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6話 伝説の剣を探した

投稿期間ちょっぴり短くなるように努力した。

6話 伝説の剣を探した

俺は朝早く起きて当番だったから朝ごはんを作った。その間にソリットはしろにエサをあげていた。その後みんなが続々と起きて朝食を食べた。そして今はその片付けをしているところだ。

「ソリット、手伝ってもらって悪いな」

「いいよ、前風邪で出来なかったし」

コンコンコン

「はーい、僕出るね」

「おう、ありがとう」

朝早く誰だろうか。

ガチャ

「すみませんソリットさんのお宅はここでしょうか?」

「僕がソリットですけどどうしました?」

よく見るとそこには炎日国王側近のメイドがいた。

「すみません、ソリットさんつれていっていいですか?」

俺たちは目を合わせた。そして多分4人の意見が一致した。

「「どうぞつれていって下さい」」

「なんで!?」

「だって国王側近だし元々そのメイドさん日本人だし...」

「私ともよくお茶するからいいかな~みたいな...」

「ソリットさんなら最悪放置しても大丈夫だろうし...」

「ソリットは俺らよりも強いから大丈夫だろ!ガハハハ!」

「...ひどい」

そう言ったあとソリットは兵士に誘導されていった。

「ああ、こちらよかったら来てください」

メイドさんがチラシを1枚くれた。その後メイドさんはすぐどこかに行った。とりあえずチラシを見ることにした。

「なになに...炎日ラジオ。これ多分あのメイドさん考案だな」

「そんな気がするわ。まあ一回行ってみましょうか中央噴水近くだから近いし」

「なんか朝から面白そうだな!ハハハ!!」

俺たちは早速出かける準備をして会場に行った。





「さあ始まりました炎日ラジオ。担当のフォセカです。そしてゲストにみんなのアイドルソリットさんに来てもらってまーす!」

「僕アイドルにされてる!?」

ラジオをする人は3mくらいある台の上に乗ってる。ていうかこの世界マイクあるのか。

「このラジオでは炎日のことや隣国の情報をお届けしたいと思います!早速のニュースです。この国炎日にのハンターの皆さんに階級がつくことになります。あとでご確認ください!」

まあソリットが最上位ランクなのは間違いないな。

「今回最後のニュースです。なんとこの世界のどこかに伝説の剣があると言うことがわかりました。皆さん探してみて下さい。以上で今回の炎日ラジオを終了したいと思います。次回開催時はまたチラシを配りますので皆さんよろしくお願いします!」





