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16話

またまた、キャサリン・ベーカーの回です。

郡上知美は稗田茜の携帯に電話を掛ける。

しかし、「電波の届かない所か、電源が入っていないため・・・」という、冷たい機械音声が流れるだけ、繋がらない。

郡上知美は黒血川愛海に電話を掛けて、稗田茜の居場所を探してもらおうとするが、それは黒血川愛海に断られてしまう。


郡上知美は、稗田茜を探すため青春18切符を買い、駅に向かった。

駅につくと、かわいらしい知らない女の子から、声を掛けられる。

???「あの・・・愛知の美浜って所に行きたいのだけど・・・地元じゃ無いから・・・わからなくて・・・」

郡上知美は「ここからだと行きにくいと・・・思うけど・・・だってここ那加だし・・・」と言う。

郡上知美は自分の切符が青春18切符だったので、「僕と一緒に岐阜まで行こっ?岐阜まで戻らないと、美浜には行けないから・・・」

郡上知美は岐阜駅まで行き、そこから私鉄の側の駅まで案内する。

そして、駅員さんにその子を托す。

その子は言う。「ありがとうございます。私、なぎさって言うの。いつかまた、会えるかな?」

郡上知美は言う。「あぁ、きっと会えるよ・・・」

郡上知美は私鉄の駅で18切符を握りしめながら、泣き出す・・・。

「茜・・・ずっと、会えると思ったのに・・・・・・なんで、急に消えちゃうの・・・」

するとそこに、見覚えのある金髪の女性が来た。

郡上知美は不機嫌そうに言う。「キャサリン・・・何しに来たのよ?」

キャサリン・ベーカーは重たく口を開く。「稗田茜は愛知川シフォンに殺された・・・結界内で殺されたため遺体は処理をして消すしか方法が無かった・・・」

郡上知美はその場で、泣き崩れる。

郡上知美は「茜姉さん・・・どうして・・・先に・・・」と言う。

キャサリン・ベーカーは「異世界から来た、愛知川シフォンを討伐するために、戦った。その後、仲間を守り死んだ・・・」



笠松ヘラは砂漠を歩いて居た。

笠松ヘラは「暑い・・・」言う。

すると、遠くにオアシスと手招きする山県優菜を見つけ走る。

どれくらい走っただろう・・・?

