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プロローグ
「ハハハ。絶景かな絶景かな」
巨大な塔から街を見下す一つの影があった。
影が発した声はよく響き渡り、ただでさえ激怒している現地人やプレイヤー達を更に苛立たせた
「このチキン野郎め!」「降りてきやがれ!!」「てめぇのせいで失敗しちまったじゃねえか!」「この裏切り者がぁ!」
怒れる声が街中に轟くが影にその声は届かない
だが、届いたとしてもまるで意味をなさない
「ハハハ。いいねぇ……面白い!あぁ、本当に面白いな。俺一人でこの街を落とすのも楽しそうだ。まだまだこのセカイは享楽に満ちている!こんなにも素晴らしきことがあると思うか?」
影は笑い哂い嗤った
心の底から楽しそうに
愉悦をにじませながら
まさに今が幸せの絶頂とでもいうように
眼前に迫るすべての生命を嘲笑った
「嗚呼、やはりこのセカイは最高だ。始めて正解だった。勧めてくれたアイツ等に感謝しよう。それじゃあそろそろ殺り合おうか」
次回更新があるかは知らないよ?
……冗談さ
ストックが切れるまでは更新するよ