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番外編パート1:技術生流のシークレットデート

【週末:学校から少し離れたショッピングモールにて】

僕は鏡の前で何度も服装をチェックしていた。今日は初めての「秘密のデート」。作業着でも実習服でもない私服の自分に、どうにも落ち着かない。

「待たせたかな……私のボディーガード君?」後ろから聞き慣れた声がした。

振り返った僕は、言葉を失った。そこには、薄いワンピースを身にまとい、いつもは結んでいる髪を下ろしたフェース先輩がいた。その姿は……息が止まるほど綺麗だった。

「せ、先輩……すごく綺麗です」

先輩はくすくすと笑い、自然に僕の腕に絡みついた。「今日は『先輩』って呼ぶのは禁止。学校の外では特別な関係だって言ったでしょ? ……名前だけで呼んでみて」

僕は顔を真っ赤にしながら絞り出した。「フェ、フェース……さん」

その日は、普通のカップルのように過ごした。一番の思い出は、ゲームセンターでの出来事だ。僕に似たぬいぐるみを欲しがる彼女のために、僕は技術生としての「距離感の把握」を駆使して、一発で仕留めてみせた。

「さすが私の自慢の技術生ね」彼女はそのぬいぐるみを抱きしめて笑った。「これ、ベッドの横に飾っておくわ」

夕暮れの駅前、別れ際のこと。先輩は僕の**『S』のキーホルダーと、自分の『F』**を並べて見つめた。

「今日は本当に楽しかったわ、サン。私の人生初デートの相手になってくれてありがとう」彼女は背伸びをして、僕の額にそっとキスをした。「休み中、他の子とデートしちゃダメよ? もし破ったら……お仕置きなんだからね!」

駅へと消えていく彼女の後ろ姿を見送りながら、僕は自分の1年生生活が、これ以上ないほど輝いていることを実感していた。

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