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第五話 コイツ等、相当やばいやつだ

最近、働きすぎな気がする……




やがて、深紅に染まった視界が薄れてきた


うん。景気づけに一言!


僕復活!


にしても、なかなか痛かったなぁ……

初めての経験だよ。いや、当然だけどさ


っと、いつまでも倒れてないで、とっとと起きよう


蘇生後初めての朝?だから、ここは……

「おはよ〜」

『何してるんですかぁ!!』

「何って、自殺だけど?」


何を当たり前のことを……

まさか、あれを見て他殺だと!?

いや、事故と勘違いしたのかな?


スライムに向けて振り下ろそうとしているように見えたのかな?

だとしたらどんだけ不器用なのか……

不器用という次元に居ない気もするけどね



あぁ、そういえば先程から不満そうにしているな

何でだろうか?

『貴方のせいで上から判定を貰わないと行けなかったじゃないですか』


判定……?

あー、確かに本来死ぬ必要のないチュートリアルで死ぬ人なんて前代未聞だもんね


でもそれを僕のせいにされてもねぇ……


取り敢えず、思いついた言葉をそのまま話してみる

論破したいとかそういうわけじゃないから。その辺を勘違いしないように!


って、誰に言ってるのやら

「いや、そっちの欠陥でしょ。誰が勝手にチュートリアルでは死なないって決めたのさ」

『それはそうですけど……でも、自殺する人間なんて想定出来ないですよ。HPがゼロになったぐらいなら問題なかったのに……』


あぁ、やっぱり対策はしてたんだ。


確かにHPがゼロでも死ななければ弱打撃特化のスライムにプレイヤーを殺すことなんてできないからね


精々脳震盪で気絶するとかその辺でしょ


とはいってもね

僕のように首を刎ねる人が居るから、その辺について勉強不足だったね!


「生物……それもまともな人間?なんだから頭刎ねたら死ぬに決まってるのに。それを僕のせいにしないでほしいね。僕はただちょっと死んでみただけ、ほら、何も悪くないでしょ?」


実際に何も悪くない

運営が自殺を想定していないほうがおかしいのだ

僕に否はない

僕は自分の本能に従って首を刎ねただけ


はい

自己暗示完了!



と、ここまでいったところで

『そもそも…どうして死んだのですか?』

ほんの少し話題を逸らしてきた


皆も話題を逸らすときはこのテクニックを使うといいよ

大きくではなくて、ほんの少しずつ話題をすり替えていくのがミソなのさ


閑話休題



何その一見意味の無い誤魔化し?

まぁ、可哀想だし乗ってあげようか

(お前のせい)


「気になったからに決まってるじゃないか。思い立ったら吉日なんて言うだろう?今しか試せないんだから殺るのは当然だよ」

『いや…その思考がおかしいと言いますか…』


それは正論

えぇい、押し切ってしまえ!

「感性の自由でしょ」

『……もうそれでいいです。それと、あと3時間で、サービス開始ですけど、どうします?』


あぁもうそんな時間なんだ

寝てたから気付かなかったよ


「ここに居座るよ。どうせ戻っても暇なだけだしね」

『私としてはさっさと帰ってほしいのですが』

これはまた酷いことを言う

まぁ、これまでの僕の行動を振り返ってみてみると、たしかに相手にしたくないタイプだけども


仮にもお客様(笑)何だけどね

別に気にしないけど。

「なら君が帰りなよ。僕が帰る理由がないし。僕と会いたくないならもう消えていいよ。必要ないし」

『ここまで暴言を吐かれたの初めてですよ……もういいです。さようなら』


消えた

ていうか、この背景って変えられないの?


流石に飽きるんだけど……

あ、変わった

よく有りがちな真っ白の空間に


なんかさっきよりも静かな気がする

そんなことを考えてたら

「ふぁあぁ。眠い。(ぽよ)ん?」

あ、スライム。

もう攻撃するのやめたのかな?

疲れたのか、可哀想に


『スキル『隷属』を獲得しました』

『称号【狂気の申し子】を獲得しました。』『スキル【狂化】を獲得しました』

『【狂化】の熟練度が上がりました』

『称号【異常者】を獲得しました』


わぁお、なんて物騒なアナウンス。

というか、ここでこんなに強くなるのは僕が初めてじゃないか?


『運営からメールが届きました』

ヴェッ

見ないとだめかなぁ?

いや、見なくてもいいよね

と思って閉じようとしたらブルっと震えた

仕方無いかぁ


(やぁやぁ、初めまして!私は名もなき社長さ!いやぁ君、本当に面白いね。まさかゲームが始まってもいないのにこんなになるなんて!お陰でうちの社員は阿鼻叫喚!実に楽し……愉か……こほん、地獄絵図だったよ。あっ、これ写真ね。私はそんな君のことが気に入ったよ。意図してないとはいえ、ここまで私を愉しませてくれた君にはこれを差し上げよう。ぜひとも有効活用して私を楽しませてくれ給え!  by社長

追記、これからも見守っているから!)


メールに付属していたファイルを開く

そこには、メールにもあった通りの写真と謎の図形が書いてあった。

当然この写真は速攻で保存したよ



図形には薄っすらと街らしき名前が書かれていることから考えるに……

これは…地図?

始まりの街しか書いてないけど、フィールト゚ボスの位置まで書いてある……



いいね

そういう気遣いは好きだよ

社長さんとは気が合いそうだね


でも盗聴&盗撮していることは赦さないよ?

いつかそのことについて問い詰めてやる

というわけで、サクッとストックでも作っておきますかね。

やりたいものもないし

あ、そうそう。次の予告だけど、まだ街には入らないよ?一応その次に入る予定だけどね

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