走り疲れて、砂に足を取られ砂を上に転ぶ。

前を見たが、山県優菜もオアシスも消えていた。

喉が渇いて仕方ない・・・

笠松ヘラは目を覚ます。

自宅のベットの上だった。

今日はエアコンを付けていないことに気づいた。

喉も渇いていた。


笠松ヘラは言う。「今日は始業式だった・・・」

笠松ヘラは初めのうちに終わらせた宿題の山を見て、「今年はコレで怒られない♪」と言った。

笠松ヘラは学校まで自転車で飛ばしたあと、校門に居た先生に挨拶をする。「おはようございます♪」

先生は言う。「ヘラ今日はえらい機嫌が良いな」

笠松ヘラは「えへへー」と答え、そのまま自転車置き場へ行った。

笠松ヘラはホームルームのために教室に入る。

益鷹香奈子がいた。

笠松ヘラは「香奈子。おはよー!!!!」と元気よく挨拶をする。

益鷹香奈子は「おはよー朝から機嫌良いね?なんかあったの?」と尋ねる。

笠松ヘラは「ヘラさ?ちゃんと、宿題をやってきたからさ??怒られないで済むんだよ??」と言う。

益鷹香奈子は冷めた様子で言う。「良かったね」

笠松ヘラは「香奈子、なんかあったの?」と言う。

益鷹香奈子は言う。「いいえ、なんでも」

笠松ヘラは「ほんとうに?」と言うが、香奈子から返事が帰ってくることはなかった。


帰りの時間の昼。

郡上知美は言う。「今日、僕の家でお昼にしない?」

笠松ヘラは「え?知美先輩が珍しい・・・」と言い。

山県優菜も「確かに、珍しいね。で、何時に行けばいい?」と言い。

八木沢みおも「知美さんが誘うなんて、珍しい。私もOKですよ?」と言った。

益鷹香奈子は「私は家で勉強をしたいので・・・」と断り、黒血川愛海も「今日は実家の方にいかないといけないので、無理かなー」と断った。

そのため、郡上知美の家には笠松ヘラと山県優菜と八木沢みおが集まった。

笠松ヘラは郡上知美が作ったハンバーグを食べて言う。「おいしい・・・」

郡上知美は言う。「ありがとう。ヘラちゃん。お世辞でもうれしいよ」

笠松ヘラは言う。「お世辞じゃないもん!!」

郡上知美は言う。「ヘラちゃんかわいい」

八木沢みおは言う。「知美さん。趣味悪いですね・・・」

郡上知美は言う。「僕、みおさんよりは趣味悪くないですけど?」

笠松ヘラは言う。「けんかしないで・・・」

郡上知美は言う。「ごめんね。ヘラちゃん」

山県優菜が言う。「そういえば、知美さん。アレをヘラに言わなくて良いの?」

郡上知美は言う。「そういえば、私の友達で高校生の牧原結衣がね?ヘラさんに弟子入りしたいって言ってるんだけど?ヘラ的にはどう?」

笠松ヘラは言う。「なんの、弟子入りですか?」

郡上知美は「そりゃ、魔法のだよ?」と言う。

笠松ヘラは言う。「術式なら、私より母に聞いた方が良いと思いますけど・・・」

郡上知美は結論をせかすように言う。「で?いい?OK??」

笠松ヘラは「私はまだまだ未熟なので、お断りします。」と言う。

郡上知美は「そうかぁ・・・・」と残念そうに言う。

郡上知美は「ほら、結衣に会ったら、気持ちが変わるかもよ??」と言う。

笠松ヘラは「それは・・・無いと思いますけど・・・」と言う。

郡上知美は奥の部屋から、牧原結衣を連れてくる。

牧原結衣は「笠松師匠!」と言う。

笠松ヘラは「私は師匠と言われるほど、立派ではないのですが・・・」

牧原結衣は言う。「笠松師匠!弟子入りさせてください!!!」

笠松ヘラは「無理だよ・・・教えたことないし・・・」

牧原結衣は言う。「ここでちょっと、強めの魔法使ってみて?」

笠松ヘラは言う。「どうなっても知らないですけど・・・私、魔法の制御がまだまだなので・・・」

牧原結衣は言う。「いいから、いいから」

笠松ヘラは何も無かったはずの背中から銃を取り出し構える。

そして、一言。

「爆式演述!!!!!」

それを郡上知美は止める。「やめろ!!!それはいくら何でも危ない!!!!」

笠松ヘラは言う。「言うこと、聞かない人には力ずくで教え込まないと??ダメですよね????」

郡上知美は「やめとけ・・・・私も彼女がヘラに弟子入りしたいと言ったとき、やめとけ言ったが、言うことを聞かなかったんだ」と言った。

笠松ヘラは「では、知美先輩への温情措置として、やめておきますね?」と言った。


牧原結衣は「さすが師匠!大きい魔法が使えるのですね!!!!」と言う。

笠松ヘラは「だからまだ・・・」と言う。

すると、見知らぬ女性が突然現れて言う。「魔法のことなら、そこの人よりシフォンお嬢様に聞いた方が早いですわ」

笠松ヘラは言う。「誰だ!!!」

その女性は言う。「あら、愛知川シフォンを覚えていないの?私はそのメイドの島原ハタミだわ」

笠松ヘラは「下がって!!!」と言い、結界を展開する。

そして、島原ハタミと笠松ヘラはその場から消える。

