モノローグ
神何故この世界を作ったのか…
この呪われた世界を!
今世界は1つの転換期を訪れていた。
地上の覇者は、恐竜から哺乳類へと移り変わったように新たな生き物へと移ら始めた。
新たな生き物を人々はこう呼んだ。
「化獣」
化獣とは空想上だと思われていた生き物の総称だ。
ドラゴンやトロールなど強靭な肉体をもつものもいれば、妖精や魔女といった不思議な力を使うものもいた。
人類は、化獣によって繁栄をきしていた70億人から10分の1の程度まで減らされていた。
国々は、それぞれの国境を超えて繋がってなんとか耐えしのぐことしか出来なかった。
そのため世界は、今大きく分けて五つの勢力に分かれている。
まずは、1番化獣の進行を止めているアメリカ合衆国を中心に、アメリカ大陸に広がる国々が結束してできた西太平洋連合である。
西太平洋連合は、科学技術を駆使して化獣に立ち向かっている。
2つ目にあるのは、イギリスとフランスを中心にしてヨーロッパ地域がまとまった新ローマ帝国である。
新ローマ帝国は、自然の壁やシェルターなどによって日々の暮らしを保っていた。
3つ目は、中国を中心に日本以外のアジアとアフリカの国のまとまりが中華文明共和国である。
中華文明共和国は、どの国よりも人口が多いことを武器に、化獣たちの進行を食い止めようとしている。
4つ目にオーストラリアを中心に、オセアニア地域のまとまりのブールム首長連邦国である。
化獣が発生したのが北半球だったこともあり、南半球はまだ化獣の総体数が少ないことで文明を残している。
そして最後が、「日本国」である。
他の国々がまとまりを強める中、日本は独自の政策をとり他国との交流をたつ鎖国を行ったのである。
ここは、日本国
世界から孤立する道を選び、我が道をいく国。
世界からの支援が受けられないため、地域によって化獣による被害に差がある。
首都東京は、最新の科学技術を駆使して化獣からの影響を最小限に抑えている。
しかし、少し西に目をやると、かろうじて大阪は残っているがその他は化獣たちの住みかになっている。