あとがき
心からの感謝をこめて。
千夜千夜叙事 完結です。
全127話。
原稿用紙換算で1080枚。
文字数にすると270928字。
長い。本当に長かったです。3ヶ月で350枚を書き上げるつもりが、実に2年3ヶ月かかり、量も3倍。
プロットの見込みの甘さと、登場人物の多さに私自身が潰されてしまいました。
その結果、お世辞にも、よい物語、とは言えないものになってしまったのが、残念です。
とはいえ、精一杯を注ぎこみました。
千夜の舞台は、イスラム世界をイメージしながら、ちょいSFモドキを配したので、世界観を披露するのに苦心しました。にもかかわらず、イマイチ、設定が生きていないのは、私の未熟のなせる技。
反省。
やはり、創世記は難しいですね。
ゴンドワナ、は、題材が魅力でした。
大陸がくっついたり、離れたり。それだけで生物は死滅したり、進化を余儀なくされたり、生態を環境にあわせたり、しなければならなかったはず。
そう思ったとき、人類など存在しない時代の、物語を書きたくなったのです。
ひとはどこからきてどこへいくのか。
愛はどこから生まれてどこへ辿りつくのか。
わからないんですよね。
わからないから、書きたくて。
私の物語は、いつもだいたい、この2大テーマが軸となっています。
今回は、記憶、もテーマのひとつでした。
血に宿る記憶 脳に宿る記憶 身体に宿る記憶 魂に宿る記憶
どれが正解なのでしょうか。
ひとつの魂がふたつになって、またひとつになったとき、もしも記憶が甦ることがあるのなら、それはどんなものなのか?
いつか、遠い未来にでも、知ることができればと思います。
この2年3ヶ月、色々ありました。
あまりの伏線の数の多さにめげそうになって、途中何度放り出したくなったことか。
それでもそうせずにいられたのは、多くの励ましの声があったからで。
こんな拙い物語にアクセスしてくださった皆々様、本当にありがとうございました。
深く、深く、感謝申し上げます。
尚、物語の本筋には関係ないエピソードや没ネタが山のようにありまして。
その中からいくつか、書きたいな―と思います。
番外編短編仕立ての不定期連載 R15指定あり でいきたいな、と。
気が向いたとき、お暇な時間にでも、覗いてください。
引き続きよろしくお願いいたします。
安芸でした。
2010・7・14・水
長い間ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
安芸でした。