5分程度たった頃だろうか、大きな風とともに結界が破れボロボロになった笠松ヘラが出てきた。

島原ハタミは笠松ヘラを踏みつけ言う。「この程度で、私にあらがおうなんて、100年早いわ!!!!」

笠松ヘラは悔しいが何も出来なかった。

牧原結衣は言う。「ハタミさん。弟子入りさせてください!!!」

島原ハタミは言う。「ええ、喜んで」

そして、牧原結衣は島原ハタミについて行った。

郡上知美は言う。「ごめんなさい。ヘラさん」

笠松ヘラは「知美先輩が後輩をさん付けするの珍しいですね。あの人は強さが正義みたいですね?いずれ、痛い目を見ます」と言う。

郡上知美は言う。「ええ。そうですね。僕もそう思います」

笠松ヘラは「いえ、近いうちに痛い目を見ます」と言う。

郡上知美は言う。「未来が見えたの?」

笠松ヘラは「ええ」と言った。

笠松ヘラは「あの娘。覚醒してるのが10で潜在能力が30程度しか無い。だから、島原ハタミのような魔法は使えないわ。どう、頑張っても」と言う。

郡上知美は言う。「残酷ね・・・」


???「標的を二人確認」

???「以後の未来を変えないために。殺害後、記憶を消し元の世界へ返還を試みる」




外で乾いた銃声が響く。

郡上知美は言う。「え?発砲事件?」

笠松ヘラは言う。「仕留め損ねたみたい・・・」

郡上知美は言う。「みえたの?」

笠松ヘラは言う。「最近、意思に関係なく見えてしまって・・・」

郡上知美は言う。「大変そうだね。能力者も・・・正直、憧れた頃もあったよ・・・能力者に・・・」

笠松ヘラは「私は普通に生きたかった・・・」と言い、溢れる感情が抑えられず、泣き出した。



しばらくゆっくりした後、笠松ヘラは自転車で自宅へ帰る支度をする。

郡上知美は言う。「今日は本当にごめんなさい」

笠松ヘラは「いいよ。知美先輩が悪いわけでは無いし。」

笠松ヘラは自転車に乗って帰る。

すると、大きなギターケースを持った金髪で赤目の女性を見つける。

笠松ヘラは自転車を止めて、その女性に話しかける。

笠松ヘラは言う。「お姉さんきれいだね。どうやったら、そんなにきれいになれるの?」

そのお姉さんは言う。「十分きれいよ。ヘラお姉さん。若い頃ヘラお姉さんってとってもきれいだったのですね。生きてるヘラお姉さんに会えて良かった・・・」

笠松ヘラは言う。「どういうこと?」

お姉さんは「私の名前は山科まみって言います」と言う。

笠松ヘラは「まみさんね?これからよろしく」

山科まみは掛かってきた電話を取る。

かすかに電話口からは「Meg tudtad menteni a célt?」と聞こえてくる。

山科まみは「Nem, nem tudtam megindulni.」と言った。

すると、電話が切れた。

笠松ヘラは言う。「今の言葉って・・・何語なの?」

山科まみは「ああ、気にしないで」と言い、その場を立ち去った。

笠松ヘラは言う。「何だったんだろう・・・?」

そして、自転車に乗って家へ向かった。



牧原結衣は言う。「ハタミさん。こんなところに連れてきてどうしたのですか?」

島原ハタミは言う。「お嬢様に会わせようと思いまして」

ドアを開けて現れた、愛知川シフォンは言う。「我がシフォン様に何のようで?」

島原ハタミは言う。「牧原結衣さんが弟子入りしたいようですので、いろいろ教えてやってください」

愛知川シフォンは「それにはそれ相応の対価がいる。お前は何を持ってきた」と言う。

牧原結衣は言う。「向こうの世界から、おはぎです」

愛知川シフォンは言う。「これは・・・なんだ・・・」

牧原結衣は言う。「これは和菓子と言うもので・・・」

愛知川シフォンは「ワガシ???」と言う。

牧原結衣は「食べてみれば、わかります」と言う。

愛知川シフォンはおそるおそるおはぎを一口食べる。

愛知川シフォンは言う。「これは・・・おいしい。初めて食べた味だが、気に入った。弟子にしてやろう」

牧原結衣は「おはぎって言いましたが、春は同じものでもぼた餅って名前になるのです」と言った。





キャサリン・ベーカーは楢原あざみに聞く「そういえば、まだ完全にはそちらとこちらを行き来できる扉が閉じていないって本当なの?」

楢原あざみは言う。「そうです。完全に閉じたらこうやって電話でつながることもできないですから」

キャサリン・ベーカーは「最近は誰が行き来した?」と尋ねる。

楢原あざみは「こちらの世界の島原ハタミとそっちの世界の牧原結衣です」

キャサリン・ベーカーは言う。「はぁ。ついにそっちへ行ったこっちの人間が出ましたか・・・」

楢原あざみは言う。「私の監督不行き届きです。大変申し訳ありません。」

キャサリン・ベーカーは言う。「さぁ、一仕事しますか・・・」


