7話 大会に出た
リアル2~3ヵ月ぶりかもしれない。
7話 大会に出た
「...おはよう」
今は朝の7時。ソリットが起きてきたところだ。
「朝食はもうすこし待っててな」
「あ~い」
そこに一匹の猫が来た
「ニャー!」
だがこれはしろではない。薄い黄土色の猫だ。
「どこから入ってきたんだ?この野良猫」
「ニャー!」
そう言うとソリットがジーッとその野良猫を見つめた。
「オリーブ、この猫たぶんネーキだと思う」
「嘘だろ!?」
確かにさっき野良猫って言ったととき否定したような声で鳴いたが...
「うん、鑑定結果も名前がネーキってなってるし間違いないと思う」
まじか...いやまてよ
「ソリットその猫化の原因直せないか?」
「呪いの一種だから行けると思うけど」
「ならそれで...」
コンコンコン
「こんなときに誰だ?はーい」
そこに出てきたのは炎日ラジオを考案したフォセカさんだった
「すみませんチラシをもってきました」
「オリーブなにそれ...戦闘訓練大会優勝者には呪い解除結晶をプレゼント詳細は会場まで」
絶対呪い解除結晶狙っただろ
「一応言っておくけど僕は行かないからね」
「なんでですか!?」
「いや呪いっていくらでも解除できるし、戦闘はめんどくさいし...」
「バ、バレてる...それでも、参加しませんか!?」
ここからフォセカさんの熱弁が続いた。どうしても俺たちを参加させたいようだった。
そしてずーっとしゃべってついにソリットが根負けした。
「わかったよ...出れば良いんでしょ」
そう言ったときフォセカさんは嬉しそうな顔をした。
「ではルールはチラシの裏に書いてあるのでぜっったい来てください!」
そう言ってフォセカさんはルンルンで帰っていった。
「明日開催か。さて...ルールは」
ルール
階級がSSランク以上の人は基礎ステータスの調整がされる。
魔法は威力と範囲を6分の1になる。
武具に関しては一般的に販売されてるなかで自由。
スキルはSSランク相当以上のものは禁止。
戦闘は最初5分間戦闘をし、10分間作戦会議その後本番と言う感じだった。
「作戦会議が重要そうだな」
「話聞いてる感じ私も上手く立ち回らないと。火力押しや飽和攻撃は通用しなさそうね」
アップルやルピナスも起きてきて会話に参加し、その日は装備を整えて終わった。
次の日、大会当日になった。
受け付けをし待っているとやはり俺らに視線がいく。
「まじか...ソリットさんが参加するのか.....」
「優勝は厳しいかもな...」
だがその中もう1組注目を集める人がいた。
「うお!!プロテアたちだ」
「ランク1位と2位が集まるなんて!」
そうプロテアチーム
リーダーのプロテア
オールラウンダーのアロエ
魔法使いランク1位のローズ
タンクのヒイラギ
といった感じの俺らとにたチームだ。プロテアはアタッカーランク2位で階級はSS級、今回の優勝候補とも言われている。
そうしている間に第1試合が始まった。そろそろ俺らも第1試合だ。
「Bフロアの第1試合はソリットチームvs...」
数時間後...
なんて言ったが決勝までそこまで難なく進んだ。それもそのはずステータス調整は完全にソリットとプロテア対策だからだ。だが決勝はそのプロテアと戦う。一筋縄ではいかなさそうだ。
「では決勝、実況フォセカ、解説はホジン国王です」
「国王解説なの...?」
「まあ良いんじゃないの?」
「ではルールの再確認です。ハンデとしてステータス調整、魔法の威力、範囲ともに6分の1になりますそしてスキルはSSランク相当以上のスキルは禁止です」
スキルもソリットとプロテア対策だな。
「そして装備は一般的に販売してるものであれば大丈夫です!」
これはソリットが持ってる[妖刀-鬼神]対策だな。
「では5分間の練習試合、何回HPが0になっても構いません。ではスタート!」
「さあ始まりました。各選手配置に着いたように思いますこれをどう見ますか?」
「最初は手探りしながらですからね。とにかくソリット選手が脅威だと考えると
[プロテア、アロエvsソリット][ローズ、ヒイラギvsオリーブ、アップル、ルピナス]という構図は良いのかもしれませんね」
「久しぶりだなソリット!腕は磨いているか?」
ソリットはプロテアの次にこの世界に来たので元々仲が良かったらしい。だが最近は俺らは国王の頼みごと、プロテアは兵士の教育係として忙しかったので会えていなかったらしい。
「聞く割には2対1なんだね」
もうすでに金属同士がぶつかり合うおとが響いている。
(こいつ、俺ら2人でついているのにそれでも押されるのか...だがローズが後ろから魔法で攻撃したらどうかな?)
「スナイプ」
スナイプは確か自分で指定したルートで魔法弾で攻撃できるやつだった気がするな。
「ソリットの方いかなくて良いのか?」
「ヒイラギお前余裕あるな!だがソリットは大丈夫だぞ!」
(ソリット、お前ならどうする)
「一閃・鳥籠」
「...は?」
シュゥゥゥ
なんとそのときソリットが全方位半円型に斬撃を出した。そして魔法ごと斬った。
「お前まじか、そんな技あったのか。これはむずか...!」
だがその時プロテアの戦闘者の勘がビンビンなった
「...一閃」
「まずい!ローズ!スピードバフ!」
スピードのバフをかけ終わったタイミングだった。
ビリリリリリ!!!
