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魔王、のんびりとじっくりと追い詰めさせて頂こう
俺の名前は和也。
どこにでも、いた普通の高校生だったはずだ。
でも、「ここは?……」
「久しぶりですね。天使長イグファス。」
そう言われ振り返ればそこには、この世のものとは思えないほどの美女がいた。そんな、彼女に思わず「綺麗だ…」と言ってしまっていた。「あ……スミマセン。いきなり…」彼女は少しだけ驚き、フフっと笑い、「いいのですよ、イグファス。私達、夫婦なんですから……ね。」と言ってきた。
そして、頭が強烈なまでに痛み出す。断片的な記憶の数々、そして今、すべてを思い出す。