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だいじゅうきゅうわ「よくもやってくれたな!」

遅くなりました。だいじゅうきゅうわです。

 目を見開く。視界は良好、意識ははっきりとしている。


 眼前には荒れ果てた倉庫のような空間が広がっていた。


「うわぁ……」


 思わず声が漏れる。あまりにもひどかったからなのだが、魔法少女の責務としてやったことへの責任があるからあとで元に戻さなければならないのだ。


 まあ、それは後にして、今やるべきことをやりましょうか。


 見事に開放された屋根から空へと飛び出す。


「いたいた」


 空で戦っていた『喰らう者』とミラを見つける。


 もう一度、『喰らう者』を見る。アレに支配されていたと思うと怖気が全身を走り抜ける。しかも、支配されている間の記憶は『あの子』に教えられているから正直恥ずい。


 それに、ミラには……美海には、たくさん迷惑をかけちまったからな。


 だから……、



「ぶっ潰す!」



 『喰らう者』に突撃をかまし、ついでに一発雷撃をぶち込む。


 吹っ飛ぶ犬。呆然とするミラ(美海)


「なぁに呆けてるんだよ」


「だ、だって!ソラは……!」


 まあ、そうなるだろ。


「いや、まあな。いろいろあるけどさ。アレを倒してからにしようぜ?」


 納得出来ないという顔をするミラ(美海)


「分かった。でも、終わったら」


「わかってるさ」


 そうして、再び戦いが始まった。







 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆







 何故だ……何故だ何故だ!?『彼女』は完全に支配していたはずだ!?


 いまだかつて、我の支配から立ち直ったものなど居ない。それこそが我の誇りでもあり、我が生きてこれた理由でもある。


 だからこそ、こんな事実は認める訳にはいかない。


『……認めん。我は決して認めんぞ!?』







 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆







『……認めん。我は決して認めんぞ!?』


 犬が叫んでいる。


 だけど、俺にだって言いたいことは山ほどある。


 アイツのせいでミラ(美海)が悲しい思いをしたんだ。それだけは絶対に許さない。


 だから、俺はこう言い放つ。


「よくもやってくれたな!次は、こっちの番だぜ!」

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