19話
今日は最後の部活の日だった。
笠松ヘラは言う。「ついにこの日が来ちゃいましたね・・・」
益鷹香奈子も「あっという間でしたね・・・」
黒血川愛海は「もう、先輩達は卒業なのですもんね・・・」
山県優菜はセーラー服の襟を正し、部室に入る。
その後に、郡上知美、八木沢みおと続いた。
八木沢みおも今日は制服だった。
笠松ヘラたちは「先輩、卒業おめでとうございます!!!」
「今まで、ありがとうございました!!!高校に行っても頑張ってください」と言った。
山県優菜と八木沢みおは泣いていた。
郡上知美は泣くのを必死にこらえている様子だった。
いつも、通り楽しくやろうとしたが・・・それは出来ずにみんな半泣きで作業にならなかった。
部活の終わる合図が鳴る。
山県優菜は言う。「次の部長はヘラちゃんだね。あとはよろしく頼んだよ」
笠松ヘラは「精いっぱい、頑張ります」と言った。
そんななか、浮かばぬ顔している郡上知美がいた。
笠松ヘラは「どうしたのですか?知美先輩?」と訊ねる。
郡上知美は言う。「両親の仕事の都合で春からアメリカに行くことになったの」
笠松ヘラたちは驚く、そんな話は一度も聞いたこと無かったからだ。
山県優菜は言う。「それはいつから決まっていたの?」
郡上知美は言う。「8月の中頃には・・・」
益鷹香奈子は言う。「なんで、もっと早く言ってくれなかったの????」
郡上知美は「はやく、言わなきゃと思ったけど・・・言えなかったの・・・」と言い、こらえきれずに泣き出した。
そして、卒業式の日
笠松ヘラは在校生代表として送辞を読んだ。
郡上知美は卒業生代表として答辞を。
郡上知美がアメリカへ行く日が来た。
笠松ヘラと山県優菜と益鷹香奈子と黒血川愛海。
八木沢みおは無理と言っていたが、予定をなんとか合せて来た。
郡上知美とのしばし別れを惜しみ、笠松ヘラたちは展望デッキに向かった。
笠松ヘラはジャンボジェット機を見て「あっジャンボだ!!!」と言い飛び跳ねた。
山県優菜は「知美は飛行機が怖いから、安定してるって聞いて4発エンジンの飛行機で運航される便を選んで乗ることにしたらしいね?」と言った。
笠松ヘラたちは郡上知美の乗った飛行機が見えなくなるまで、見送った。
八木沢みおは言う。「知美さん・・・アメリカに行っちゃいましたね・・・」
笠松ヘラは「そうですね・・・」と悲しそうに答えた。
山県優菜はずっと泣いていた。
黒血川愛海は言う。「また、生きていたらいつか絶対会えますよ!!!」
益鷹香奈子も「そうですよ、だからみんなそんなに落ち込まないで!!」と言った。
山県優菜は涙を拭い「そうですね・・・」と言い前を向いた。
その後、笠松ヘラは生徒会長に立候補し、当選し部活の部長と兼任なので忙しい毎日を送ることになるが、それはまた別の話。




