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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、学園編

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26/33

一般人

 術式士の名門貴族である、セルリー・クレンベリットは魔じわりの森に実地調査に来ている。

 

 魔獣との戦闘は何度か経験はあるが、今回は何かが違う。


 まず、リント先生は竜騎士だと聞いていたが、乗っている飛竜は戦闘力の無い荷竜のはずだ。

 しかし、森の木々の枝の間を縫うように飛び、魔獣をジャベリンや、時には飛び降りて槍で倒していく。

 

 私が密かにあこがれている、アマリリス先生だ。三文字(スリーワード)の術式文字を使って、ウインドトルネードをウインドストームにしていた。

 それよりも、休憩の時に見せてくれた、煙草を空中で花火のように爆発させたのには驚いた。

 位置指定、発火、小爆発の術式を、投げた煙草に素早く掛けるのだ。

 私が10年練習し続けてもできる自信はない。

 周りの人の反応が鈍いのが腹立たしい。


 白いライフルを持った見るからに平民という感じの女だ。

 確か名前をメアリーと言った。

 しかし、よく見ると着ているローブには、”福音を鳴らす者”という意味のあるベルの紋章が刺繍されている。

 夜営の時、飲みすぎた生徒たちに”広域(エリア)状態異常治癒の加護(スキル)”を掛けていたのを見て、”聖女”だと確信した。 


 肌もあらわな踊り子の姿をした女だ。

 確か砂漠の国からの留学生で、名前はシャリー。

 紅い紐のついたチャクラムという円形の武器で、踊るように戦う。

 同性の私でも、見惚れてしまった。

 しかも肌に描かれた白い模様を見ていると、元気が出てきた。

 後で聞くと、踊りの効果らしい。

 さらに、夜営するとき、”魔除け”の踊りで、魔獣の接近を減らすことが出来るそうだ。


 極めつけは、ハルバートを両手に持った黒髪の女だ。名前はマガリ。

 白いガードドレスの胸には、メアリーと同じベルの紋章が刺繍されている。

 しかも右目には、魔封じの眼帯。大きな声で言えないけど”魔じり”かしら。

 戦い方は、無茶苦茶だった。

「がはは」と笑いながら、白と黒のハルバートを回転させながら、戦っている。

 白いハルバートを持ってる手には、神式文字。

 黒いハルバートを持ってる手には、多分、魔文字。

 が浮かび上がっていた。

 それ以上に、夕飯時の豹変には驚いた。

 正に、絵にかいたような”聖女”がそこにいた。

 夕食が終わると元に戻ってしまったのはなぜだろう。


 想像していたのとは違う、()()()実地調査になった。

濃ゆい面子が揃った。

好き嫌いを無くすためです。

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