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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、緑の騒乱

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救援

 次の瞬間、白い大柄な女騎士と槍を持った竜騎士が、飛竜から飛び降りてきた。

 白い女騎士は空中で「加護(スキル)、大楯」と言い、盾を中心に発生した防御障壁で、降りる地点の魔獣を押し払った。

 畳みのような大盾を持っている。

 竜騎士の男はジャベリンを投げながら、槍を回して周りの魔獣を倒していく。

 時々、二人は微笑を交わしながら、位置を変えお互いをフォローしながらくるくると回る。

 二人を乗せてきた飛竜も、尻尾で攻撃したりつかみ上げて高いところから落としたり、魔獣を減らしていた。


「団長さんだ」

 ハルバートにしがみついたマガリが言う。


「二人で踊っているようだ」どこからともなくつぶやきが聞こえてくる。

 二人のぴったりと息のあった攻撃に、その場の人はしばらく見惚れた。


 その時、魔獣を挟んで都市の反対側に、バリスタから矢を放ちながら白い飛行艦が着陸する。


「すげえ。白百合騎士団だ」

「最近近くで訓練してたのはこのときのためだったのか」


 ロアーデッキからフル装備の騎兵八騎が降り立った。


魔獣使い(ビーストテイマー)を狙え」

 矢じり型の陣形を取った騎兵の先頭の騎士が言う。


「突撃」


 三人いるアーチャーナイトが山なりに矢を打ちながら八騎の騎兵が突撃する。

 三度、突撃したとき、三人の魔獣使い(ビーストテイマー)全てを倒した。

 三人の魔獣使い(ビーストテイマー)が倒された時点で勝負が決まった。

 無秩序に動き始めた、魔獣の群れをその場にいる人全員で殲滅した。

 

 その後、飛行艦から医療品など援助物資を下ろす。

 ミドルデッキの外側の廊下に並んだ騎士たちが、都市に人たちに手を振りながら去って行った。

 

 いつもと違う異様なスタンピードは過ぎ去ったのである。


 後に”緑の騒乱”と呼ばれる大事件の一端だった。

 

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