その後は伝説の剣の話で持ちきりだった。

「ソリット、どうする?一応伝説の剣探してみるか?」

「そうだね、探知系の技を使いながら探そう」

その後俺たちはギルドに行っていく場所を伝え今日は国にはいないということを話した。

「ああ、ランクを教えますのでハンターカードを下さい」

「わかりました」

俺たちはカードを渡した。

「オリーブ様はSランク、アップル様もSランク、ルピナス様もSランクです。ネーキ様はAランクですね」

そこまで聞くとソリットSランクだろうと思った。さすがにSが最高なんじゃないかと思っていた。

「ソリット様はランク天災級(ディザスターきゅう)です」

「...はい?」

今この人何て言った?天災級って言った?ていうか何ランクという法則に乗っ取らないんだな。

「ちなみにどういう基準で...?」

そうソリットが言うと1枚の紙を見せてきた。そこにはこうかかれていた。

天災級:神に等しい存在

SSS級(トリプルエスきゅう):神に近い存在

SS級(エスエスきゅう):人を越えた存在

Sランク:人間最上位

Aランク:近衛兵クラス

Bランク:兵士即採用クラス

Cランク:学校に一人いたら目立つクラス

Dランク:一般人クラス

だそうだ。規則性も糞もないがとりあえずソリットが桁外れに強いということはわかった。

「まあ、うん..わかった...とりあえず今日1日いないからよろしく...」

ソリットはなんとなく疲れてそうな顔をしていてギルドを出ていった。





そこから俺たちはエメラルド洞窟に行った。

「魔力が満ちているわ。確かにここなら何かあるかも」

「そういえばソリット、探知魔法使わないのか?」

「まだ使わない。探索終わってから使う。最初から使ったりもしかしたら伝説の剣自体をピンポイントで探すことも出来たかもしれないけどおもしろくなくなるから使わない」

「なるほどな。了解」

そう言って俺たちは洞窟の中に入っていった。

「少しじめじめしてるな」

「魔力が満ちている分空気の流れが少し悪いからだろうね」

そう言っていると宝箱を見つけた。ここは国が指定した重要危険箇所の1つ、ソリットがいないとSランクの俺たちですら無断で入れるか怪しいレベルだ。なので探索が進んでいない。

「洞窟になんで宝箱あるんだろうね」

アップルがそう言って開けようとしたときだった。

「ハッ!」

なんとソリットが宝箱を切った。

「うわ!なんで宝箱から舌が出てるの!?」

「これ人食い箱だから」

ジャラジャラジャラ

「うお!金貨が大量に出てきたぞ!これ15枚ぐらいあるんじゃねえか?」

出てきた金貨はソリットが回収し、奥に進んだ。

「もうボス部屋か」

「魔力が濃くなってる」

「獣の勘もビンビンなってます」

俺たちは扉を思いっきり開け、中に入った。

「うん?何もいないぞ?」

「おかしいわね、魔力は体が震えるレベルに満ちているのに」

「...ザ-サン」

そうソリットが言ったら部屋の上を覆い尽くすぐらいの大きさの火の玉が出てきた。

「ソリットそんなところに出してなにすr」

ドオオォォーン

「...何が起きたんだ?」

「上から来ると思って置いた」

火の玉を置くとは...

