7話
瑠璃はとても魅力的な女性だ。幼さの中にある妖艶な色気はとても未成年とは思えないほどだ。ジャージ姿しか見た事はがないが、胸の大きさやお尻の膨らみ、ジャージでは隠しきれないほどのセックスアピール。そんな彼女から好かれている。拓哉も人間であるし、一人の男である。彼女を目の前にして何も感じないはずはない。だが、未成年である。何より世話になっている敏生の一人娘だ。この先、理性的でいられる自信も日に日に薄くなってきている。だからこそ、そんな自分自身に冷や水をかけるには絶好のタイミングであると拓哉は考えていた。
「瑠璃ちゃん、ちょっといいかな?」
「何? とりあえずあとは煮込むだけよ」
「ちょっと話しがあるんだ」
折りたたみの丸テーブルを出して、客人用の座布団を敷いた。
「何? 変な話し?」
「ある意味変な話し。瑠璃ちゃんにだけ話しておこうと思って」
「そうなの? 何か嬉しい」
少し顔を赤らめた瑠璃の対面に拓哉は座る。とても誰かに話せる内容じゃない事はわかっていたが、自分を守る為、平穏な日々を続かせる為、拓哉は饒舌に語った。
「……」
「瑠璃ちゃん、俺ってそういう男なんだよ。醜いただの肉の塊なんだよ」
瑠璃は俯いていた。小刻みに両肩が揺れているのが確認できる。泣いているのだろうか──。
「生きる為、いや、生き抜く為でしょ? 何がいけない?」
「……ごっごめん」
咄嗟に謝ってしまうほど瑠璃は声を荒げた。怒りのようなものとは少し違ったものが入り混じって聞こえた。
「私も話すわ。そんな程度じゃないわ。私なんてこの世で一番汚い女なんだから」
瑠璃は涙を流しながら話していた。紙に書き写してしまうと吐き気が治らないような日本語の数々である。人間とは欲望の為ならどこまでも残酷になれる事が出来る証明のような話しだ。
「よく息出来てるね」
思わず心の声が出てしまった。言ってはいけない言葉だが、既に尊敬の眼差しに変わっていた。
「だから、拓哉の話しはたしかにやばいけど、相手が悪いわ。私には丁度良い湯加減の話しよ」
「ごめん。瑠璃ちゃん、その歳でそんな無茶苦茶な話しないよな。お父さんは?」
「オブラートに多少は包んだけど、ここまでありのままは話してない」
「どうして話してくれたの?」




