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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、学園編

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竜の神殿

 テンドロディウムの集中術式制御盤に、”魔封じの術式”が組み込まれた。

 これで、艦の周りだけは”魔”に浸食を抑えることが出来るはずである。

 では、艦から離れたときはどうするかと言うと、全身を覆う防護服とガスマスクが用意された。


「これで行くのか?」

「どう考えても戦闘は無理なんだが」

 マガリがアマリリスに聞く。


「取り合えず、メアリーとシャリーの”魔封じ”がどこまで効くかがわかるまでだから」

「最初は、ほんの少し艦の外に出るだけよ」 


 取り合えず、艦の外に出る、アマリリスにリント。マガリにメアリーとシャリーの5着分の防護服とマスクが用意された。


 テンドロディウムに乗り”魔じわりの森”に出発した。

 マガリもレイリアもテンション高く始終楽しそうだったが、シャリーが乗物に弱いことが判明。

 メアリーが看病している。


 大体2日、森の上を飛ぶと、森の先に薄く黒い瘴気をまとった魔力が見えてくる。

 望遠術式で見ると確かに建物のようなものが見える。


「全艦に告げる。そろそろ、テンドロディウムに”魔封じの術式”を発動させる」

「ゆっくり進んでくれ。異常が出たものは直ぐに言うこと!」

 カティサーク工廠の出張社員である乗組員に、伝声管で伝える。 


 ゆるゆると近づいていくと、テンドロディウムの周りだけ、丸く黒い瘴気が無くなっていくのが分かる。


「おお。効いてるようだね」


 都市の上空に侵入した。

 上から見ると、細かい所は黒い瘴気で隠されているが


「うーん。こんな建築様式は見たことがないな~」

「リントはどう思う?」


「確かに、初めて見ますね」

「魔族の町?なのでしょうか」


「いや。いくら魔族でも、この濃ゆい”魔”の中ではダメだろう」

「しかも廃棄されて長そうだ」


 人ひとりおらず建物は朽ち果てている。


 都市の中央に大きな建物が見えた。

 前庭が広い。


「あそこに降りてみよう」

 テンドロディウムを着陸させる。

 防御服を着た5人が下りた。

 テンドロディウムの”魔封じの術式”の範囲外に出て、メアリーとシャリーの”魔封じの術式”を試してみる。

 二人の周り5メートルくらいの黒い瘴気が、消え去った。


「一応、有効か」


「おい。これって」

 建物を見ていたマガリが

「竜の神殿?」

 かなり古いが、壁に竜の神殿の紋章が描かれている。


「これは古いな。最低でも500年以上の前の紋章だよ」

 リントがマガリの横で言う。

 

 5人は建物に近づいた。

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