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第3年生編 第29話:離陸への鼓動 end

[ドイツ・ミュンヘン空港]

極寒の空気の中、サンは到着ゲートから足を踏み出した。

「こっちよ! サンくん!」

懐かしい声に振り返ると、そこには大人びた表情のフェースが立っていた。彼女はサンに飛びつき、強く抱きしめた。

「待ってたわよ……バカ。遅いじゃない」

「来ましたよ、先輩。約束通りに」

[3年後 ― 新たな始まり]

サンとフェースはドイツで共同開発した Universal Gear で世界的な賞を受賞。そして二人は、仕事のパートナーから一生のパートナーへと歩みを進めた。

[エピローグ ― 海辺の結婚式]

白いタキシード姿のサンが、黒髪の幼い息子を抱き抱えている。ウェディングドレス姿のフェースが寄り添う。

「見てごらん。あれがパパとママが一緒に創ったものだよ」

サンが会場に飾られたエンジンの模型を指差す。

「私たちの『ギヤ』。未来を回し続ける歯車ね」フェースが幸せそうに笑う。

サンはフェースに優しくキスをした。「ああ。僕たちを永遠に繋ぐ、最高の歯車だ」

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