一部・二章、変わっちゃった世界
続き続き。
「世界がおかしくなった、以上。」
「うん、わからん。」
部屋に戻り(半壊状態)、無事だった冷蔵庫からお茶をだし、手早く焼きうどんを作って一息つきながら、まるに何があったかを説明してもらっている。
中学からの付き合いだがそう言えばこいつ、国語や現代文は苦手だったな。三回説明してもらったが全然情報が入ってこない。
「……」
「……」
沈黙してしまった。
仕方がないので自分で調べよう。
スマホは…あぁ、無事だった。
ええと、ネットニュース。
今どうなってるのかな…
サーバー混んでるな、繋がらない。
警察に電話してみる、がこちらも繋がらないし、実家に掛けても誰も出ない。
う~ん…
「これからどうするんだ?」
「とりあえず汚れたし、今の内に風呂でも入ろう。」
「えっ?風呂?」
予想外の言葉だったらしい。
なにやら驚いているがお前も泥まみれだからな?
「服なら貸してやるから風呂俺の後に入れ」
「あぁ、うん、悪いな。……お前、いつも通りだな」
これくらいならまだ許容範囲だ。
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さぁて、さっぱりした(普通にシャワーからお湯が出た)ところで、ネットに繋ぎっぱなしにしていたスマホをみる。するとようやく繋がったようで、災害伝言板に様々な記事が載っていた。
『世界各国で空に穴が開く怪現象』
『日本、まるでホラー映画のようなばけものだらけ‼ハロウィンの予行練習か』
『アメリカ、人工知能のアンドロイド達が人間に降伏を要求。抵抗の意思を見せた元軍属の男数名が処刑される』
『ロシア、動物が道具や罠を使って人間を襲う。言葉を話し二足歩行していたとの情報あり』
『中国、同じ人間がたくさんいる!そこらじゅう双子や三つ子だらけに。中には百人まで増えた人も』
『イギリス、男性が女性に、女性が男性に、子供が大人に、お年寄りが赤ん坊に』
……。
あぁ、あれだ。
フィクションが現実に出てきちゃったんじゃないかな。
それか異世界がこの世界に攻めこんできたとか。
続く続く。