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だいよんわ「なんなんだよ!この気持ち悪いのは!」

 変身が終わると俺は何というか、魔法少女~って感じの衣装に身を包んでいた。ハッキリ言って恥ずかしい格好にしか思えないが、自分が今は女の子なのできっとこの恰好が似合ってしまっているんだろうなと考えると正直うれしくなってしまう。って俺は何を考えてるんだ!やばい、思考が少女化し始めてる感覚がした……。


 見た目は黄色い色で統一された感じのコスチュームで、長かった金髪はツインテールになっている。何故か、はいていなかったはずのパンツもはいている。下はスカートですごく短い。少し動けば普通にパンツが見えるくらいだ。上はチューブトップというのかな?胸で服が止まっている。腕にシュシュみたいなのもついてるけど名前が分らん……。まあ、少女の裸ワイシャツ(パンツなし)よりかはましに思えるくらいだな。


 今の俺の見た目だが言っていなかった気がするな。よし、ここら辺でちゃんと見ておくとするか。

 見た目は小学校低学年レベルの容姿の女の子で金髪ロング。胸はほとんどないな。目の色は茶色。金髪だが顔立ちは完全に日本人。ハーフか何かかな?どちらにせよ、この姿は俺に入っている死んだ少女の魂の持主の容姿であるとのことだし俺が気にしても仕方がない。可愛い子だったのをよしとしよう。


 本来の俺は黒髪短髪で身長は男子の平均よりちょっとしたくらいだ。年齢は16歳。高校二年だ。見た目もハッキリ言って平凡といえる。まあ、どこにでもいる無難な感じの男子だろうな。


 まあ、こんなとこだな。


 適当なことを考えつつ、待っているとミリアの方から何かが再び騒ぎ出した。


「プルーフの出現予定時刻になりました迎撃の準備をして下さい。繰り返します。プルーフの出現予定時刻になりました迎撃の準備をして下さい」


 それを聞いたミリアが指示を出した。


「そらちゃん、初の任務ですが頑張ってくださいなのです。そらちゃんなら問題なく迎撃できるはずなのです。

 では、杖を出して下さいなのです」


「杖?」


「ハイなのです。願えば出てくるはずなのです」


 そう言われて俺は杖を出してくれと心の中でつぶやく。


 すると俺の目の前に杖らしきものが出現した。


 見た目からファンシーなものが出てくると思っていたのでがそうでもなかった。出てきたのはペンダントについている翼のような形で宝石を囲んでいるやつが杖の先についていて、杖自体もそれなりに長いものだった。ハイスタッフっていうのかな?ファンタジーもので魔導師とかが使ってる杖みたいだった。見た目ファンシーな格好をした少女がバリバリの魔導師が使うような杖を使うって……。まあ、いいか。


「これでいいか?」


「可愛くないですがOKなのです。では、魔法の使い方なのですが……」


 ミリアがそう言ったとき、公園の中心からものすごい轟音が聞こえた。



 ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!



 なんですか?隕石でも落ちたんですか?


 周りに舞っていた砂埃がはれると見えてきたのは何やら蠢いている黒い物体だった。まるで、コールタールに意思を与えて形を持たせたみたいな感じだった。見た目だけなのに、マジで気持ち悪いぜ。


「あれはプルーフの中でも雑魚なのです。まあ、油断してると負けるですよ?」


「なんか、戦いたくないな……。あれには触りたくない」


「何言ってるのですか!魔法をぶっ放して倒せばいいのですよ!そしたら触らなくてもいいのです!」


「そうだな。よし!いっちょやるか!」


 そう思って一歩踏み出したとき改めて気づいた。


「魔法ってどう使うんだよ……」


「あ……」


 ミリアも忘れていたようだ。


 そんな事を思っているとプルーフ(雑魚)がこちらに気づいたようで俺の方に向かって飛んできた。もちろん避けようとしたのだが……、



「でかっ!!」



 そう。予想外にそいつはでかかったのだ。なんていうか距離があったとはいえどう見ても大きさがおかしい。直径で3メートルはあるんだが……。


 って、暢気なことを言っている場合ではない。俺にあたったそいつは俺を取り込もうとしているみたいで俺の体を黒い何かが這いずり回る。気持ち悪い!


「なんなんだよ!この気持ち悪いのは!」


 するとミリアから叫び声が飛んできた。


「プルーフは魔法少女と取り込もうとするのです!力をつけるにはその方が楽みたいなのです!」


「どうすりゃいい!」


 気持ち悪い。気持ち悪い。さっさとここから脱出しないと。そんな気持ちが俺を焦らせる。


「魔法を使って切り離して下さい!」


「どうやって使うんだよ!」


 そうだよ。俺は魔法の使い方を一切知らない。知らないものを使えるわけがない。どうにかしないと、とそう思う気持ちがさらに俺をパニクらせる。


「創造してくださいなのです!魔法は創造の力なのです!」


 どういうことだよ!


「こういう魔法を使いたいと願えばいいのです!できれば名前を付けてあげるとさらにいいのです!」


 分ったよ!やらないと俺がどうにかなってしまう。


 考えろ。考えろ。この黒い物体を切り離す方法を。足が囚われているんだからそこを除いた部分の端を切り落とせばいい。よし!


「切り落とせ!サンダースラッシュ!」


 次の瞬間電気でできた何かが俺の足についていた黒い物体を切り落とした。


 プルーフとやらは痛みからかのけずり回る。俺は何とか立ち上がる。足にはまだ黒い物が付着していて気持ち悪い。靴下、オーバーに―ソックスっていうのか?太ももまである靴下の中にまでちょっとばかり入っているみたいでマジで気持ち悪いったらありゃしない。


 何だろう。ものすごく腹がたった。あの物体に制裁を加えてやらなければと思った。そして俺は最後にこう思っていた。



 女の子をこんな目にあわせるなんて許せない、と。



 しかし、俺はそんな女の子みたいな考えをしていたのを忘れていた。だって、目の前にいるやつをぶっ飛ばすことに集中していたのだから……。

少しエロく書こうと思ったのに全然エロくありません……。

精進しなければ……。

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