牧原結衣と島原ハタミは定期的にあっちの世界とこっちの世界を同時に行き来する。

キャサリン・ベーカーは牧原結衣だけがこっちに来たタイミングで結界を張り、蓋を閉じてもらう作戦を立てた。

そのためには、世界の穴を徐々に小さくしていく必要があった。

楢原あざみはメイド長の仕事が忙しいが、合間を縫って。

キャサリン・ベーカーは常時監視をしつつ穴を塞いでいった。

ついに穴は不完全な形へ、しかし、島原ハタミだけが通過に成功してしまう。

楢原あざみは「あぁ、恐れていた事態が起きました」と、キャサリン・ベーカーへ連絡を取る。

牧原結衣は世界の狭間に取り残された。

牧原結衣は言う。「ここはどこ・・・?見慣れた町だけど・・・?誰か居ないのかしら???」

キャサリン・ベーカーは「状況は把握した。私は牧原結衣の救出に向かう。楢原あざみさんは島原ハタミを元の世界に戻して!!!」と言った。

キャサリン・ベーカーは町を彷徨う、うつろな目の牧原結衣を見つける。

キャサリン・ベーカーは牧原結衣に言う。「元の世界に戻りましょ?」

牧原結衣はこの呼びかけには応答せずに独り言を言い続けていた。

キャサリン・ベーカーは牧原結衣の頭を軽く持っていた万年筆でコツく。

牧原結衣は言う。「ここで会ったも100年目!!!笠松ヘラ今こそ勝負よ!!!」

キャサリン・ベーカーは「私は笠松ヘラでは無いわ。」と言うも、牧原結衣は聞き入れず、牧原結衣は妖刀でキャサリン・ベーカーを斬りかかる。

キャサリン・ベーカーはそれを避けて、元いた世界へ一時避難する。

狭間の世界では、物理法則が通用しない上に、魔力の消費も激しい。

キャサリン・ベーカーは「牧原結衣は・・・精神を病んでしまった・・・狭間の世界に取り残される時間が長いと・・・起こりえる・・・」

キャサリン・ベーカーはコーヒーを慌てて飲み干し、狭間の世界へ向かう。

キャサリン・ベーカーが狭間の世界に到着すると、先客がいた。

???「あなたも、牧原結衣をお探しで?」

キャサリン・ベーカーは「そうですね・・・」と言う。

???「私は山科まみ。未来から来ました。笠松ヘラの遠縁の親戚に当たるかな?」

キャサリン・ベーカーは「そうなのですか・・・」

山科まみは言う。「あなたは、キャサリン・ベーカーでお間違え無いですかね?」

キャサリン・ベーカーは言う。「なぜ私の名前を・・・?」

山科まみは「未来人だから、何でも知ってるのよ?あと、島原ハタミの協力をありがとう」と言った。

キャサリン・ベーカーは「では、牧原結衣を一緒に探して、元の世界に戻しましょう!!」と言う。

しかし、山科まみは言う。「いいえ、牧原結衣は私が殺します。」

キャサリン・ベーカーは言う。「どうして・・・殺さなきゃならないの?」

山科まみは「歴史は変わった・・・彼女を生かすと私が死ぬ。だから、やむを得ない」と言い残し、その場を立ち去った。

キャサリン・ベーカーは牧原結衣を探す。

おかしくなりそうな世界を歩きキャサリン・ベーカーはやっと牧原結衣を見つけて言う。「結衣さん、帰りましょう」

牧原結衣はずっと泣いていて、顔を上げない。

キャサリン・ベーカーは視線を感じて、ビルの屋上を見上げる。

そこにはライフル銃を構える山科まみがいた。

キャサリン・ベーカーは牧原結衣をつれて逃げる。

山科まみはビルの屋上と屋上を飛んで身軽に追ってくる。

キャサリン・ベーカーはビルのドアを開けようとする。

しかし、鍵がかかっている。

開いてるビルを探すも、なかなか開いていない。

やっと、開いているビルを見つけ入ろうとする、しかし、牧原結衣に山科まみがライフル銃から放った凶弾が腕に命中する。

キャサリン・ベーカーは言う。「結衣さん!!!」

牧原結衣は言う。「キャサリンさん・・・逃げて・・・もとはと言えば・・・私がまいたタネなの・・・」

キャサリン・ベーカーは「諦めたらだめです!!!腕だけなら現実に帰れば治ります!!」

と言う。

しかし、非情にも2発目が牧原結衣の心臓を貫く。


キャサリン・ベーカー山科まみの方をにらむ。

山科まみは少し姿が薄くなっていた。

キャサリン・ベーカーは驚いて腰を抜かす。

山科まみは降りてきて言う。

「結局・・・未来は変わらなかったのですね・・・」

山科まみの姿がどんどん薄くなっていく。

キャサリン・ベーカーは「まみさん!お気を確かに!!」と言うも山科まみは深々と頭を下げたあと光となって消えた。


その頃、笠松ヘラは「まみさん・・・消えてしまったみたい・・・」とつぶやく。

笠松ヘラは「あれ?なんで、そんなこと今口走ったの????え???なんで?なんで?」と言い、自分の意識しないところが怖くなった。

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