プロローグ&1話
初めて小説を書きました。もし読んでくれる人がいるのであれば軽い気持ちで読んでいってください。またご意見などありましたら書いていってください
プロローグ
「うわ、ソリットたちだ」
「ほんとだ、いつみても強そう...」
俺の名前はオリーブ。これでもここ基国、炎日の最強のチームの一員だ。そんな立ち位置なのでさっきのようなことを1日一回は言われる。その理由はいろいろあるらしいがその中でも分かりやすのはランクだ。俺たちのランクはこうだ。
オリーブ:527(アタッカー内78位)
アップル:352(魔法使い内65位)
ルピナス:439(アタッカー内124位)
ソリット:1426(アタッカー内1位)
特にソリットに関して言えば2位とのランクの差は約600。大きいなんて話ではない。
そんな俺たちだが今は国王に呼ばれて外に出ている。首都的なところから少しはなれて住んでいるので結構国王のところまで歩かなければならない。飛行魔法はソリットが目立つので嫌だと3年前ぐらいに断言していた。そうこういってるうちに国王のところに来た
「ソリットたち、よく来たな。今回はレットドラゴンの討伐だ、できるな」
「はい、わかりました」
こんな依頼が週一で飛んでくる。めんどくさいがソリットが1秒いくかいかないかぐらいの速度で敵を倒すので受けている。
「ただいま~」
俺たちは4人でシェアハウス的なことをして過ごしているみんな自分の偽名を語っているだけで元日本人なので感覚の違いはあまりでない。家の構造も魔法で日本と同じような感じになっている。なので料理や掃除などの家事を当番制にしている。そして何よりこのチームの唯一の癒しの時間になる。
「ニャー」
「ただいま、しろ」
...始まった
ソリットは床に座りしろを膝にのせ撫でている。断言する、この顔は外では絶対に見れないし本人も見せたくない。そして1人と一匹の組み合わせはとても可愛いのだ。何回見ても可愛い。ソリットはいわゆるショタ的な顔なのでそこも噛み合っている。
「今日掃除当番だから忘れんなよー」
「わかった~」
ゆるい!あまりにもゆるすぎる!!まあだからこそチーム全体の癒しの時間になるのである。
そんなこともありながら各々当番を終わらせご飯を食べてお風呂に入って1日が終わる。
1話:難敵(?)出現
「おう!ソリット君よく来たね、まあまあお茶でも飲んでゆっくりしてな」
こういってるのは国王である。国王はキリッとしているがそれは部下が見ているときだけ。普段の性格は近所の気前のいいおじちゃんみたいな感じだ。そんな中、国王との話し合い(ほぼお茶会)が始まった。
しばらくしたらソリットがしびれを切らして聞いた
「今回の本題は何ですか?」
「ああ、そうだった今回は魔物、キャッツ・アイだ」
その名前を聞いたとき、ソリットの顔がどんどん青ざめて言ったのがわかった。そりゃそうだろう。この世界屈指の猫好きといっても過言ではないソリットが魔物とはいえ遠からず猫の見た目に近い可能性が高い生物を倒せというのだから。
「...ちなみにどんな魔物ですか?その弱点とか...」
ソリットが恐る恐る聞いた
「猫の見た目をしていて爪が強力な敵だそうだ。弱点は魔物化させるための石を破壊すれば普通の猫になるらしい」
(終わった...)
少なくとも俺はそう思った
「..わかりました...一旦受けます」
ソリットが言った
「どうする?ソリット抜きでいくか?」
そう聞くと意外な人物がドヤ顔で言った
「こういうのは私に任せて!ソリットも来ていいからね!」
アップルだった。いけるのか?とも思いつつも今は頼れるのがアップルしかいない
「じゃあ任せたよ」
もらった情報から炎日の東方面の国境から少し離れた森に入るとキャッツ・アイらしい魔物がいた。近くに謎の兵士がいたがソリットが
「氷霊」
兵士の周りを氷で囲い、
「傷つきたくなかったら今すぐに帰ってね?」
と優しく(?)圧をかけたらどこかにいってくれた。
「ねえ、ここからどうすればいい?」
とソリットはさっきとは顔色を変えてアップルに言った
「まあまあ見ててよ」
そうアップルが言った
「破砕!」
バリン!
謎の言葉と共になにかが割れた音をたてるとみるみるキャッツ・アイが小さくなりただの猫になってしまった。
「...それなに?」
「最近ソリットに教えてもらった魔法だよ。対象の物を破壊することができるの。生物も対象にできるんだけどその生物が強かったり物が物理的に大きかったりすると魔力の消費が激しくて破壊できないんだよね」
そんな魔法が、、、っていうかソリットがそれ使えば良かったじゃん!と思ったが本人は本気で猫に傷をつけるのを怖がっていたので言わないでおこう
「じゃあ帰るか」
「そうだね…」
そうして森を出ようとした時だった。
「おい!待て!そこの奴ら!」
なんと現れたのは、さっきの兵士3人だった。
「さっきのキャッツ・アイを見たものに生きる資格はない!」
「さっきとは打って変わって、強気だな…こいつらどうする?」
「…僕がやるよ」
「お?人間とやるのは嫌いなんじゃないか?」
「こいつら魔獣だよ」
「嘘だろ?だとしたら高度な擬態だが…」
「バレたなら仕方ない…行くぞお前ら!」
そうして正体を表したのは猪の魔獣だった。
「フゴオオォォ」
そして突進してきた。
ボフ!
だがその前に、ソリットが煙幕を出した。
「フゴ!どこ行った?」
「ガ!」
「な!くそどこだ?」
「グハ!」
そんな声が聞こえたすぐ後煙幕が晴れた。
「さいごはきみだよ」
「…!フン!」
魔獣は足を振り攻撃したがそれは空を切った。
「フガアァァァァ!」
「ソリット結構手加減したわね…」
「最近気配消しはやってなかったからなんとなく…」
「あぁそう…」
「まあ一旦解決か?」
「う〜ん…」
「そんなこともないのか?」
「どういうことだ?俺にもわかるように説明してくれ!」
「今の奴ら氷聖の兵士に成り変わっていた。そもそも一年前ぐらいからいきなり氷聖がこっちの国に敵対してきたんだよね。そこから…と言いたいけどここじゃ何に聞かれているかわからない。一旦国に戻って王様に報告しよう」
俺たちは国王に報告するために城にいった
「あ、ケルトの方々じゃないですか。お久しぶりです。」
ケルトとは南にある地球で言うオーストラリア的なところだ。ちなみにさっき出ていた氷聖とは炎日の北に位置する国である。
「ああ、よく戻って来てくれた。立て続けに申し訳ないのだが頼みごとを聞いてくれないか?」
「なんでしょうか国王?」
そうソリットが言うと国王はとても言いにくそうな顔をした
「...氷聖との戦争が決定したその最初の部隊に入ってはくれないか?」
「え.....?」
1話 終了