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第2年生編 第12話:体育祭の予感と、木陰の挑戦状

ポワチョー技術専門学校の雰囲気が一変した。「体育祭」の幕が校門に掲げられたからだ。放課後の静寂は応援合戦の練習の声にかき消され、競技の熱気が漂い始める。

「サン! 今年こそ、俺たち技術科が4x400メートルリレーで優勝するぞ! お前をアンカーに登録しておいたからな!」コンがグラウンドで張り切って声を上げる。

「わかったよ。コン、いつもより気合入ってないか?」サンは苦笑いしながら、グラウンドの端に目をやった。

そこには、マネージャーとしてドリンクを準備するマインドちゃんと、チアリーダーの衣装を身に纏ったフェース先輩がいた。先輩のピンクと白の衣装があまりに眩しくて、僕は思わず見惚れてしまう。

「サン! ちゃんと練習して」フェースがいたずらっぽく近づいてくる。「もし入賞できなかったら、あの『ご褒美』はなしよ?」

「それは困ります……死ぬ気で走りますよ」

そんな甘い空気を切り裂くように、紫色のジャージを着たアイビーが現れた。

「サン先輩。私たちのビジネス科と勝負しませんか? もし私たちが勝ったら、先輩には一晩だけ、私の『パートナー』としてパーティーに出席してもらいます」

フェースが眉をひそめる。「私たちが勝ったら?」

「……一ヶ月間、サン先輩とコンさんには一切干渉しません」

僕はコンとフェースの顔を見て、力強く頷いた。

「わかった。その勝負、受けよう」

その日の夕方。木陰でフェースが僕の服の裾をそっと引いた。「サン……信じてるけど、あの子は絶対何か企んでる。気をつけてね」

僕は彼女の手を握った。「大丈夫。先輩のため、そしてコンのためにも……絶対負けません」

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