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○・○・○・○

  魔じわりの森の魔女がいるという場所の近くまで来た。

「おかしいな」マガリは不審に思った。「なぜ森の中に不死者(アンデッド)がでる」

 本来、不死者(アンデッド)は墓場とか戦場跡など死体がなければ出ないはずだ。

 森の中を進むにつれ、もう3体の不死者(アンデッド)を倒した。


 森の中に小屋があった。軒先には魔草を束ねて吊るしてある。

 見るからに魔女の家と言う感じだ。

 ハルバートを構えて、家に近づこうとするとフードを被った女が出てくる。

 フードの中の顔には魔文字を刺繍された目隠しと首にはチョーカーが見えた。

 声を出さずに唇の動きだけで何かを話している。

「〇・〇・〇・〇……」

 微かに白檀の香りがした。この地方では死体の匂い消しに使われるはずである。


「まさか……」マガリがつぶやいたとき。


「お客ですか」若い男の声がした。

 小屋の奥にいたのだろう。

 ローブを着た、金髪でエメラルドグリーンの色の目をした男が出てきた。


「お前。この女に何をした」


「おや。魔じりですか。中々に強い加護(スキル)をお持ちのようですね」


「何をしたっ」


「んん。不死者(アンデッド)の魔術を掛けているだけですよ。まだ死んでないのでゆっくり死んでいるところですかね。彼女は」


「なっ」


「完全な死体じゃ魔薬の実験体にならないでしょう」

 無知な人間を諭すような口ぶりで言った。


「そうか……女。お前の言いたいことは () () () () か」

 次の瞬間。右手が勝手に右目の眼帯を上にあげた。

 右目は、瞳孔が横に開いたヤギの目だった。

 金髪の男をじっと右目で見た次の瞬間、マガリはハルバートで女と男の首を跳ね飛ばしていた。


 後程調べた結果、家の中には魔薬とその材料、地下には付近の住民と思われる多数の死体。

 それと首をはねられた茶髪で茶色の目の中年男性と女の死体が発見された。


ネクロマンサー登場。

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