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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第二章、学園編

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24/33

留学生

 休み時間、マガリは教室の椅子に反対向きに座り、勉強しているメアリーのノートを見た。

 ”そんなに、足を開いてはしたないですよっ”

 レイリアの言うことはもっともなことだったので、座りなおした。

 どんどん品行方正になる、私。

「なんだ。ここが違うじゃねえか。この公式をこうして、ああして、こうするんだよ」


「なっ。なんでそんなに簡単に解けるんですか」

 もしや、状態異常治癒の加護(スキル)が必要?!

 メアリーが本気で発動しようかと悩んでいると、


「いや。授業中見てるとわかるだろ」

 マガリは、意外と天才肌であった。

「ん」

 もう一人、本を開けて勉強している女子がいる。

 全身をすっぽりと覆うゆったりとした服で、手と顔以外、肌は見えない。


「よ。お前も分からないところがあるのか?」


 褐色の肌に銀髪、青い目、この組み合わせは、この国では珍しい。


「留学生のシャリーさんですよ。砂漠の国のアールヴから来たんですよね」

 白眉山脈を超え、レンマ王国の南西に位置する砂漠の国である。


「シャリー言います。まだこの国の言葉、良く使えない、です」


 よく見ると開いているのは、国語の本だった。


「マガリだっ」


「メアリーです」


「〇×※□!! 聖女様 たちですね」


「そうだよ」


「……遺憾ながら」


「ま。いいじゃねえか。仲良くしようぜ。困ったことがあったら言ってくれよ」

 

「アールヴの話が聞きたいですね」


 次の授業の時、リント先生が

「来月、魔じわりの森で実地調査をすることになった」

「参加希望者は明日、フル装備で学園に来てくれ。参加できるかどうか判断したい」

「それから、マガリとメアリーとシャリーは強制参加だ」


 いつもクラスの片隅で静かに座っている彼女に、注目が集まった。

友達ができた。

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