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水の声(改稿:8/8)

作者: インジュン



水の声を聴くがいい

水面のゆらめきに影をとられ

なお掴みがたきひとよ

あなたもまた歴史の谷を

流れる水の影なのだ

水は石理を濡らし

戦禍をまたぎ

あなたの口を潤した

だがこの水も

永遠の彼方にうらぶれる

水の声を聴くがいい

声は永遠の泉から湧きあがり

あなたの浜辺と彼方をつなぎ

いつ枯れるとはしらぬとも

この歴史の寂寞に響いている

水の声を聴くがいい

わらべがサンザシを結って遊んでいる

いつしかこの水面に揺れる影が

立ちあがり歴史のさざなみに

手を伸ばすもついに

忘れられるときがくる

ある夕刻わらべが欠伸をした

月下香の薫りがほのかな頃





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