの人、氷見橋って言うんだ・・・」郡上知美はそう言った。
笠松ヘラは言う。「あれ?愛海さん香奈子さん優菜先輩とみお先輩は?」
郡上知美は言う。「あの人たちは、茶化すだろうから、今日は呼ぶまで来るなと言った」笠松ヘラは「ありがとう」と言い、教室を飛び出した。
その後、笠松ヘラはアンネの最期を知る。
狭い道で8トントラックに押されアンネは車ごと谷底へ落ちて、そのトラックはその直後爆発したと聞いた。
そのトラックの運転手はなんと、飯山輝子先生だったのだ。
飯山先生は機密国家警察の一員だったのだ。
笠松ヘラは言う「8トントラックと、ジャパンターボ(※)では、話になりませんよね・・・・」
※古いスカイラインの愛称
しばらくたった、放課後部活の時間。
笠松ヘラは言う。「アンネができなかった分、私は全うに生きる!!」
郡上知美は言う。「おっ、良く言えたね。偉いね」
笠松ヘラは答える。「はい!!!」




