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重い想いも嬉しいと思いながら受けとって!
「じゃあ何が重いの。俺わかんねー」
そりゃあ奥さん。舐めて貰っちゃ困りますよ。この葵君ですよ。
未だに九九いえないからね。2桁と1桁の足し算引き算暗算で出来ないからね。
都道府県の場所北海道と沖縄しか知らないからね。
(もちろん掛け算は1桁1桁でも暗算無理ですだって九九わかんないんだもん!)
そんな俺がなぜ浪人せずに高校3年生まで進めたかというと
俺は一気に覚えて一気に忘れるタイプだからです!(ドヤ
まあ言うなら、1日詰め込み1日放り投げ? てことですよ。
「お前は、体じゃなくて、心が重いの。」
「は?」
「気持ちっつーの?皆縛り付けられるの嫌で逃げるんだよ」
「・・・なにそれ」
なにそれなにそれなにそれなにそれなにそれなにそれ。
皆は俺の心奪っといて俺のものになるの嫌なの?凄い卑怯だね。
俺のそういう部分もまとめて好きになってよ。これが俺だよ。正真正銘の俺だよ。
「・・戎も逃げたいの」
震える声を抑えて尋ねる。
「今更だろ。俺は逃げねーよ。逃げたくもない。」
戎の返事に満足する。さすが俺の奴隷。
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