(突進!)
プロテアがなんとか避けた
(かすったー!バフで反射神経あげて加速率をあげても避けきれないか)
「終了!一時戦闘をやめてくださいそれではこれから作戦会議の時間です。ではどうぞ」
ーーソリットチームーー
「どうだ、ソリット正直余裕そうだったが」
「今の感じで問題ないかなただたぶんヒイラギは面倒なスキル持ってると思うけど」
「それは何て言うスキルなの?」
「[人気者]ってスキル。精神攻撃で自然と使った人の方に視線が向くんだよね」
「俺ら対策できるか?」
「いや無理だね。精神攻撃耐性を周囲にかける魔法は持ってる人は多いんだけど持っている人口に対してランクがSSランクと高いんだ。自分に使うことはできるんだけどね」
「じゃあアップルだけ防いでサポートしてもらうと言う感じだな」
「あとは...」
ーープロテアチームーー
「まずいな、ソリットが想定以上に強い俺とアロエの2対1でも押しきれない」
「私の魔法のサポートがあってもたぶん無理ね」
「俺の方はまだ耐えれるがソリットを崩さないときついもんな」
「ソリットさんを倒せても残った人たちも強者の集まりですからね」
「とするとどうにかソリットを最小限の被害で倒すもしくは大ダメージを与えなきゃな」
「だったら僕に良い案があります」
「お、アロエの作戦か...試してみるか」
「では本番です。よーい、スタート!」
試合が始まった。
「おーっと早速前半と同じような形でそれぞれつきました。ホジン国王これはどう見ますか?」
「さっきの戦いでソリット選手とプロテア選手達では大きく差がありましたからね何か策があると見るべきでしょう」
甲高い金属音がそこらじゅうに鳴り響いている。
ボフッ!
「おーっとここでプロテア選手煙幕を使った!」
(煙幕か...)
「さあソリット選手どうする?」
キイィィィン! ドオォォォン!!
「おわっと!ソリットお前どうなってる?」
「ほう、にわかには信じがたいが剣の金属音を鳴らして音の反響で位置を把握し即座に魔法を打ったようだ。考えましたねソリット選手」
「両選手策に策を重ねております。ソリット選手達に夢中ですがヒイラギ選手達はあまり動きがないように思われます。やはりリーダー対決の結果によって勝敗が分かれそうです」
また金属音が鳴り響く。
「お前相変わらずどうなってんだよ!」
ザシュッ!
「治癒魔法!」
「オラアアァァア!」
ガキン!
「おおっと!?プロテア選手の腕が斬られたがローズ選手の治癒魔法により復活そのまま斬ろうとしたが防がれた!実況が何も追い付きません!さすが最上位の戦い!」
(煙幕で隙を作る!魔法は基本当たらない!というかそう信じたい!)
ーーソリットチームーー
「あとは...搦め手を使ってくるかもしれない」
「搦め手?」
「煙幕とか今回は胴体を切断しない限りは死なない、腕とかを犠牲にして強引に斬ってくるかもしれない」
「だが長期戦になりそうだったらどうする?基本勝てると思うが煙幕とかを多様されて長期戦になれば相手にチャンスの時間を与えることになるからな」
「そうなりそうだったら...僕はあれを使う」
「あれ...?」
プロテアが懐に手をいれた瞬間だった。
ドオオオォォォォオン!
「おおっとまた戦況が変わりました衝撃波に煙幕です。分かりにくいですが、ソリット選手が出したようです!」
(この威力の衝撃波?SSランク相当なんじゃないのか?いや武器依存なら出せるかじゃあなんだ?)
煙幕が晴れた。
「おっと...ソリット選手これは...」
(二刀流...そうか!さっきの煙幕を使った時の金属音は二刀流で剣をぶつけ合った音か!)
「まさかのソリット選手、二刀流になりました!」
(普通の人間なら脳の処理が追い付かないから二刀流は扱いきれないが...)
ガキン! ガキン!
(まあこいつなら行けるだろうな!)
シャキン!
「ローz...」
シャキン!
「なんとプロテア選手とアロエ選手が立て続けに倒されました!」
「うお!ソリットこっち来るか!」
ガン!ガン!シャキン!
(くそ、反応が追い付かない!)
「ヒイラギ選手も倒されてしまいました」
「ハッ!」
シャキン!
「ローズ選手も倒されました!プロテアチームのメンバーが全員倒されたのでソリットチームの勝利です!」
そこから呪い解除結晶をもらいネーキを人の姿に戻した。
「私のために皆さん戦ってくれてありがとうございます!」
「いいよ負けても別に直せるし」
「いやそれでも私のためにやってくれたことが嬉しいんですよ」
「じゃあ今日はネーキが好きな料理食べようね!」
7話 終了
最近また小説に熱が入りました。頑張ります。