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新 光と闇の継承者~初代最高神が生まれる時~  作者: 加藤 すみれ
一章 失われた者、結ばれし縁

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魔神王襲来

「誰⁉」

声のした方に顔を向けるとそこには、黒髪の男がいた。

その後ろには、多くの魔神族の姿がある。

「私は、グレイル・アントローネ。

魔神王だ」

その瞬間、膨大な魔力がグレイルから発せられた。

息を吸うだけで、肺が潰される気がした。

その魔力は、他の魔神族に比べものにならないほど強大で、邪悪だった。

スミレたちは体を固め、動けずにいた。

その手は、わずかに震えている。


「先ほどの惨状は、あなたのせいですか?」

そう言って村の西、巨大な穴の縁から一人の女性が歩いてきた。

スミレの母だ。

「あぁ、そうだ」

グレイルは母を見て、ふっと笑う。

「この村にいくら攻めても、堕とせなかったのは貴様のせいか。

殺す前に名を聞いてやろう」

「私はメイサ」

名乗ったとたんに、グレイルの姿が消えた。


次の瞬間、メイサの三歩先に現れた。

その右手には黒く濁った赤色の刀が握られ、メイサの首横に迫る。

が、その刀は空を切る。

強い風が巻き起こり、砂が舞う。

メイサは低くかがみ、そのこぶしに魔力を込め、殴る。

そのこぶしは当たらなかった。

メイサはすぐさま地面をけり、距離を取る。

すると、メイサが元居た場所にはクレーターができていた。


少しの間が開き、互いに瞳を合わせる。

「いいな。少しは楽しめそうだ」

グレイルが薄気味悪く笑う。

メイサは、またも地面を蹴る。

そして、空中でメイサは声に魔力をのせ、高音を出す。

『アァ~~!!』

空気がガラスのように震え、鼓膜の奥が痛む。

音は、敵だけを狙う。


次の瞬間、襲ってきた魔神族の雑兵が悲鳴を上げ、内から崩れる。


「ぐぎゃッ」

「がぁッ」


短い叫びはすぐに途切れ、その場には石が落ちる音が響く。

「なるほど......」

グレイルの口角はさらに深まる。

「確かに強い。だが......」


一閃。


そのスピードは、先ほどよりも早く、メイサも反応が遅れた。

その場に血が舞う。


「くっ」

メイサは肩を抑える。

「首を狙ったつもりなんだがな......」

メイサは後退しながらも立ち続けている。


その光景を見た瞬間、スミレの脳裏に、

六年前の記憶が叩きつけられる。


真っ暗な世界で。

震える手がスミレを押す。

ドサッという音とともにする血の匂い。

掠れた声と荒い息遣い。

そして......


「だって......親友だもん」


「......やめて」

その声は小さく誰にも聞こえない。

「お願い......」

恐怖で動かなかった体が動く。

「やめてぇぇーー!!」

空間が歪み、悲鳴が重なった。耳をふさぐ手だけがバラバラに動く。

スミレの喉が灼けるように痛んだ。


音が途切れ、残っていた魔神族たちが霧となり消えた。


「面白い」

グレイルがメイサを蹴り飛ばす。

メイサは、東側の残っていた家まで飛ばされる。

「ガハッ」

「母さん!!」

スミレが振り向き、メイサに手を伸ばす。

「お前は、”資格”をもっている」

気配が消えた。

気づけばグレイルが、手を伸ばせば届く距離にいた。

「ここへと至る前に......


死ね。ブラットクロー」

黒い血が爪の形を成し、スミレを襲う。



ー避けられない。

ここで、終わるの?ー

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