勝者の褒美と、絆の証明、心の誓い
[日本語版 - 日本語訳]
夕暮れの光がグラウンドを黄金色に染めていた。体育祭は技術科の勝利で幕を閉じ、疲れ果てながらも皆の顔には笑顔が溢れていた。
「サン……ちょっとこっちに来て」フェース先輩が僕の耳元でささやき、人目を避けるように体育館の裏へと向かった。
「フェース先輩、どうしたんですか? 『ご褒美』って何ですか?」
先輩は答えず、小さな箱を差し出した。「開けてみて。あなたのために特注したのよ」
中には 'SUN' と刻まれた歯車のキーホルダーが入っていた。「バイクの鍵に付けて。ここには、いつもあなたのことを心配している人がいるって忘れないでね」先輩は優しく微笑み、再び僕を強く抱きしめた。
【建物の陰で】
僕たちが気づかないところで、アイビーがスマートフォンを握りしめて立っていた。
カシャッ! カシャッ!
抱き合っている写真を何枚も撮影し、アイビーは邪悪な笑みを浮かべた。「力で勝てないなら、大人の『ルール』で片付けるしかないわね。フェース先輩の両親がこれを見たら、どう思うかしら?」
【翌日、生活指導室にて】
写真が母親に送られ、両親が学校へ駆けつけた。かつて近所の子供として僕を温かく迎えてくれた両親の目は、落胆の色に染まっていた。
「サン君……家族同士の付き合いもあるから君を信じていたのに。学校でこのような振る舞いをするなら、距離を置かせることも考えなくてはならない」
フェース先輩は涙を浮かべていた。「お父さん、写真がすべてじゃないわ……」
「写真は嘘をつかないわよ。サンのご両親がこれを知ったら、どう思うかしら?」
僕は深く頭を下げた。「信頼を裏切ってしまったことは謝ります。ですが、僕は先輩を心から大切に思っています。不純な動機ではありません」
【校門前にて】
「期待外れだったな、アイビー」僕は悔しがるアイビーに向かって言い放った。「僕たちの家族の絆は、お前の浅はかな策で壊れるほど脆くないぞ」
コンとマインドも駆けつけてくれた。「サン、俺たちがついてるぞ!」
フェース先輩は僕の手を強く握った。「ありがとう、サン。一緒に戦って、二人の成績で証明しましょう」
アイビーの策は失敗したが、僕は悟った。この恋を守るため、これまでの二倍努力しなければならないということを。