「あ!宝箱ですよ!中身は...剣ですよ!伝説の剣じゃないですか?」

そうネーキが言うとソリットが剣を手に持った。

「これ違う。これミスリルで出来てる。今持ってるやつよりは強いけど...ハッ!うん。探知魔法も反応無し」

「マジか、これじゃないのか。とすると...」

「他のところ行ってみるか!!」






次に来た洞窟はダイアモンド洞窟…もうちょっと名前どうにかならんかったんか…

「まあ何百ある洞窟の名前をいちいち決めてられないでしょ?」

「まあ…そう言うことにしておいてやろう、でソリット普通に人の心を読むのはやめてくれ」

「いや…勘でなんか行ったほうがいいかなって…」

「勘ね…」

そんなメタ発言を言っていると誰かの声が聞こえた。

「佐々木さん!大丈夫か!」

「どうしてこうも面倒ごとに巻き込まれるかね…」

「オリーブ、文句言ってないで助けに行くわよ」

「そうだな、ソリット…ってもういない!」

「もうーソリットさん、突き進みすぎなんですよ」

そう言って声がする方に急いで行った。

「大丈夫ですか?」

「えっと、これはどうすればいいんですか?」

そこには4人の俺たちとは別のチームとソリットがいた。1人魔法使いらしき人がけがしているようだ。

「あらら…お腹ガッツリいかれちゃってるね…ほら、回復魔法」

「あぁ…はぁ…はぁ…」

「ありがとうございます!本当に…よかった…」

「ほら、落ち着いて」

「ソリット、大丈夫だったか?」

「うん、とくにこの世界基準で大怪我はしてないから大丈夫かな。それよりも皆さん、階級はいくつですか?」

「えっと俺、田中がCランクです。他の佐藤さん、田中さん、佐々木さんがDランクです」

「ん…っと何でここに来たの?」

「伝説の剣があるって今日言ってたんですよ…なので探してみようってなって」

「ここ、僕の経験的に見て、うまく戦略立ててもBランクないと結構厳しい…」

「え!そうなんですか?」

「はぁ…仕方ない、ネーキ。師匠としての最初の実践指示」

「はい!」

「この4人守って」

「わかりました全力で守らせていただきます」

「お願いします…」

「と、触れてなかったけどみんな日本人なんだね」

アップルが言う。確かに、佐藤さんとかめっちゃ日本の名前だもんな。

「あぁそうなんですよ」

「一応私たちも日本人なんだよ」

「ニホンジンってなんですか?」

「俺たちの出身地の名前が日本って言って日本の人だから日本人」

「なるほど…どこにその日本はあるんですか?」

「あー…結構遠いからネーキが行けるのは結構先かもな」

「わかりました楽しみに待ってます」

※ごめんネーキ、しばらくその気はない

「じゃあ奥進もうか」

「はーい」







「お、あきらかなボス部屋感」

「せっかくだし僕がやろうかな?」

「お、じゃあ任せたソリット」

「え?」

「ん?」

「ん?ソリットさん?」

「そう、ソリット」

「あのアイドルソリットさんなんですか?」

「ちょっと変な感じで伝わってるな…まあ多分思い描いてる人だよ?」

「じゃあ大丈夫か!」

この『ソリットなら大丈夫』という空気感が伝わったようだ。

「敵は、武士。いいね嫌いじゃない」

「これは見応えある戦いになりそうだな…」

ソリットは静かに刀を出し、構える。

「君、喋れる?」

敵のボスは微動だにしない。

「無理そうだね…じゃあたまには文字通りの真”剣”勝負いこっか」

そう言った瞬間、両者同時に距離を詰める。

先手を打ったのはソリット、完璧な計算で刃先ギリギリ届くような距離感で刀を振る。

が、相手は仮にも武士小傷上等覚悟で加速するような動き。

[一閃・孔雀]

何とそこで刃先が伸びる技!

「おぉ、まじか」

武士は紙一重で躱す。

その時ソリットの刀が壁に当たったかのような動きを見せる。

ブン!!

「意外とやるじゃん…」

ソリットの刀は空を斬った。その流れを皮切りにとんでもない斬り合いがはじまる。

「うわぁ…目で追えない…」

「このまま俺たち進んでたら危なかったな…」

どうも日本人チームは怖気付いてしまったようだ。

「無理しちゃダメよ…特に戦闘に慣れてないうちは」

アップルが言う。

「はい…心に刻んでおきます…」

そんなことを話しているうちに戦闘に動きがあった。

「少しづつ、ただ着実にボスが押されてますね…」

「ソリットの剣技の真骨頂だな。相手の剣を大きく振らせる攻撃。少しづつ相手を蝕んでいく」

「ねえお侍さん、このまま刀でやるか…僕が引き出しを出すかどっちがいい?」

ソリットが謎の問いかけをしている。俺たちには何もわからないがソリットには何かを感じ取ったらしい。

「そう…じゃあいくよ」

そう言ってソリットが落としたのは爆発弾。

「ソリットさん!自爆する気ですか!?」

「ソリットがそんなことするわけないだろ、今に見てろ」

そう言った瞬間ソリットの前に土の壁が出現した。

ドオオオオォォォォン

その土の壁がソリットへの爆発を防ぐ…が煙幕が発生した。

「でたな…ソリットの特技、気配消し」

「うわぁ…悪魔」

(ベタだけど狙うなら背中だな)

フウン!

