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異世界転移

「さて、まずは人の住んでいる街に行くことからだろうな」



そう言いながらソラは起き上がる。RPGでは特に、迷ったら近くの街に行くことは鉄則だったのだ。



「それにしても『虚無空間』か……謎だなぁ……」



神様がチート能力としてくれたわけだから強いのだろうけれど、正直何ができるのかよくわからない。魔力無限のように分かりやすい名前なら良いのだが……



「とりあえず空飛べるか試すかぁ」



空中に十センチ浮かび上がってみようと思った瞬間、足が地面から離れた感覚があった。




「うぉぉおおお!」



空中に浮かんだことにとても驚く。前に飛行したら後ろに飛行したりしてみたが、どれも成功した。



「とりあえずこれで空を飛んで街に向かえる!」



ソラは空に飛び上がって辺りを見回し、街を見つけてそちらに飛んでいった。








「すみませーん」



街の外の壁に近づいてから地上に降り、そして衛兵らしい人たちに声をかける。



「街の中に入りたいんですけど、いいですか?」


「身分証を見せな」



身分証が必要らしい。えーっと、こういう時は……



「途中で盗賊に身ぐるみ剥がされたんですよ……そこで身分証を無くしてしまったようで……」



とりあえず盗賊のせいにする。こうすれば多分大丈夫だ。



「それは災難だったな。それじゃあ仕方ないから入って良いぞ」



警備ゆる! と思ったことは伏せておこう。とりあえず誤魔化せたみたいでよかった。



「ありがとうございます!」



お礼を言って、街の中に入る。次は冒険者ギルドのようなところを探すべきだろう。そこら辺を歩いている人に聞いてみることにする。



「すみません、何か依頼を受けられるところってありますか?」


「あー、冒険者ギルドか。それならここの道をまっすぐ行った突き当たりを左に曲がったところにあるぜ」


「ありがとうございます!」



冒険者ギルドの場所が分かったので、そちらへ向かう。



教えられた通りの場所に大きな建物があった。看板が掛かっており、そこに大きく『冒険者ギルド』と書かれている。どうやら位置は正しいらしい。



「さて、冒険者にでもなるか……!」



意気揚々としてギルドの扉に手をかける。ぎぃっと重い音がして、とびらが開いた。

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