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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、学園編

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33/33

卒業

 「エノテラ。君は、”エンシェントドラゴン”だから僕みたいに”人化の加護(スキル)”が使えるはずだよ」


 泣き止んで少し落ち着いた、エノテラに言う。


「ほら」


 指を鳴らすとエノテラが”人化”した。


「慣れたら自分でできるようになるから」


 エノテラは跪いて、両手を合わせてマールムートを拝みだした。


「さて。千年の眠りから解放してくれてありがとう」


「何かお礼をしなければならない」 


「まずは君からかな」

 マガリを見ながら言う。


「その右目は”魔眼”だね」


 マガリが頷く。


「じゃあ。”竜眼”にしてあげる。いい?」


「お、お願いします」


 かざした手から出た光が、マガリの右目に当たる。


 マガリが恐る恐る右目の”魔封じの眼帯”を取る。

「普通に見える!?」

 ヤギの瞳孔が黄金色の竜の目になっていた。


「何ができるかは色々試してみてよ」


「次は踊り子さんかな」


 シャリーが跪いた。


「古い”魔文字”だね」

 肌に描かれた文字を見て

「”魔文字”を無くすことは出来ないけど”魔”の影響を減らしてあげる」


 シャリーの額に手をかざした。

 複雑な神式文字が、額に描き込まれ消えていった。 


「ありがとうございます」


「次は・・・」


「私は大丈夫です。何もしてませんからっ」

加護(スキル)も沢山もらってますから」


「・・・確かに。じゃあ僕と契約しよう。困ったときは呼んでね」


 人は、竜と契約して”竜騎士”になる。

 メアリーの左手の甲に普通の竜印よりも、複雑な模様が刻まれ消える。


「これはどういうことなんでしょう?」


「これから、君は”神竜騎士”を名乗れるよ」


「神竜騎士っ!?」

 メアリーは、その場にしゃがみこんだ。


「貴方の知識が欲しい」

 アマリリスが足元の魔術陣を指さす。

「最低でもこの魔術陣が詳しく分かるまで協力してほしい」


「いいよ。言えないこともあるけどね」


 最後はリントだ。

「じゃあ。僕は、エノテラさんの話が聞きたいかな」

「千年間色々あったのでしょう」


「そのようなことなら喜んで」

 エノテラが立ち上がった。


 その後、マールムートとエノテラは、魔術学園に編入し魔術の研究に携わることとなる。

  

 

 残りの学園生活は主に、”魔術式ジェット”の開発で終わった。

 あの後、シャリーも”舞踏の聖女”として認定され、”始まりの聖女”も含めて4人の聖女が学園にいたことになる。

 後に”奇跡の学年”と呼ばれた。

 

 時間は過ぎて、魔術学園の卒業式を迎えた。

 卒業後、それぞれの人生を歩んでいく。


 マールムートとエノテラは、開放してくれた人たちの生涯を見守った後、”魔王都ガウラ”の”竜神殿”に戻った。

 後に、竜教会の一大聖地になり”魔族”の人たちとの交流に重要な働きをすることとなる。


了。






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