「よく勘が冴えるね…残念、さよなら」

その時何かが2つに切れる音がした

「出たな」

「お、どんなすごい技なんですか?」

「これは読者置き去り描画だ」

「つまりわからないと言うことですね?」

「と言うわけでこう言うのは本人に聞くのが一番早い。ソリット、説明してくれないか?」

「えーやだ」

そんな俺たちの願いを断ち切るかのような対応をされた。

「ソリット、今のは説明してくれる流れじゃないのか?」

「仕方がないな…煙幕出す、後ろに回る、敵の下に剣を潜り込ませて切り掛かりながら下に潜らせた剣を出す。そうすると敵が2つになる」

「なるほどなぁ」

「あ!宝箱!」

ネーキがまた宝箱に食いつく。

「中身何?」

「う〜ん…」

とりあえず剣ではなさそう。

「ポーションだなぁ…」

「いやこれは…」

ポーションはいい、全然いい。色が紫色なのもまあ見逃そう。

問題点はこの明らかに毒々しいエフェクトはちょっと…

「オリーブ…困りすぎて感想と説明がごっちゃになっちゃてるよ」

「いや流石に…これなんだ?」

「毒瓶だね、鑑定的にもそんな感じ…」

「一応持って帰るか?」

「まあ一応持って帰ろっか」

「じゃあ皆さんは無理せずに帰ってください」

「はい…精進します…」

「じゃあまたね」

「はい、また何かあったらよろしくお願いします」






その後、いくつかの洞窟をまわったが伝説の剣はなかった。

「しろ、ただいま」

「にゃー」

そう言うとしろは机の下をじっと見つめた。

「?しろ、どうしたの」

「にゃー」

「...まさか」

「「?」」

頭に?を浮かべる俺たちを置き去りにソリットはまわりに魔力を出した。

「見つけた。ちょっと外出るね」

「なあソリット。見つけたたって何を見つけたんだ?」

「まあ見ててよ[my hand power]」

「なんでいきなりネイティブ…」

だがソリットは宝箱を地面から取り出した。何やら物体を強引に移動できる技らしい。

「でかいなこれ」

出して中身を見るとそこには1本の刀があった。

「おお、家の真下にこんなものがあるとは」

「うん。見たことない刀。素材もわからない。明日氷聖に行って情報収集してみよう」

その日はもう寝ることにした。





翌日、俺たちは氷聖に行き剣の情報を探った。探している途中にヘルス国王がやって来た。

「すまないが少しその刀を見せてくれないでしょうか?」

「構いませんよ」

その後少し見たら返してくれた。

「やはりそれは伝説の武具の一種のようです」

「「え!?」」

「伝説の剣じゃなくて?伝説の...武具?」

「ええ、そうなんです。伝説の剣以外にも刀、ローブ、槍があるということがつい数時間前にわかりまして。他の種類もあるのではないかと」

「その中の刀ってことですか?」

「はい、その刀の情報ならこれに書いてあるはずです。我が国の魔法技術ならすべて解読するのは無理ですがソリットさんならと思い」

そう言って本を渡してくれた。その時1つの紙が落ちた。

「紙の方から解読するね。[妖刀-鬼神]神がこの世界の脅威に立ち向かえられるように作られた[妖刀-酒呑童子]の最終形態」

「なるほどな。本には何が書いてあったんだ?」

「本には、[妖刀-酒呑童子]には最終形態があることが判明した。だが進化させる方法も素材もわからない。もはや神もこの[妖刀-鬼神]の存在を消そうとしているのではないか?だって。けど今僕が持っているのは鑑定した結果[妖刀-鬼神]の方だよ」

前回侵入した時より使った解読スキルの位を上げている気がする。

「つまりはソリットさんには神の力が与えられたってことじゃないですか?」

「そういうことよね」

「存在を消そうとしたってことはこの世界の没データを引っ張り出したってことか。すげえな。能力はどうなっているんだ?」

「かなり軽い。そして多種多様な能力のON/OFFが出来る。使用者の実力にかなり左右しそう」

毎回手加減しながら戦うソリットにはぴったりだな。マジで神が調節したのか?

「なんにせよこれは他の王国全体に知らせましょう」





炎日にもこの伝説の武具のことはすぐに広まった。見つけた当の本人は

「僕はしろとゆるく暮らせればいいや」

といってた。

翌日には評判がよかった炎日ラジオで詳細が発表されていた。

「さあ本日は伝説の武具についてです。ソリットさんが伝説の武具の1つ[妖刀-鬼神]を見つけました!他にも槍やローブ、最初に発表されていた剣などなど。まだまだあるようなので皆さん探してみて下さい!」

探す人はずっと探すだろうな。ソリットは「もう探さない!」みたいな顔をしているが。

「本日の炎日ラジオを終了したいと思います!また来てください!」


6話 終了

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